「映像制作の現場から」

(株)オブザアイ 代表取締役社長

映像プロデューサー

風間順子 

みなさん、こんにちは。本日はこのような会にお招きいただき、

誠にありがとうございます。

只今、ご紹介頂きました風間でございます。

ご紹介にもありましたが、テレビ番組やCM、最近はWebサイトの映像などを制作することも多いのですが、皆さんに一番馴染みがありますのは、たぶんTBS「世界遺産」、BSで放送しております「日本遺産」ではないでしょうか?

もうひとつ、観て頂く機会の多いのがホテルニューアワジのCM、ちょっとこちらは毛色がかわっておりますが…御覧頂いたことはありますでしょうか?

実はあのCMの出演者は、ほぼ我が社の社員、そしてホテルのスタッフでございます。ご要望が10年は使えるCMでしたので、モデルさんなどを使いますと年ごとの更新手続きが面倒ですし、非常に値段も高くなってしまいますので、苦肉の策でございます。

今日は、経営者の皆さんが多いと伺っておりますので、弊社の制作している

映像の中でも企業をご紹介する番組を観ていただこうと持ってまいりました。

こちらはよみうりテレビさんで、10年以上放送して頂いております「BEAT」という番組でございます。

今では600社近くの会社の取材をさせていただいておりますが、その中からみなさんよくご存知の「がんこ」の小嶋会長と京都の企業から「アークレイ」の松田社長の回をまずは、ご覧いただきましょう。

こちらは、よみうりテレビ10チャンネルで毎週日曜日のお昼のニュースの前に放送しておりますので、社員の方々にできるだけたくさん、ご出演いただくようお願いしております。

というのは、そのご家族の方々にご覧いただきたいという思いがございます。なかなか、企業参観は無理ですので、お父さんお母さん、そして息子さん娘さんがどんな会社で働いているかを知って頂く機会にしていただきたいと思っております。

さて、この2分間の番組をつくるのに、取材時間はどれくらいだと思われますか?インタビューがおよそ30分、ポートレィと撮影に30分、事業内容を知って頂くための撮影、取材時間はほぼ半日をかけております。

ですので、2,3時間の中からいいとこをギューと絞り込んだのが先程の映像ということになります。

弊社の鉄則としては

① 映像は美しくなければいけない。

② 画面をデザインする。

③ インタビューの間を大切にする。

この3つが守られることが大前提で制作しております。

あとは、ぴったりの音楽を選曲することも大切な要素ですね。

音楽と映像とインタビューのバランスが取れたものがみなさんに一番近くまで、

届く番組になると考えております。

さて、今日はみなさんが取材を受けた場合、上手にメディアを利用するメソッドをお持ち帰りいただこうと思っております。

まずはポートレィト撮影の際の良い撮られ方からお話ししましょう。

座って撮る場合はなんでも良いので、下に白い紙を置いてください。

直接あてる光でなく、バウンスと言いますが、反射光で撮ってもらうのが

美しく写る方法でございます。

また、固くなりがちなので、一度肩なりを回していただき、バストショットだったら、足を組んでリラックスなさってください。

また、外での撮影は朝方、夕方の光がいいですね。自惚れライトといいまして、美しく陰影がつくので非常にドラマティックな出来上がりになります。このように撮影で大切なのは光です。どれだけ、うまく光を取り入れることが出来るかが、需要なポイントです。

女性の場合は白いボードで囲むようにしてもらって、下からのライトを受けますと実に肌がいい感じに仕上がります。そして、下からでなく、ちょっとカメラを上の位置から撮ってもらうようにしてください。

立って撮られる場合のかっこよく写る立ち方を実演してみましょう。

どなたかモデルになって頂けますか?

撮られる角度と足のポーズが重要なんです。

できるだけ、身体の向きは光の方へ、足のポーズはこのようなかんじで撮られるとシャープに写って頂けます。そして、必ず、顎を引いて下さい。ついつい、顎を上げてしまいがちなので、そこはご注意下さい。

そして、次にインタビューです。

実は、わたくしが初めて、TVと関わったのはMBSの夕方のニュース番組、今は「ボイス」ですが、その前の番組、「MBSナウ」なんです。ご存じの方はおられますでしょうか?前の大阪市長、平松さんとアップダウンクイズの小池清さんの横に座ってニュースを読んだのが最初です。18歳の頃でしたので、今から恐ろしいことにウン十年以上前です。その頃から考えれば、三千人以上の方々にインタビューをさせていただいてきました。

有名な方では「モーガン・フリーマン」というハリウッドの俳優さんでしょうか?ご存知ですか?「ショーシャンクの空に」「ミリオンダラー・ベイビー」「セブン」などに出演されてる黒人の渋い俳優さんです。その時は英語で質問を考えて行ったのですが、彼の前に出た途端、頭が真っ白とはこのことかと認識したほど、言葉が出てきませんでした。目が違うんですねー見つめられると、思考能力が働かなくなって、さすがハリウッドの俳優たちは催眠術も会得してるとも思いましたよ。ご本人は気さくな方で、奥様のために京都でお土産を買って帰ると仰ってました。

日本でインタビューした有名な方といえば、やっぱり吉永小百合さんでしょうか?インタビューするまでの打合せ回数が半端なかったです。映画のキャンペーン絡みだったのですが、その東映のプロデューサーと何度会ったことでしょう。最後はこのプロデューサー、私に会いたいんちゃうと勘違いするほどでした。吉永小百合さんご本人は至って、男っぽい素敵な方でしたよ。なんせ、スタイリストも何人も専属がいらして、マネージャーも媒体ごとに何人もいらしたので、まさに株式会社吉永小百合の社長です。彼女からはそんな責任感を感じました。

さて、そのインタビューする側として気をつけているのは、先程申しましたように間合いですね。インタビューはアンケート調査ではないのですから、相手の言葉を聞くことが重要です。新人の頃、それこそMBSナウの頃は、人がしたことのない質問をしてやろうと質問を並べて挑んでおりましたが、結局は会話なんですね。相手の話をじっくりと聞くことが大切です。そこから、自然に次の質問が生まれてくるわけですから、お話していただきやすい空気をつくることが重要になってきます。

ですので、インタビューを受ける方も安心して、間をおいてお話しすることを意識されたら良いと思います。ついつい、早口になりがちですが、間合いを取ってゆったりとお話されることが一番です。

また、お答えになる場合に3というのがキーになってきます。インタビューも突き詰めれば、現在、過去、未来という3つのテーマについて聞いている訳です。答えも柱を3つ用意して、順々に答えるとお答えに構成が出来上がります。「そーですねー理由は3つあります。まずひとつ目は…などと間合いを作りながらお答えになると、答えが整理されて有効です。

あとはキーワードをおつくりになるとやりやすいかと思います。TVなどのメディアはそれを手がかりに編集することが多いので、インタビューの内容に応じて、できるだけ、「それはどういうことですか?」と質問したくなるようなキーワードをぜひ、ご用意下さい。まさにさきほど、御覧頂いたがんこフードサービスなどは「がんこ」そのものがキーワードですよね。

話し方の注意点は、言い切り型にして頂いたほうが良いと思います。

「これからも社会のために貢献していきたいと思います。」というより、

「貢献していきます。」と言い切っていただく方がダイレクトに伝わりますし、たとえば、テレビは時間が限られてしまっているので、そのような話し方がスッキリと耳に入ってきます。

大抵の場合はピンマイクはついてるので、声のトーンは大きい必要はないのですが、丹田に力を込めていただくとマイクの通りが良くなります。ちょうど、おへその5センチほど下辺り、そこから5センチほど奥と意識していただくと良いでしょうか?ボイストレーニングを受けると必ず、言われる場所ですね。口先だけで楽に話すよりも、その部分を意識して声を出すと、滑舌も良く鮮明に言葉が聞こえてきます。ぜひ、一度試してみて下さい。

いろいろと話してまいりましたが、要は自信を持ってお話しいただくことが一番です。僕が一番会社のことは知ってる、まさにそのとおりなのですから、

相手の聞きたいことに答えているという姿勢でお話されれば良いと思います。

不思議なもので、言葉より醸し出すその雰囲気がテレビは如実に映し出す

メディアですから、怖いところもありますね。

原稿は用意されるのは良いのですが、ついつい、セリフのようになってしまうと不自然になってしまいますので、一旦はそれを忘れてご自身の言葉で話されるのが一番かと思います。

先程も申しましたようにインタビューは会話ですから、うまく空気を捕まえていただくことが良いかと思います。

最後に現在、ショッピングサイト、アマゾンで世界に向けて日本を紹介する映像をつくらせていただいています。鮨、旅館、ラーメンなど12テーマで1時間の番組なんですが、その中のお茶の回で、こちら宇治で大変お世話になりました。渾身のドローン映像を時間まで御覧頂いて終わりたいと思います。

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