「自分たちのまちは自分たちで守ろう~フン害対策から防犯・防火・商店まちの活性化まで~」

201810.18

(イエローチョーク作戦から地方創生へ)

宇治市市役所 環境企画課

主査 柴田浩久

皆さまこんにちは、宇治市役所から来ました柴田と申します。今日はどうぞよろしくお願いいたします。今回このような場所にお伺いさせていただく機会をいただきました北島様、また大和動物病院様でお世話になりました高橋様、どうもありがとうございます。また、先程お伺いさせていただきました大川会長様、安井幹事様、南郷様、大石様、誠にありがとうございます。

私は宇治で生まれ育ち、宇治のために何かできることがないかと思い市役所の職員になりました。私は、皆さまが住みよいまちになりますよう「自分たちのまちは自分たちで守ろう」というスローガンを掲げています。昨今、台風であったり、地震であったり、いろいろなことがわがまちに起こっていますが、何を守るために誰が何をすべきか?今までは、例えば行政が助けてくれるということも多かったと思います。今年は災害が多かったことで教訓なりましたが、行政に対して多くの方々が、例えば空き家からアンテナが倒れてきているとか、いろいろなご連絡がある中で、行政だけではどうしてもまちを守っていくことが難しいことがわかりました。そこで、私も一市民として、生まれ育った宇治市のためにできることを考えて、ない知恵を絞っていろいろなことに取り組ませていただいています。

今回、自分たちのまちは自分で守ろう、というテーマですけれども、以前、私は防災の担当をしており、その時にスローガンを思いつきました。あらたなフン害対策を「イエローチョーク作戦」という名前にしたのも私が初めて考えついたものですが、幸い今、全国およそ80市区町村で取り組みを進められつつあり、そのうちの2割ぐらいではもう実際に行動しているということです。

まずは、宇治市の現状について、宇治市は一戸建ての家が多いということから、犬を飼う方も増えています。人口が18万7000人ほどで、過去5、6年ぐらい前からずっと人口が減少しています。その要因は全体的に高齢化しているということ、その後に宇治市から転出する方も多いということがあげられます。その中で、宇治市の約半分は山間部で、平地が半分ほどあります。人口が減っているのに、犬の頭数は増え続け、毎年100頭ずつぐらい増えています。今まではペットショップさんで売られていた犬が、最近はホームセンターなどでも売られるようになりました。そのときに、飼い主としての心構えをしっかり説明されているとは思いますが、フンの始末をしましょうとか、犬は命あるものだから、命が全うされるまで飼ってください、というような事をいっていただくことがおろそかになっているのではないかと思われます。約19人に1頭の犬が登録され、約7世帯に1頭の犬が登録されています。平成23年が宇治市の人口が最も多かった時ですが、年々下がっており、現在約3.1%減少しています。ただ、世帯分離の影響で世帯数が増えており、一人暮らしの方が増えているということです。       

犬を飼う住民の方が増えており、飼い方の問題も増えています。その中でフン害苦情のケースが多かったのですが、平成30年度は7件に激減したということで、前年度が83件だったのに比べると10分の1以下になっています。市内の通称カムループス通りのうち、立命館宇治高校から大久保小学校に至るまでのルートが、フン害が一番多いところでした。苦情で最も多いのはフン害で約80%、道路への放置が30%あります。

放置されたフンを住民の方が回収しても、同じ場所で、同じ時間帯に、同じ飼い主がフンをさせます。また翌日にはフンが放置され、残ってしまう傾向がありました。飼い主さんとの「いたちごっこ」になっていたということです。特に子どもさんが多くフンを踏んでいました。踏んだことに気付かずに学校に着いて、下駄箱で発見して臭いで気付く。小学校一年生の方がよく踏んでいます。また、以前は点字ブロックの上にフンをさせる飼い主がおり、目の不自由な方が困っておられました。飼い主にフンの放置に対する罪悪感がないということから、条例違反であるということを警告しなくてはいけない、ということがきっかけで取り組むことになりました。私は最近、脳梗塞で倒れ、左半身が動かなくなったことがありました。その時からリハビリで歩き始め、散歩していると犬のフンを見つけるようになりました。今まで健康な時にはそういうことに気がつきませんでした。特に早朝と深夜に放置する方が多いということがわかりました。どうしてこの時間に放置したのかわかるかというと、発見日時をチョークで警告するという作戦を思いついて実験して、特定することになったからです。それまでは啓発看板を出していたのですが、解決しない最大の原因が、放置者の特定が難しいということでした。防犯カメラをいたるところに設置すればいいという考え方もありますが、設置費用が高いという問題があります。飼い主のモラルの問題として、誰がどう対応すべきか?フン害の多い小学校の前の花壇では、地元の人たちが手入れをされ、きれいに花が咲いているにもかかわらず、フン害が多かった。行政として打つ手がなかったので、看板以外の方法を考える必要があり、イエローカード作戦を2005年度から実施しました。黄色いカードに「警告、ルール違反です、犬のフンは持ち帰りましょう」という文言をいれ、現場に置くという取り組みを行いました。この方法で一時的に減少はしたのですが、その場で看板の代わりとなるというメリットもありますが、デメリットとしてはカードを回収しなければいけなくなる、飛んでいってしまう、いつ設置したかわからないということもありました。今でも並行して取り組んでいますが、イエローチョーク作戦というのはイエローカード作戦があったおかげでその延長線上にチョーク作戦に移行したということです。

次の画像は、点字ブロックに犬の嫌がるにおいのする木酢液を撒いています。尖山バス停の前が一番フン害の多かったところです。この場所に、まさにフンをしていたところに目の不自由な方が毎日踏んでいたということがあります。木酢液というのは肥料で、撒けば犬がにおいを嫌がって来なくなります。それでも放置する人が多かった状況です。このころは、2015年4月30日午前6時28分の画像です。尖山のバス停の前で、すでに踏んだ跡があるけれども、フンをした直後の写真です。啓発看板を出していましたが、単価が高かったこともあり、効果はいまひとつでした。そこで、チョークを使って、より効果的で簡単な方法を考えたということです。公共の場所で犬のフンがあるということは、多くの人が踏んでしまうということになりますし、植樹帯のところでは踏まないからいいだろうという人もいますが、臭いや、害虫が集まってくるという問題もあります。そこで、チョークを使って警告する社会実験として、2年前の1月から行い、尖山の市道下居大久保線で行いました。当初30ヶ所ぐらいフン害があったものが20ヶ所ぐらいに減少し、その後も継続していますが現在ではほとんどなくなったということです。

通学路と歩道でフン害が多かったので、低学年の児童ほどよく踏んでいました。また、一番困ったのはフンを踏んでしまって滑って転ぶとか、自転車が集団登校の児童の列に突っ込むという事故もありました。子どもが「うんこ通り」といって、その通りを歩きたくないということもあり、学校に着いたら被害に気付いて、「うんこ野郎」といわれていじめられたりすることもありました。たかがフン害ですけれども、交通安全上の問題や、嫌な思いをする人が多かったという状況でした。

街路樹の上であれば放置しても大丈夫だという人は、肥料になるとか、歩く所でないからという反論をされますが、悪臭を放つということ、同じ犬が同じ場所でフンを放置するということから、許されるべきではありません。実際、この周りにフンがいっぱいたまっていたということです。

啓発看板も設置しましたが、いたるところに、例えば大久保小学校の前に約5m おきに看板を設置していますが、たくさんつけたらいいというものではなく、看板をつければつけるほど、このまちは何とマナーが悪いまちだという印象を与えることになります。同じところに同じ時間帯に放置する飼い主に対して看板を設置しても、飼い主が無関心であれば犬の習性から同じところにフンをするということになります。そこで、むやみに看板を設置するのではなく、看板という「もの」から、警告をするという「こと」に変えようとしました。

放置されたフンに対して、飼い主に回収を促すということで、発見時間を書くことで放置時間帯を特定する、合わせて迷惑していることを意思表示して、持って帰ってくださいということを伝えるということに取り組みました。また、忌避剤の活用と並行して公費の削減を図りました。

ここで、「イエローチョーク作戦」というのは、フンがあると、チョークで丸をします。丸をした後に時計を見て、例えば10月18日13時17分と書く。それだけなのです。このことは、今この時にフンが落ちているということを、誰かが見ていますよ、ということを警告しているのです。人によっては警察官がやっていると思われた時期もありました。もし、これで何回も警告するとなくなるのですが、フンのなくなった後、例えば「なし」と書いた夜から、もし朝に行ったら「あり」となったら「なし」と書いた時間から「あり」と書いた時間の時間帯に放置したことになります。したがって、犬の放置時間が特定できない時期に比べて、放置時間を限定していく作業をすることによって解決したということです。

環境美化推進ボランティアの方々が、宇治公民館のあった所の前の宇治橋の辺りでゴミを拾っておられる様子です。学校関係者であったり、青少協であったり、地域防犯推進員さんと一緒に取り組むことが大切です。私も、大久保小学校の周辺でパトロールでもこの方法で警告しています。

フン害と防犯の共通点とについて申し上げますと、尖山のバス停のところですが、ここは実は痴漢が多いところでして、その理由は人の目につきにくく、そういうところが痴漢が多いからです。窃盗犯も多く、ひったくりも多いということです。この場所でフン害が多かった。フンの放置場所を地図にして、照らし合わせたところ、京都府警の防犯マップと一致する場所がありました。人の目につかないところでフンを放置するという意味では同じ性質があるということを発見しました。また、タバコやゴミのポイ捨ても多いという傾向もあります。犬のフンとか尿の分析といいますか、放置形態の分析なのですが、同じ場所で同じ飼い主が同じ時間帯に放置するというパターンがあり、犬の尿というのは、縄張りを示しているといわれていた時期もありましたけれども、今では犬同士の友達が、自分も来たよというマーキングをしているように見受けられます。同じところで同じようなフンが沢山たまるのも同じ理由です。

あと、フンの放置は、角地であったり、カーブであったり、フェンス沿いであったり、駐車場前に多い傾向があります。これはいずれも人の目につきにくいからであり、フンを放置してもすぐ逃げられるという特徴があって、防犯と共通します。そこで、自分の安全を自分で守るということを提いしました。従来の方法は道路のフンを回収していましたが、カムループス通りの植物公園から大久保小学校まで45ℓのごみ袋を3袋分回収した時期があります。それを回収した後でも、翌日には元に戻っているということで、いくら回収しても無駄だったということです。翌日にも放置されるので回収にかかる負担が重い。今後の方法としては、職員が市民に条例違反であることの警告方法を紹介する。職員が書きに行っているわけではなくて、こういう方法もありますよということをご説明して一緒にやりましょうということをお伝えしています。

そこで、自分たちのまちは自分たちでしか守れないということで、自助努力が大事なのではないでしょうかということです。

この画像は、神明幼稚園から琵琶台の方に抜けていく道ですが、ここだけ急斜面になっていて、家が建ってないので、フン害が多いところです。

あとは自分の健康は自分で守る、ということで、国民健康保険制度というのは、疾病構造が変わり生活習慣病が多くなったことで制度の維持が困難になっていますが、病気の治療よりも予防の方が大事ではないかということです。フン害が社会の病理現象ととらえますと、罰則より予防が大事だ、「戦わずして勝つ」ということで、フンの放置を食い止めるということが大事だと思います。自分を守るためには、最終的には知識と情報と意識の共有が大事だと思います。この三つが必要だということは防犯でもいえることですし、防災にも必要です。

そこで自分たちのまちは自分たちで守るというテーマですが、自分たちの健康は自分たちで守る、自分たちの安全も、生活も、まちも守ろう、という提案です。脳梗塞を経験したことから、健康は自分で守ることが大切だと思います。病気になればお医者さんに見てもらえればいいという安易な考え方を持つと、くも膜下出血など治療困難な状況では手遅れになってしまいます。健康維持は普段からの心がけが大事で、まちづくりも同じだと思います。

この考え方が、価値観として共有され、文化に発展していけばと思っています。そこで、これからは行政依存の意識から自助努力の意識へとシフトしていく必要があると思いました。

そこで、ロータリークラブさまの「インスピレーションになろう」というテーマが目に入り、肩書として、従来の「何々である」、たとえば「宇治市の職員である」ということよりも、「私は何をする人か」ということが肩書以上に大事だと思います。私は職員である以上に宇治市民です。宇治市民として、生活の中から考えて、職員という垣根を超えて何ができるかということを模索するために「インスピレーションを働かせる」ようにしました。お客さま、市民さまのニーズは今後想定外の内容が増えていくと思います。宇治のブランド、産業振興、福祉、防災政策についても、宇治の「まち」として今後も存続させていく必要があります。さまざまな組織においても、高齢化やメンバーの減少、制度廃止などで人数が減っていくなかで、例えば組織の維持とか、費用の確保が困難になる恐れがある。町内会や自治会でも脱退する人が増えたりしていますが、このような状況の中で誰が何をすべきか、ニーズは増大して収入は減少する。今までのようなやり方を今後も続けていくには無理がある、と思うのです。そこで、組織の役割はシフトする必要性がある、として、これは私の考えなのですが、今までの方式を「蒸気機関車」のように、組織のトップ、会長さまなどを機関車とたとえて、客車が市民の皆さまや会員さまとすると、高齢化などで客車がどんどん長くなっていく一方で、けん引する機関車の燃料すなわち収入などが少なくなる。これは市民と置き換えているのですけれど、今後の考え方としては「新幹線のような方式」で、」新幹線は2階建ての車両以外は全部動力車らしいのですけれども、各自が動くことによって、より早く問題が解決できる。このことが組織と会員、行政と市民の役割に置き換えれば、ただけん引されているのではなく、自ら問題解決できたことに対する自信に繋がります。これが今回「イエローチョーク作戦」に取り組ませていただいて、初めて分かったことなのです。皆さまでともに警告しましょう、というご提案に対して、「こんなこといっても大丈夫かな」と心配はしたのですが、皆さま率先してチョークでフン害に対して警告されるようになられた。その率先してやるということが、また改善できたということが、自分たちでできたという喜びにつながったということなのです。このことが、一番私が学ばせていただいたことです。

行政とは、今後はアドバイスをする仕事にシフトしていくべきだと思います。今までは、行政というのはサービス業だと思われていますが何でもかんでも、例えば放置された犬のフンをその都度回収したりするよりも、再発防止の方法を自ら実験して、成果が見えればそれをアドバイスして、こういう方法もありますよ、ほかにもいろいろなメニューを提示して、市民の皆さまに選択をしていただけるような方法をとればいいのではないかと思っています。

さらに、問題解決のための「会議」や話し合いを盛り上げる人の役割も重要です、大事なのは「顔が見える関係」ではないかと思います。

例えば、商店主さまと行政、お客さまの垣根を越える必要があるのではないかと、私の経験上思います。私は市の職員ではありますが、仕事の行き帰りにチョークをもってフン害に警をしていますが、これはお金をもらってやる仕事だとは思っていないのです。土日も先程の脳梗塞の後遺症があって歩かないといけないという中で、自分の健康のためにチョークで警告をしています。このことが、私がもしお金をもらって仕事で取り組んでいるのであれば、多くの皆さまは誰もついてこられなかったと思います。そうではなくて、一市民として、「自分もボランティアですよ」という立場でご提案させていただいたことで、多くの皆さまが「私もやりましょう」ということになったのです。

先ほど、「インスピレーションになろう」というお話がありましたが、「何か大きい事に挑戦しようとするインスピレーションを、クラブや他のロータリアンに与えてください。自分よりも長く後世にも生き続けるものを生み出すために、行動を起こす意欲を引き出していただきたいのです」という言葉を引用させていただきました。誰も考えつかなかったことで現状を打破して行こう、持続可能な社会になるように行動を起こそう、というメッセージではないかと思い、私も職員として肝に銘じていきたいい葉だと思います。

理念と行動で自分たちのまちを守るということについて、「私たちは世界で、地域社会で、そして自分自身の中で持続可能なよい変化を生むために、人々が手を取り合って行動することを目指しています」との言葉を引用させていただきました。地域社会に貢献することが、

まちとしての持続可能性につながるということから、多くの皆さまとともに歩むように努めることが大切だと思います。また、自分たちのまちは自分たちで守ろう、という意識の共有にもつながると思います。また、「ロータリークラブさまは会員組織で、奉仕活動を通じて、より良い世界を築きたいと願う」とありますので、奉仕活動が自分のまちを守ることにつながるということで、究極においては「他者への思いやり」の尊重ではないかと思います。多くの皆さまが、この「思いやり」を持っていただいたら、住みよい社会になると思います。反対に、「我良し」という「自分さえよければよい」という考え方が広がっていくと、ギスギスした住みにくい社会になると思います。

「黄色い輪、住民をつなぐ」ということばがあり、京都新聞の5月27日付の新聞記事では、町内会の方が道路沿いの植木の手入れをされていますが、植木に手をつっこんだらフンがついてしまうという問題があり、なかなか行き届かなかったことがありました。ところが、ここで、チョークで自分たちもフン害対策に取り組めるようになってから、フン害がなくなったので、植木も綺麗になったという内容です。住民参加による相乗効果、黄色い輪が住民の人々をつないでいったという例です。

また、府営西大久保団地の方がフン害対策に取り組まれているところですが、ここでも自主的に取り組まれておられ、住民同士で取り組みが広がっている。黄色い輪でフンを囲み、発見日時を書くという方法により、顔の見えなかった住民の皆さまがつながり、みんなでまちを綺麗にしたいという意識が共有されていく。黄色い輪が住民をつなぎ、大きく広がっていくということで、非常にロータリークラブさまの「行動を起こす意欲を引き出していく理念」に近いと思います。

これからの社会については、いくら IT 化が進んでも、人工知能が発達しても、助け合いや世代間の交流ということは、今後ますます大切になると思います。また同じ目的に向かって取り組むことで価値観の共有が生まれます。私の職場には、全国の市区町村のフン害担当者の皆さまから電話がかかってきます。11月には三重県の亀山市の市民の皆さまが視察に来られますが、どこでも同じことで困っておられるということがわかりました。その中で、今までの方法ではだめだと気が付いたけれども、次の一歩をだれも踏み出せなかったところを、一つの地方自治体の職員が考えた方法が他の市区町村にも使えるということが、お問い合わせが多い理由だと思います。

また、高齢化に伴う認知症の増加があり、中にはフンの放置を悪いと思っておられない方もおられます。人生100年時代に健康に長寿を迎えることが大事だと思います。自分さえよければ良いという、我よしという考え方が住みにくくする。他者への思いやりがなければ社会として生き残れないのではないかなと思っています。

次に、平等院鳳凰堂について。宇治鳳凰ロータリークラブさまと宇治平等院鳳凰堂を並べて見ますと、これは桜の季節に撮ったのですが、1万円札の図案に鳳凰が使われています。また「世界中に幸せが流通できるように鳳凰が一万円札に印刷された」ということを、平等院の住職の神居さまがおしゃっておられました。また十円玉にも鳳凰堂の図案が描かれています。世界中から京都観光の一環として来られていますが、観光都市として、宇治の商店街の活性化に大きな役割を平等院が持っていると思います。ここで観光だけではなく、宇治ならではのユニークな試みを発信していくことによって、例えばイエローチョーク作戦のことが耳に入り、全国の市区町村が宇治市に電話をかけてくることで、一度宇治に行ってみよう、どんな取り組みか見てみよう、という市区町村が多くなっています。そこで、宇治に来ていただいて観光だけではなく、インスピレーションから新たな価値観の創造へ、私は宇治チャレンジスピリットと名付けていますが、宇治出身の多くの方がいろいろな取り組みをされている中で、宇治というのは観光だけではない、ユニークな取り組みをする人が多く、住み良いまちであり、観光だけではなくて宇治に定住されるような、例えば空き家を改築して人が住めるようにするとか、そういう形で人口が増えれば活性化にもなりますし、商店街等の活性化につながると思っています。

最後に、チョークを使って、犬のフン害パトロールをウォーキングしながら行う方法を思いついたところ、全国から反響があったことについて、宇治市が思いついた方法が全国のフン害被害者を減らす望みにつながりました。必ず改善するわけではないのですが、「継続は力なり」といい。私も2年半ほど取り組ませていただいていますが、ここまで継続できたことで、多くの皆さまと心が通じたのではないかと思います。道路からフン害がなくなったことによってウォーキングする市民の方が増えて、放置する飼い主が減ったという相乗効果があります。健康面であったり、衛生面であったり、防犯であったり、高血圧とか糖尿病予防であったり、とくに生活習慣病対策にはウォーキングが一番良いと聞いたことがあります。そのことで社会貢献にもつながるということが、多くの方がいろいろな意味で取り組まれた理由だと思います。また、心理学的にも、自分の飼っている犬がしたフンに丸を付けられることによって、その人の羞恥心に訴えかけることができました。また、警告方法に匿名性がある。もしご近所で誰かが放置しているのを見たとして、回収するように注意したら、飼い主の方が「放置しているのは自分だけじゃないだろう」と開き直られる可能性もありますので、トラブルのない解決方法を考えたつもりです。

最後に、自分のまちのよさに気づいていただけるようになれば、ご自分のまちは自分が守る意志につながると思っています。もしよろしければ、宇治鳳凰ロータリークラブの皆さまにも、今日はチョークをお持ちしていますので、必要なことがありましたらお使いいただけたらと思います。つたない話になりましたが、どうもありがとうございました。

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