AIと IoT が急激に変える世界

2018.8.23 

AIと IoT が急激に変える世界

中林賢一

始めさせていただきます。AIoTの中林と申します。いつもは1時間ほどかけてお話するようなお話なので、30分で納めるように頑張りますので、はしょってのお話になると思います。何かありましたらご質問いただければと思います。

AI と IoT ということでお話させていただきます。

AI について知っている、というにはこれぐらい知っておいて欲しいなというような話をキーワードとしてまとめております。

IoT に関してもいくつかキーワードを挙げてお話をします。

私の会社は、昨年立ち上げたばかりで、AIとIoT をかけた、まさにこれがやりたいと言う会社です。まだ、5人しかいない会社なんですけれど、勝算はあります。AIにしても IoT にしても、例えば IoT に関しては某企業様のほうからソフトウェアをサクッと作ってださいというお話をいただいております。大きな会社さんでも、やはり分業といったらいいんでしょうか、IoT の事業に関してはソフトウェアに投資しづらいというような、実はニッチな分野ではございます。

AIに関しても、お前AIをやれと言って社内にできる人はいるかといえばそうじゃない。AIのような、ある程度プロフェッショナルな仕事は、我々のような専門ベンチャーに回って来るんじゃないかということで今、勝算を感じているところです。

林様とはAI・IOTについて勉強会で一度お話させていただいて、このロータリーでもかなり興味を持たれているということで、お招きを頂きました。ありがとうございます。会場がこんな立派なところとは思わずに、一度前を通り過ぎてしまいました。

キーワードに関しては、AIのブーム、それからAIのレベルについてお話をします。AIというのは囲碁で有名になりました。それからAIで切っては離せない猫があります。猫という動物がキーワードにでてきます。あとは AI といえばやはり2045年問題です。2045年になれば、もう手元の10万円ほどのコンピューターが全人類の今より10億人減ったとして60億人、その人たちの知能がすべて1台のパソコンの中に入ると言うような時代が2045年だと言われております。

IoT 、これはインターネット オブ シングス。第4次産業革命、300億、インダストリ4.0、これは第4次産業革命の英訳ですが、CPS 、EnergyハーベスティングLPWA、それからスマートホームというキーワードがあります。

最近、どうしてIoT・AI の話をすることが多いかというと、昨年、一昨年の情報通信白書というのがあります。この白書には AIとIoT 、それからビックデータというキーワードがあります。

この三つが大々的に取り上げられたのは、まだ2年前です。この前の年にはまだ携帯電話の普及率がどうのこうのというのが書かれていて、まだ AI・IoT が前面に出てくることはなかった。つまり、まだ2年ぐらいの流行の産業でしかないと日本では思われています。それに対し、経産省はかなり日本で AI・IoT の普及率が低いということに対して警鐘を鳴らしていす。

普段、我々は企業様の中のシステムをやっておりますので、なかなか外に出せるものがございません。ですが、今回、滋賀県 IoT 推進ラボという取り組みがございまして、その中で我々こういうことができるよ、というようなことを発表させていただいただいたところ、結構最近引き合いが多いです。我々の商品は温度のデータを取ったり、川の水位のデータを取ったりしています。そのデータを取った上でクラウドにしまってそれをパソコンやスマホ、タブレットに出るようにしています。さらにはGoogleHomeと言ったような, 今テレビでも宣伝していますが, 何かしゃべったら答えてくれるスピーカーがあって「ねえGoogle 」とか言うと答えてくれるんですが、「今の温度、何度?」と聞けば答えてくれます。これは田んぼの水位計に使いたいなと思い、農家の方が、別にパソコンも何もなくてもGoogleHomeだけを買ったら「今の田んぼの水位は?」と聞けば何センチと答えてくれるようなものが提供できたらなと思っております。

昨年発表された、京セラさんの通信網を使ってまして、月額60円ぐらいでこのサービスを作ることができます。このサービスがでる前は月額2000円ぐらいかかっていましたので、多分こうしたものに対しては、なかなかコストがかかるのだと思っている方が多いんですが、実は昨年あたりからこのIoTに関してかなり進んでいます。

プレスリリースでございますが、AI を使った、JR湖西線が遅れる、遅延を知らせるサービスというものを発表させていただいております。これに関しては滋賀県から ICT大賞を今回いただきました。

我々の最近の商品を紹介させいただきました。本題に入ります。

AI はArtificial Intelligence 人工知能です。

2年前の情報通信白書に、初めて AI とは何かということが書かれています。結局は知的なものです、と言う分類しかされていません。要するにまだ何もわかってない、何がAIだということが決められていない状態だと思ってください。その中で松尾先生の「人工知能は人間を超えるか」という本があります。この本は結構わかりやすいので、もしAIに興味を持たれた方がおられましたら読んでみると面白いと思います。

AI は、実はコンピューターの歴史そのもので、コンピュータ発明以来、人工知能というのがずっと実現できると思われていました。当たり前といえば当たり前なんですが、日本製のスーパーコンピューター京が世界でトップになったことがあります。計算が1秒間に1京回出来るということはもう人間の能力をとっくに超えている。人工的な知能と呼んで不足はありません。人間の計算は掛け算をすると実際多分10秒はかかると思います。それを1秒間に1京(10000兆)回出来るというような点では、もうとっくに人間を超えている。つまりパソコンが始まった1960年代、そこから、人工の知能と言う形で研究は進んでおりました。現在、 AI のブームと呼ばれる、その指標となっているものは2012年、ディープラーニングという技術が出てきた。この頃からAIは本物だと言われています。

では 、AI とは実際何ですかと言われたら、人工知能を実現するための要素技術で、何に使われているかというと、ゲームに勝つ戦略や画像認識、音声認識、それから言葉を理解する、こういったかなり狭められた用途に対して、特殊なことができるものです。先ほど述べましたのは、計算が人より速いということです。特殊な分野に対して、人間より出来るよといった、ゲームを行うだとか、 言葉を認識できる、画像認識が出来るという用途に対して今、AIというブームがきています。実際 、Google の会社が人工知能の会社を買ったというのが2014年に話題になりました。この頃は「何ができるか、本当なの?」という反応でした。どんな会社を買ったかと言いますと、人工知能に、ゲームを人と同じ様にプレーさせるソフトウエアを開発する会社です。スペースインベーダーとか、ブロック崩し、これをカメラで見て高得点をとれるように学習していくプログラムを作っている会社を、Googleが買ったんです。で、その会社は、2016年に囲碁で世界チャンピオンを破ってしまった。つまり、2年前にGoogle が人工知能に対して、投資したことが間違いなかったということです。

あとはアップルと Google が二大巨頭ですね、AIの会社を買収している、もちろん IBM Facebook アマゾン マイクロソフトとあるんですが圧倒的にGoogleとアップルが会社を買っています。この中で Google が買った日本の会社があります。ロボットの会社ですがすでに売られてしまっています。取捨選択が激しい動向になっています。

AIレベルについて

レベルは四つあります。レベル1は決められたとおりに動くアルバイト、

レベル2はより多くのことができる一般社員、

レベル3は課長さん、

レベル4はマネージャです。

例えば、今まで高速で株式を売買出来てきた。この程度のことはレベル2であると分類されています。

将棋は、2016年以降はプロ棋士がコンピューターに勝てないということでもう人間対コンピュータの対決はやめますと宣言されたんですが、将棋に関してはまだレベル2~3の段階です。ですが例えば将棋、チェスの場合もそうですけれど、全部の手を数えたら10の120乗、220乗という話があります。これを全部コンピューターでまかなう、計算したとしても、宇宙の年齢よりも長い計算時間が必要であるということで、本来こうやってはできない。幾らコンピューターが早くなったとしても、全部の手を総当たりでは探せないのですが、それでも勝てるようにしたというのはある程度レベル2からレベル3の人工知能が入っていると思ってください。

囲碁に関しては、絶対人間の方が勝つ、人間に勝てないと思われていたのが、先程のGoogleが買った会社があっさりと2016年に破ってしまった。これは大変な衝撃だったようでインターネット上に意見が上がっています。

囲碁でも人間が勝てないということでAIが本物と言われるようになりました。

その理由は、2012年に発表されたディープラーニングという技術があって、AIに関してはとても重要です。2012年まではかなり頑張って職人芸で頑張ってきてエラー、間違い率が0.0幾つというところでしのぎを削ってきたのが、ディープラーニングと言う技術を用いた会社が来て10%以上の大差でエラー率を改善してしまった、というのがあります。これが今のAIの本質です。

ディープラーニングは、コンピューターが猫はこういうものであるよと教えられずに、何か猫のような形のものがあるんだけれどと、これを分類しました。これを「猫」と呼ぶとはもちろんコンピューターは言わないですけれど、分類したのが始まりです。つまり機械学習で猫というものが存在することを、自分でコンピューターは学習をしたんです。これが AI のレベル4の発端になった論文です。機械に学習させる、人間が学習させるということが、今までずっと必要だったものが、機械が自分で学習していくという時代になっています。要するに、ほっといたら機械がどんどん賢くなってくるんです。で、今後、いろんな問題が将来起こるだろうということは、予測されております。

AIでできることに関しては先程、総務省の白書をいいましたが実はもっと前、その3年前にハーバードビジネスレビュー、アメリカの論文ではもうまとめられていたんです。

フィンテックAI、これは金融系のAIという意味です。AIは実はどこに来ているかというと、例えば第2次産業革命に関して重工業だとか、第3次はインターネット産業革命ですけども、それらのように、ものづくりに来ているのではなくって、AI は実はサービス業に来ています、まずは。これはちょっとしたキーワードです。具体的にはコールセンターのオペレーターの支援、電話がかかってきたことからAIがオペレーターを支援する。過去のお客さんの履歴を出したり、お客さんが発した言葉をキーワードにして、それに対して検索をかけて、先回りで画面にオペレーターさんにこういう答えをしろ、と回答を出してくれるような仕組みを、みずほ銀行、東京海上、それからJR も導入しています。最近ロボットは、回る寿司屋さんの受付にもいます。このような形で、ロボットがAIを搭載することで、人の仕事をどんどん取っていくような世界が来ております。

パン屋さんのレジで、パンをトレーにおいて写真を撮ったら幾らと一瞬にして会計を出してくれる。こういったものも120万円ぐらいで売り出されています。

一般の農家さんが、きゅうりの仕分けに先程のディープラーニングの仕組みを使おうということで雑誌に出しました。

このように、AI は結構ニッチなところで実現できるんじゃないかということで、我々は産業界にぜひ入れて行こうとしています。

昔から産業ロボットは動いていましたが、最近 AI が入ることによって何ができるようになったかというと、今までロボットは硬いものしか掴んでこなかった。AI搭載ロボットは、から揚げが掴めるということで結構有名になっています。つまり弁当屋さんとかで弁当を盛り合わせたりするのにAIとロボットが入ってくる可能性は今後あります。

IoTというのは、第4次産業革命の本質だと言われております。AIが第4次産業革命に分類する方もいますが、実際、昨年ダボス会議で第4次産業革命はIoTだと定義されました。IoTというのはインターネットオブシングス、インターネットにモノがつながるという意味で、なんでもインターネットにつないでしまいます。例えば電球1個1個が壊れるタイミングを教えてくれる。そういった、モノをすべてインターネットに繋ぎましょうと言うのが第4次産業革命だと言われています。産業上、先に壊れるタイミングを予測する、壊れる前に取りかえるというところにビジネスチャンスがあります。

インダストリ4.0.それに関しては第4次産業革命とはまた別の概念なんですけども、コンピューターの上で今、行っていること全部そのままシミュレーションします。要するに現実の世界とコンピューターの上の世界と全く一緒にしてしまいましょうというような話です。このことをサイバーフィジカルスペース(CPS)といいます。サイバーというのはコンピューター上のこと、フィジカルというのはリアルな世界です。この二つを全く一緒に動くようにしてしまいます。全く一緒にするために、いつもセンサーで採ったデータをそのままコンピューターに乗せて、そのままフィードバックしましょうという話です。要するにコンピューター世界と、現実世界が全く同じように動くものを考えているということです。

こういった考えが世界で実現されようとしていますが、経産省は痛みを伴う転換が必要だと言っています。これはなかなか先の話をしていて取っつきにくいところですが、新産業構造ビジョン、それからソサエティー 5.0という言い方で、日本の社会は変わらないといけないということを、経産省は警鐘を鳴らしています。ただ、これは皆さんにも響いてないと思いますのでまた興味があればインターネットで資料を探してみてください。

IoT に関しては今までHEMS ・Home Energy Management Systemと呼ばれる、家の屋根に太陽光発電をつけて、家のエネルギーの消費量を全部見られるようにする、と言った話があったと思いますが、これは結構投資がいるような話で、一部の人にしかできなかったと思います。

今の IoT というのはどういうことをやっているかというと、Google、アマゾンのスマートスピーカに話すと電気をつけてくれる、エアコンをつけてくれる、テレビをつけてくれる、或いはうちの会社の事務所にもつけていますがスマホで鍵を開けるようにできます。これは2万円ぐらいで、後付で、合鍵を作りたくないというときにスマホで開けることを今やっています。こういったことがIoTですね。で、先程のHEMSというような動きは、結構官民の動きで、つまり補助金がらみで、補助金が終わったらなかなか進まないというのがあったんですが、IoT に関しては、これぐらいのプレーヤー、これはアメリカのグラフになりますが、これほどのプレイヤーが IoT に参加をしていて、今後、 IoT が第4次産業革命といわれる世界が来ています。

IoT に関しては、何が IoT を動かすか?ということでセンサーが300億あったところで、それは全部電池がいるとしたら、電池を換えるのは大変だと思います。そこで、電池なしで動かそうとしています。室内の光だとか温度差とか、例えばスイッチを押したら、その物理的なエネルギーで、カチっとやるエネルギーで、それでセンサーを動かそうとしています。

LPWA

これは低電力広域通信、2000円が60円になったと言う話です。携帯電話で同じような仕組みを作ると、2000円ぐらいかかっていたものの料金を二桁減らして、低電力でやっている。もちろん通信量は格段に少ないです。携帯電話なら動画が見られるところが、この LPWA では1回に12バイトとかいうかわいい量しか送れない。ですが、センサーに対しては、こういった通信網で十分です。

どういうことができるかというと、ヨーロッパでは下水の水位だとか、スマート農業と言うように、こういった広域センサは農業経営にも流行がきています。日本はこの流れには乗っかれてないんですけども、次、来るのはスマート農業かなと思います。あとは、東京電力さんが、メーターにこの LPWAの仕組みでデータを取るということをやっています。

AI で何が変わるかなんですが、まずNHKのホームページ、2018年1月21日、「AIで雇用減」をはじめ、3ヶ月ぐらい「おはよう日本」のテーマとしてAIが取り上げられています。例えば40歳代、前後のホワイトカラーの方のうち、5割以上の人は AI で仕事がなくなってしまいます。

多くの企業がAIの影響を受けることが報告されています。具体的には日米で1億を超える人が失業するというような報告が出ています。去年、週刊誌にもなくなる職業ということで結構大々的に報道されました。

例えば、かつて、ベルトコンベアが導入されて、物を運ぶ役割の方がいらなくなった様に、AIが導入されたらどうなるかというと、実は管理職の方が職を失うことになります。今の頭脳職、事務職、肉体労働職のうち、事務職がなくなっているということはちょうど中産階級ですね、の方が減ってきているということで職業二極化がされているといいますが、これは本当に技術発展に伴う痛みではないかと思います。

結局、職業を失ったところで仕事がなくなっても、また新しい職業が出てきますよということで、そんなに悲観するような話でもないかもしれません。

ただ2045年問題ですね、これに関しては2030年にはマトリックスの世界が実現される、人間の頭にプラグを差し込んで、人間の脳の内容をインターネットの上にアップロード、全部すい上げるというような時代が2030年に来ると言われています。つまり自分の意識がインターネットに残ったまま、それが現実なのか、インターネットなのかわからないような世界が、2030年に来ると言われております。で、その15年後には1台のパソコンが、全人類60億人、70億人を合わせた力よりもこの1台のパソコンの方が賢いという世界が来ると言われています。

ここから先が、人類の発展がわからないという意味でここを特異点(シンギュラリティ)と言われています。

それまで私も生きているかわかりませんけども、出来たら見てみたい世界ではあります。

本日はご清聴ありがとうございました。

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