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印度山 日本寺について

2018、9、20、東大寺長老 奈良大宮ロータリークラブ会員 パストガバナー 北河原公敬皆さんこんにちは。紹介いただきました北河原でございます。こちらのクラブに寄せていただきますのは私がガバナーをいたしておりました年以来でございまして、その年はちょうどこちらのクラブの25年という節目の年であったかというふうに思っております。確か平等院さんのほうで記念式典例会をされたことをよく覚えております。また、こちらのクラブさんには存じ上げている方も何人かいらっしゃいますし、地区の方に出向していただいていろんなところでサポートしていただいております。特に私今、地区の職業奉仕委員会の諮問委員をしておりますが中島さんには職業奉仕委員長をしていただいてお世話になっております。今日は日本寺のお話をさせていただくということになっているんですが先程来、希望の風奨学金の話が出ておりまして、いろいろとご協力をいただいておりますことをありがたく思っております,と申しますのも私は日本のロータリーの希望の風奨学金の委員の1人に入っておりまして、この地区ばかりじゃなくて他の地区からも支援をしていただくということに対しては感謝を申し上げなくてはならない立場におるものですから、たまたまこの地区からは栗田パストガバナーと私がその委員として出向いたしております。前置きは兎も角といたしまして、皆様に今日お配りをさせていただきました資料が三つほどございます。二つは日本寺の関係、一つは私どものPR ではないんですがちょっと後でお話をさしていただこうと思って一緒に入れさせていただきました。林さんの方から紹介がございましたけども私、日本寺の竺主をいたしております。実は昨年11月にインドへ行きました時には日本寺を訪ねる旅に林さんもご一緒いただきまして、たまたまお声をかけさせていただいて一緒に行ってくださったんですけども、この日本寺と申しますのは実は戦後、第2次大戦以降にインドにはネール首相という首相が出られたんですね。この方が首相在任中にインドは実は今はほとんど仏教はございませんでヒンズー教なんです。せっかくお釈迦様が出られて仏教の発祥の地であるインドに、その仏教というもののカケラもないと言えば言い過ぎかもしれませんがそのような状況をネール首相はやはり気にしておられた。仏教の穏やかな精神性というものに非常に注目をしておられたんだと思うんですね。と申しますのはネール首相は在任中に仏教国に呼びかけてお釈迦様が悟りを開かれた聖地、仏教で言うといくつも聖地がありますがその中でも一番重要な悟りを開かれた場所。そこがブッダガヤというところなんですがその悟りを開かれた聖地にぜひお寺を建てませんかと呼びかけたんですね。それはなぜ呼びかけたか。先程も申しましたようにお釈迦様が出られて仏教が発生して発祥したインドでもあるということ。もう一つは仏教の穏やかな精神性、そういうなものでもってお寺を建ててもらって、そこからその仏教の精神というものを元に国際融和だったり、或いは世界の平和だったりが発信できる。そういうような所にしたいとネール首相は考えたようなんですね。それで仏教国に呼びかけた。もちろん仏教国はみんなそれに賛同してお寺を、例えばタイですとか、台湾だとか、ベトナムだとか、沢山ありますが建てたんですね。ところが日本は2回、日本の国に言ってこられたんですけども返事をしなかった。それはなぜか。政教分離なので、日本としては、国としてお寺を建てるということはできない。それで全日本の仏教界にそのお話が来まして、それで仏教界として、それじゃ宗派を超えてこの日本寺というお寺を建てようと言うことになったんですね。で、いきなり建てられたわけじゃなくて最初はですね、国際仏教興隆協会という組織を作りまして、これは仏教の各宗派が参加をしている組織なんですけども、そこで計画を立てまして、最初は実は宝篋印塔という塔を向こうに建てまして、で、後に昭和48年に日本寺の本堂ができるわけでございます。で、たまたま、その日本寺の本堂ができまして今年はちょうど45年という節目の年になるんです。私、実はその45年前の日本寺の本堂の落慶法要にも出仕(しゅっし)をしております。年が経つのが早いなと感じているんですが当時はですね、日本寺の本堂ができました時はお釈迦様が悟りを開かれたというのが12月8日ということになっているんです。その8日を中心にして毎日、我々は落慶と言いますが世間では落成と言ったり、落成式といったり、本堂ができた法要が盛大に行われました。大きな教団宗派でしたら一日一座、法要されました。で、毎日それが順番に、例えば今日は天台宗さんであったり、次は真言宗、次の日はとかになってたんですが奈良はなかなかそんな大きな教団がありませんもんですから奈良の6大寺でもって中心に1日法要をさしてもらったんですね。私は、その時、東大寺の4名の一員として4名出たんです。参加をしました。その時はまだまだ若かったもんですから今、実はこの4名で生き残っているのは私だけで後の3名はもうすでに亡くなっております。いずれにしましても、そうやって盛大に法要がされました。その時に私は初めてインドへ行きましたのでそれはそれは日本と大きな違いというか、隔たりがあるということを実感したわけです。法要期間中、日本寺では施しというか施食(せじき)というか、布施行と言いましょうか、地元の人たちに法要が終わった後にお菓子を差しあげるんですね。いっぱい人がそのお菓子を目当てに集まってくるわけです。本当にどこから湧いてくるのかという感じで境内に入ってくるわけです。それをまたかわいそうに係りの人が棒を持って、というのはみんなワッと来てしまいますから並べといっても並ばないわけですよ、きちんと。だから棒でたたいて、その現地の人たちを並ばせるわけです。そして座らせて、そして順番に1人ずつ前に出てきては渡すということをやっていたんですね。混雑したり、混乱してもいけないからというんで直接私たちはその人たちにお菓子を差し上げることはできなかったんですね。係りの人がやっておられました。いずれにしてもそれをその風景を見ててですね、非常に辛いというか、なかにはそれを1回戻っちゃってもう1回またもらいに来ているという不届きな人もいるわけです、紛れ込んで。で、そういうなことを叩いたりなんかしてやっているわけです。なぜそういうようなことを法要のあとでお菓子を皆に配ろうとしたか。実はこのインドのお釈迦様が悟りを開かれましたブッダガヤというところはビハール州ですね。その中にガヤという街がありまして、その一角にブッダガヤというところがあります。で、お釈迦様が悟りを開かれた。今でもお釈迦様が悟りを開かれた(お釈迦様というのは菩提樹の下で悟りを拓かれたと言われています)菩提樹が今でもあります。ただしそれは2代目だったかと思います。そしてその下に金剛宝座といってお釈迦様が座られて瞑想されたというのが残っているんです。私は最初行った時は金剛宝座にもちろん手でさわることができました。あーここにお釈迦様が座っておられたのかと思って感激したものです。ところがこの間も林さんが行かれましたけども、今はもうさわるどころじゃなくて、そこにも近づけないです。もう少し前に私も何回か行っていますが何回目からかそうなってしまいました。もう、囲われてしまいまして、そしてその金剛宝座をほんとに横からかいま見えるという感じになってしまいました。さわるどころじゃないんですね。で、なんでこんなことになったんだと私は聞いたんです。そしたらですね、日本人が悪いんだと言うんですね。日本人が悪いって一体どういうことかと聞いてみました。そしたら例の麻原彰晃というのがいましたですね。彼がこともあろうに金剛宝座の上に乗っかって座ったらしいんですね。それでも海外のお坊さんたちもすごく怒るし、地元の人たちも不埒なことをしたということで、それ以来そこは囲われちゃってですね、近づけなくなったんですね。とんでもないことをしてくれたんだなと思ったんですけどもとにかく日本人が悪いんだと言われびっくりしたのは実はそうだったんです。ですからそれ以来、そこには近づけない。もちろん手にさわることもできない。ですから私は本当に最初行った時はここにお釈迦様が座られておられたのかと思って感激したものだったんですね。いずれにしてもそのブッダガヤというところはビハール州の中に、ビハール州というのは実はインドの中では今でも日本の人口と同じぐらい1億人以上の州ですね。県なんです。で、しかも非常に貧しい州なんですね。今はもうなくなったと言われていますけどもインドでは昔からカースト制度というのがございまして、カースト制度というのは今はないと言ってもやっぱり厳然と残っているんですね。で、実はこのビハール州におられる方々というのはこのカーストにも入らない、つまりアウトカストというか、カーストにもまだ入れないという、それくらいの最下層と言ってもいいかどうかわかりませんけど、そういう人たちが多く住んでおられるところなんですね。なので、非常に貧しい地域だということなんです。まあ,そういうこともあって日本のこのお寺はですね、他の仏教国と違って、他の仏教国のお寺はどちらかというとお坊さんが中心でやっていますが日本の場合は布施行もやりましたがこのお寺ができましてからは無料で地元の子供たちの保育、養育をしています、教育を。それともう一つ診療行為をしています。これもすべて無料ですね。で、これはそういう地域であるからということで日本の仏教界としてはそういう方々に手を差し伸べようということでこのお寺ができて以来ずっと続けているんです。実は先程日本寺の本堂ができて45年と言いましたが子供たちの教育保育をしております名前を菩提樹学園と行っています。お釈迦様が悟りを開かれた菩提樹から取って。それができまして今年で40年なんですね。それと我々は光明施療院と言っていますが診療行為をしております。それができまして35年なんです。いずれも5年ごとにできていったものですから今年は節目になっているんです。いずれにしましても日本の場合はもちろん日本から宗派を超えてお坊さんが駐在をしてくれています。ですから日夜、お寺のお勤めですとか、維持管理もしてくれていますが、とともに地域の人々のために日本寺は手を差し伸べているということなんです。現地人のスタッフも約30名ほどがこの日本寺に勤めてくれております。で、今申し上げたこういうような福祉事業と言いますか、これはすべて仏教界、それから一般の方々のご寄付で実は賄っております。まぁ、正直申し上げまして、なかなかこれは大変なことなんです。それでも今までずっとそういうご協力、ご支援をいただいた方々のおかげで続いてきております。実は今、言いましたように駐在しているお坊さんがいます、宗派を超えて。昨日ぐらいに2人が向こうから帰ってきました。で、1人は臨済宗、妙心寺派の人でした。もう1人は尼僧の方でした。奈良に中宮寺さんというお寺があるんですがそこの尼僧の方が行ってくれまして帰ってこられました。ちょうど私もメールをいただいたんですけども、元気に帰って来てくれました。それでまた交代で2人駐在の方が向こうへ行かれるということになっています。私はその日本寺の竺主ということに、実は一昨年の7月からなっています。やはりせっかくそうやって駐在して頑張っていただいていますし、また、地域のために活動してもらっていますので、立場上1年に1回ぐらいは様子を見に行かないといけないのかなと思って、それで昨年11月にも行きました。今年も11月に様子を見に行く予定にしております。私、実はこの竺主になりましたのが一昨年と申しましたが私で第6代目になります。今まで五代竺主を務めていただいた方々がいらっしゃいますが皆様お亡くなりになっております。すべて、大きな教団のトップの方がされておりまして、天台宗であったり、比叡山の。或いは高野山の金剛峯寺の真言宗、或いは知恩院さんとこの浄土宗ですね。また臨済宗、それぞれのトップの方々がされています。私どもは華厳宗と言って宗派としては本当にちっぽけな宗派、華厳宗なんて宗派があるんですかと言われるくらいご存知ない方もあるという宗派なんです。どういうわけか推戴をされまして、勤めていますが正直、今までの方々はやはり高名な方ですし、また私も年は行きましたがまだご高齢の方ですので中々何度もインドへ行っていただいてというわけにも行かなくて晋山式で行かれた後はもうほとんどお名前だけという感じのところもあったようなんですが。私も晋山式にはもちろん向こうへ行きましたがこういう立場になったからには皆さんに日本寺のこと、或いは日本寺がしていることを知っていただきたい思いであちこちでお話をさせていただいております。残念ながら仏教界においてもこれだけ年数が経ちますともちろん大方の方々は理解をされていますけども、末端まで行きますと宗仏界が宗派を超えてインドにお寺を建てまた、そういう活動をしているということをご存知ない方が結構いらっしゃるんですね。ですので、できるだけ、皆さんに知って頂こうということで私は日々精進をしているわけです。実は昨日の読売新聞の文化面、全国版なんですけど、日本寺のことを取り上げてもらっています。ちょっと私はインタビューを受けましたので話をしていますが昨日の朝刊です。実は私、この日本寺の竺主をしておりますがお受けする時にもう少し確認しておけばよかったんですが任期というのがはっきりしなかったものですから普通なら何年とか言うことになるんですけれど、今までの方々の話を聞いていますと、例えば私のすぐ前は比叡山延暦寺の半田光淳座主がされておりました。あの方は比叡山延暦寺座主になられたのが90歳だったんです。それで日本寺の竺主になれたのは93歳です。そしてお亡くなりになったのが99歳でした。お亡くなりになるまでされました。国際仏教興隆協会にちょっと任期の事を言いましたら.今までの方々はお亡くなりになるまでしていただきましたとこう言われてしまいまして、いやちょっと待ってくださいよ。それは幾ら何でも、皆さんご高齢だからそれはそれでいいか知らないけれど、私も高齢者には今年から入りましたけれど、まだ、幾ら何でもそう言われても困るからちょっと考えて欲しいと申しました。晋山式を向こうで昨年やりましたがその時はせめて10年ぐらいはとこう言われたんです。それから日本へ戻ってきましたら何とか最後までお願いできませんかとこう言われまして、私はそれはちょっと困る。最近、良く言われましたが生前退位を考えてもらえないかとちょっと言っていますが、ま、どうなるやらわからないです。いずれにしましても協会が地元の地域の人たちに手を差し伸べる。菩薩行をするという意味合いもこの日本人にはあるということでご理解いただきたい。もう一つは日本寺に駐在しているお坊さんがいてくれています。やはりお寺ですから日本から仏跡を巡拝されたりする方々が来られて、日本寺にもお参りに来られます。そういう人たちに対しての対応もいたします。それから日本人ばかりではなくて外国の人が日本寺に立ち寄られる場合もあります。それと外国の方というのは日本の仏教というとどちらかというと、禅と思われる方がいます。座禅。なので、日本寺で座禅をしたいと言ってこられる方もいます。しかし禅宗の方が駐在しているとは限りませんのでその時、その年でいろんな宗派の方に行ってもらっていますので。しかし禅宗の方に駐在していただいた時にはマニュアルを作っていただいているものですから別に禅宗の方が駐在していなくても、その座禅に対応はできるようになっています。それともう一つは日本寺は旅行困難者、例えばパスポートを落としてしまったとか、お金を取られたとか、そういう旅行困難者が駆け込み寺ではないですけれども、日本寺にやってくる。で、日本寺はインドにある日本の駐在大使館がありますが、そこと連絡を取るようになっています。そういう人が来た時には日本寺が連絡をとって必要な方法を取って、或いは適当なところまで送り届ける。そんなことも日本寺はやっております。一つ最近、残念なのは仏教のお寺さんがお釈迦様が悟りを開かれたところまで来てお参りされて。ところが日本寺に立ち寄らずに帰られるというのが結構あるんです。せっかくそこまで来てるのだったら日本寺まで立ち寄って欲しいのだけれど、帰ってしまうという。そうゆうことがございます。ぜひ、そういうことがないようにと私は最近ちょっと各宗派の方にはお願いをしています。もちろん毎年定期的にこられるところもございます。教団もあります。もしも機会がありましたらインドへ行かれた暁には日本寺にも立ち寄っていただきたいなと思っとります。今日はもう一つ、日本寺のことで古本募金と言うお話をします。これは皆さん古本が沢山あって処分に困っておられるという場合はぜひ、その古本募金にご協力いただきますとそれがお金に換算されて日本寺の、例えば子供たちの給食代になったり、或いは診療行為の一助になったりしますのでぜひご支援、ご協力をお願いします。何も古本ばかりではありません。 CD や DVD で、或いは切手だったり、またブランド品、もう汚れて使わないものだったり、かけちゃった宝石でも、そんなものでも構わないのでお願いできたらなと思っています。但し、本は雑誌のようなものはだめなんです。本の裏に ISBN コードでしょうか、それが入ってないとだめなんです。大抵の本は普通は入っております。この頃、古本を処分するにもお金がいるという方もいらっしゃるようですので、これですと有効にそれが寄付に回りますので、もしご支援いただけたらと思っています。それともう一つは私ども、お写経をしていただいております栞なんですが実はその写経いうのは我々のほうでは華厳唯心偈(けごんゆいしんげ)と言いまして、このお経は非常に今の時代、大切なものだろうと私は思ってわざわざそれを持ってきたんですけども、そのお経は100文字ありまして、心のことを説いておりますので100字心経とも我々はいっていますがそのお経の最初のところに心如工画師という言葉が出て参ります。これは心は巧みなる画師のごとし。つまり心というのは上手な画家の様なんだと言うんですね。私は絵心はありませんが心の中ではどんな絵も描くことが.例えば東山魁夷さん、平山郁夫さんなんかに負けないぐらい、いくらでも心の中では絵を描くことができます。描けます。だけど描き方を間違えると私は仏にもなるけども鬼にもなります。悪魔にもなります。心は巧みなる画師のごとくなり。つまり心というのは何でも描くことができるわけです。それは具象画であろうが抽象画であろうが何でもいい、上手に描けます。で、最後のくだりのところに心造諸如来とあります。心はもろもろの如来を造る。つまり私たちの心は仏様、如来様を造ることができ、心の中でそれを描くことができるという。これは、私たちはすべて皆、仏様になれる種を持っているんです。それは仏の種、仏種(ぶっしゅ)というんですけども、種を持っています。で、この種というのは丹精込めて育てれば我々はお釈迦様と同じになれるんです。植物に水をやったり、太陽に当てたり、肥料をやったりします。そのように丹精込めて育てます。そうしたら実がなったり花が咲いたりしてくれます。それと同じで我々が持っている種というのは丹精を込めないと育ちません。なかなか難しいです。その丹精はどうやって育てるか。つまり我々が持っている欲望とか、むさぼりとか、或いは邪悪な心とか、そういうな物を取り除く丹精さが必要なんです。そういう丹精さがなかったらこの種は育たないわけです。とてもじゃないですけども私なんかもう無理です。もし、そうやって丹精を込めて育てたとしたならばお釈迦様と同じになれるんですね、私たちは。みんなそういう種を持っているんです。それが育てられるか、育てられないかの違いであります。そして、そのような心持ちというというものを世の中のために生かしていく。そういうことが大切だと思います。そういう心持ちというものを持っていくならば他者に対しての慮る気持ち、或いは他者に対しての手を差し伸べる気持ちそういうようなものが養われてくるんじゃないかなと私は思います。これはある意味ロータリーの奉仕に通じるんじゃないかと思っております。時間が来ましたのでこの辺で終わります。ご清聴ありがとうございました。

ガバナー公式訪問所感

2018.9.27宇治RC 宇治鳳凰RC 合同例会2650地区ガバナー中川基成皆さん こんにちは只今、ご紹介いただきました2018~19年度第2650地区のガバナーを仰せつかっております中川基成と申します。所属はあすかロータリークラブでございまして、場所は橿原神宮のすぐ近くにある、明日香村もすぐ近くにある、そこで普段例会をしているわけでございます。宇治のほうに来させていただくということはまあ、あんまりないんですけども奈良県からは非常に近いというか、京都の中でも非常に近いわけです。先程週報を見てますと北河原パストガバナー、実は私どもの地区の研修リーダーをしていただいておりまして、先週は宇治鳳凰さんのほうで卓話されたということで、何か先週、今週と、私にとりましては奈良県の先輩ガバナーとしていろいろと、また研修リーダーとしてご指導していただいている方が先週だったということ、何かのご縁で今日は公式訪問になったわけでございます。先程、宇治ロータリークラブの荒木勝徳会長、小山展弘幹事はじめとして各委員の皆さんと懇談会を非常にざっくばらんな形でいろいろと意見交換もさしていただきました。宇治鳳凰さんとはこの例会の後、またよろしくお願いしたいと思います。両クラブは親子クラブということでございますので普段から非常に親しくされているクラブだなと言うこと、非常に和気あいあいとされているなということ感じます。両クラブとも宇治ロータリークラブは来年60年ということですし、宇治鳳凰クラブは30周年ということで、先程も隣で宇治鳳凰RC大川豊会長にはいろいろお話を聞かせていただきました。それでは時間の限りもございますのでアドレスのほうに入らせていただきたいと思います。今年の2018-19年度の RI 会長、バリー・ラシン会長はバハマ島の出身です。30数万人の小さな国の、いわばマイナーな、どちらかというとそこから会長が出たわけであります。会長テーマがBe The Inspirationということでございます。この発表が今年の1月にサンデェゴで世界中のガバナーエレクトが540数名だったと思いますがサンデェゴに一堂に会しました。それに必ずパートナーも付いていく、パートナーも研修しなさいという仕組みになっておりまして、1週間、まるまるサンデエゴで缶詰状態で国際協議会という本会議と分科会というのがございました。その中で一番最初の本会議でこの会長テーマが発表されたわけであります。日本からは34名のガバナ-エレクトがその話を聞いて、正直申しまして日本語で同時通訳で聞きますので「インスピレーションになろう」ということ、インスピレーションというのはそのままインスピレーションとカタカナで訳されておりますけれど、私たちも最初、実はよく意味がわからなかったのが正直なところです。いろいろと会議でスピーチをいろいろ聞き、また、分科会で議論していますとだんだんそれが明確になってきたわけであります。インスピレーションというと日本人にとってみれば、もうインスピレーションという日本語になっていますし、まあ大体ひらめきぐらいで私たちはとらえていたんですけども、実はインスピレーションには非常に日本語の語感よりも非常に強い意味があるということでご理解いただきたいと思います。インスピレーションの一番の核になっている語源と言いますか、そこがスピリットであります。スピリットというのは皆さんご存知の通り、魂とか、精神とか、或いは心、そういう言葉ですけども、そのスピリットからインスパイアーという言葉ができているわけであります。インスパイアー というのもこれは最近使われつつありますけども、この意味はですね、人を鼓舞する。そうして勇気づける。あるいは人の意欲を引き出す。人の心に火をつける。こういう人の魂を呼び起こすというか、そういう非常に強いインパクトのある言葉であります。で、ザ インスピレーションですから、そのようなリーダーにBe the Inspirationということはインスパイアーできるようなリーダーになってください。或いはロータリアンになってください。或いはクラブになってください。そういうことであります。いわばロータリーの原点といいますか、ロータリーの魂をもう一度呼び起こして、そして皆様方の周囲の人々、或いは地域社会に対して強いインパクトのある、そういうリーダーになってください。クラブになってほしい。こういう趣旨であります。これを発表された時に、同時にニュービジョン ステートメント、これは新ビジョン声明と言っておりますが、これも改めて私たちに周知発表されたと言っていいと思います。ずっと積み上げた中で、この発表がなされたわけでありますがこれについてちょっと非常に短い英文でございますので読んでみたいと思います。Together we see a world where people unite and take action to create lasting change―across the globe, in our communities, and in ourselves.という一文であります。これも非常にこのビジョン ステートメントは全世界のロータリーのシニアリーダーたちにアンケートをとりまして、そしてまとめあげたのがこの新たなビジョン。これはいわばロータリーの進むべき道と言いますか、私たちがロータリアンとして歩むべき方向性を非常に簡潔明瞭に表していると思います。これをちょっと解説させていただきたいと思います。このビジョン ステートメントは二つ、言いたいことがあります。一つはクリエイト ラースティング チェンジと言っていますけども、これはロータリーは持続可能な良い変化を生み出そうと言っています。これはどの部分でか。これは私たち自身の中で。ロータリアンの中で。或いはロータリークラブの中で。或いは皆様方の会社の中で。或いは地域社会の中で。さらには世界にわたって持続可能な良い変化を生み出す。これがロータリーだとこういう事を言っています。では、どうやってそういう持続可能な良い変化を生み出すのか。これも言っているわけであります。Togetherという言葉は一番頭に持って来ています。unite and take action と言っています。unite,まさに手を取り合ってともに行動を起こそうと言っているわけであります。手を取り合って行動を起こそう。行動というところが非常に強く私たちに呼びかけているわけであります。この二つのポイントが私はロータリーが進むべき道を明確にしているなというふうに思うわけであります。このような会長テーマとそしてビジョン声明が出ましたのでその中で私たちは様々な取り組みと言いますか、研修を受けたわけであります。お互い、様々な議論をやったのがそのサンデェゴでございました。その中で地区スローガンを私自身、インスピレーションに私自身がなるにはまずロータリーを楽しんでるだろうかという事を自問自答したわけであります。ロータリーを楽しむ。よくスポーツ選手が次のオリンピックの試合とか、あるいは次の競技会で私はその競技会に楽しんできますと言っていますけども、私たちは楽しむという言葉の中にはそのことを自分の物として受け止めて、そして精一杯やって、そして結果はどうなっても自分のこととして受け止めると言うことが本来の楽しむという意味ではないかなと私は思うわけです。それを改めてロータリーを学び、実践し、発信しようというふうにとらえ直したわけであります。この学びと実践と発信ということについて私なりの理解と言いますか、このことにつきましてもちょっと皆様方に少しご理解をいただきたいと言うことがございます。ロータリーというのは皆様方、ご案内の通り、五つの中核的価値感と言いますか、極めて113年の歴史がありますけども大事にして来ている、これこそは将来もこの価値感は維持していかなければいけないという普遍の価値感があるわけであります。それをコアーバリューと言っております。このコアーバリューの五つのうちの一つがまずサービスであります。もうこれはまさに奉仕とロータリーでは訳されています。奉仕という語感からは奉り仕えるですから日本人にとれば奉仕という言葉には日本人なりの解釈がございます。しかし、サービスには本来の意味は奉仕よりももっと広い意味があります。それはどういうことかと言いますとサービスというのは人のために成すこと。これがすべて奉仕であります。さらに言えば人のために良心を持って成すこと。そのために行うこと、すべてそれがサービスであります。それをロータリーでは奉仕と訳しております。ジ アイデアル オブ サービスと言ってますけども奉仕の理念、これがサービスというのをまさにこの五つの価値観の中の一つにしているわけであります。このサービスが具体的には五大奉仕として具体的に皆様方が実践、行動をされているわけであります。二つ目の価値観。コアーバリューはフェローシップであります。両クラブとも両方本当に親睦を大事にされている。フェローシップは親睦と訳されております。しかしフェローシップにはやはり日本人の訳した親睦よりもそもそものフェローシップにはもう少し私は強い意味があると思います。フェローというのはある理念のもとに、ある理念といいますのは当然ロータリーの場合はロータリーの奉仕の理念の元に、或いはロータリーという目標のもとに集まった人たち。この同士、或いは仲間の事をフェローというわけであります。友達とはもう少し強い繋がりがあると考えていただけたらと思います。ですからフェローシップですから、その一つの理念のもとに集まった人たちが腹を割って前向きで、建設的な意見を語り合える、そういう仲間というのがフェローシップだとご理解いただきたいと思います。そして三つ目に挙げているのがリーダーシップであります。まさに皆様方はこの地域の、そして皆様方のお仕事におけるリーダーであります。ロータリーはまさにリーダーの集まりであります。リーダーシップ、これを私たちは学ぶわけであります。この時に必ず私は逸話として言わなければいけないと思うのは松下幸之助さんの話をさせていただくわけであります。松下幸之助さんは晩年まで非常に熱心なロータリアンだったと聞きます。もちろん、後進の人に仕事を譲っておられたわけですけども、それでもロータリーに毎週例会に出られたと聞いています。会社から行かれる時に社員の皆さんに、例会に行ってくるとか、昼飯を食いに行ってくる。だいたい私どもはそう言って行くんですけども、松下幸之助さんは必ずちょっと勉強しに行ってくるよと言って出かけられたと聞いています。松下幸之助さんというと私どもにとってみれば非常に経営の神様ですから、もうそんな勉強する必要があるのかと思うくらいの人ですけども、彼はやはりロータリーに行って何かを学ぶ、何かを吸収しようとされてたと聞いています。そういう意味でもおそらくリーダーシップについて後進に譲ってからも考えられてたのかもしれません。その三つめがそのリーダーシップであります。そして四つ目。Diversityダイバシティがございます。ダイバシティは多様性というふうに訳されております。私たちは113年の歴史、そして200以上の国や地域の集まり。この奉仕の理念のもとに集まっているのは民族、ことば、言語、そして宗教、或いはもちろん国、そして職業、そして男女、ジェンダ、もっと言えば世代の違い。ありとあらゆる、その多様性の中でロータリーというのは成り立っているわけであります。この両クラブともそういう意味でもやはり多様性の中で皆様がたはこうやって例会で、或いは親睦、或いは奉仕活動をされている。この多様性をロータリーは極めて大事な価値観としているわけであります。それはどういう意味で大事にしているかと申しますと多様性を受け入れる、認め合う、違いを認め合う、受け入れる。これをポールハリスの時からずっとそれは言って来ているわけであります。ポールハリスは三つ言いました、大事なこと。一つは慈愛、忍耐、そして寛容ということをいいました。この寛容という言葉にはやはり多様性を受け入れることがまさに寛容を養うということでもあると私は思わけであります。さらに言えば、多様性を皆様がたは楽しむと言うぐらいの気持ちでそれぞれの違いを受け入れていって楽しんでいただくというのがロータリーの本来の姿ではないかなと思うわけであります。そして最後になりますけどもIntegrity、インテグリティこれは高潔性とロータリーではそのように訳しております。非常に日本語も難しい言葉ではありますがこれはもう少しわかりやすく言うならば、非常に極めて高い倫理感だと思います。これをさらにわかりやすく私たちに教えているのが例の四つのテストであります。四つのテストを入会した時に真っ先にみなさん方、四つのテストの書かれた、クラブによっては額をもらったり、或いはそれをどこかに貼っている。或いは唱和をされる。これがまさにこの高潔性、私たちがそれを元に日常、或いは職業において皆様がたがリーダーシップを発揮される。そのベースになるのがIntegrityであります。スポーツの世界でもこの前の IM で吉田義人さんと対談する中で、スポーツではIntegrity、やはり非常に極めて高い価値観としているらしいですけども、スポーツでは品位と訳されているようです。スポーツもやはり品位が大事なんだということです。そういうことでロータリーというのはこの五つの価値観、これを私たちは学ぶためにロータリーにまず入ってるということが一つ言えると思います。そして、これを学ぶだけではなくて、それを皆様がたが実践されるわけであります。ロータリーは実践哲学とも言われております。実践してこそ、先程行動と言いましたけども、行動してこそのロータリーである。これも非常に大事なポイントであると思います。職業奉仕につきましてはもう私が申すまでもなく皆様がたがこの例会は週1回であります。週に1回の1時間であります。しかし皆様がたは圧倒的にそれ以外の時間を日常であり、職場で、仕事で費やされている。その時間をロータリーのこのいわば学んだことを生かしていただくということが職業奉仕であります。もちろん先程言いましたようにサービスですから有償であろうと無償であろうと職業奉仕は極めて大事な奉仕活動であります。奉仕は無償でなければいけないという意味ではありません。奉仕という言葉は奉り仕えるですから、まるで下にかしずくようなことになっていますけども、そこで誤解をされては困るわけであります。サービスというのは人のために良心を持ってなすこと。これを皆様方が心してお仕事をされているというふうに思います。それが奉仕は職業奉仕のほかに国際奉仕があり、青少年奉仕があり、そして社会奉仕があり、クラブ奉仕があるわけであります。すべて皆様方は人のために行っていただいているわけであります。青少年奉仕も両クラブとも様々な青少年に対する奉仕をなさっていただいております。ここで国際ロータリーの青少年奉仕に対する考え方を一つだけ申し上げたいと思います。国際ロータリー、或いはこの地区におきましても青少年の奉仕プログラム、沢山あります。ローターアクト、インターアクト、交換留学生、ライラ、様々な奉仕活動があります。それ以外にも沢山あります。今日は米山の奨学生の方も来ておられます。米山奨学生もある意味、青少年であります。奉仕であります。この青少年奉仕は人手もかかっていますし、結構な予算も皆さんついやされております。これはなぜロータリーがそれだけ青少年奉仕にプログラムの上で、沢山のプログラムを持ってるのに。これはですね、ロータリーというのは今の社会に対して貢献する。私たちは社会に対して奉仕をする。これは現代の社会、今の社会のことであります。しかし青少年の奉仕はこれからの社会を担っていく青少年たち、いわば未来社会への奉仕だととらえているわけであります。ですから、私たちは次世代に、未来に私たちは引き継いでいく、そういう責任も持っているという認識を国際ロータリーはしているわけであります。さらに社会奉仕について少しお話をします。社会奉仕も様々な形の社会奉仕がございます。例えば、いろいろな団体に対して寄付を行うとか、或いは協賛するとか、協力するとか、いろんな形で皆様がたは地域社会に貢献をされているわけであります。ただ、やはりこれからのロータリーの社会奉仕のあり方は一つ、皆様方にお願いしなければいけない大きな方向性が出て参りました。これは先程言ったビジョン ステートメントも絡むわけでありますが、大事なことはやはり皆様がたがそれぞれ企画をされ、そして皆様方が社会奉仕の委員会だけではなくて全クラブのメンバーが参加して行動していただく。そういう奉仕のあり方を、そしてさらに言えば、地域社会の人たちも巻き込んだ形の奉仕活動。もっと言えば、皆様方が今まで関わってこられた青少年の人たち、或いは国際奉仕で関わってこられた海外の人たち、こういう人たちも一緒になって活動できるような奉仕活動。いわば社会奉仕とは言っていますけども、おそらく両クラブとも奉仕プロジェクト委員会を作っておられると思います。実はそれが私が言う、これからの奉仕のあり方であります。奉仕プロジェクト委員会というのは様々な他の委員会が名を連ねていると思います。それが一緒になってやるという形が本来の奉仕プロジェクトであるわけであります。視点は青少年の視点、国際奉仕の視点、職業奉仕の視点、そういうような視点、見方で一つの事業をやっていただくということがこれからの、おそらくロータリーの奉仕事業のあり方だと考えるわけであります。そのことがすなわち、地域社会に対して非常に強いインパクトになるわけであります。そして何よりもそれに皆様がたお一人、お一人が何らかの形で参加されることで皆様方がロータリーのことを語っていただく、ロータリーを進めていただく、或いはその奉仕の輪を広げていただく。そのきっかけになるわけであります。実はそのことこそ次に いう発信に繋がるわけであります。皆様方ご存知の通り、マイロータリーも徐々にいき渡って参りました。SNS を使ったり、若い人はそのように自在に情報を入手したり、発信したりされます。或いは旧来からの新聞や、或いはマスメディアがございます。それはあくまでもツールであります。ツールを活用するということはこれからの時代どんどん変化はしていくでしょう。しかし大事なことはお一人、お一人がロータリーであるわけであります。皆様方がまさにリーダーであるわけですから皆様がたが身近なところからロータリーを語っていただく。家族や社員さんや或いは地域の人たちにロータリーを語っていただく機会を作っていただきたい。それが極めて大事な発信であるわけであります。そのためにも先程言いましたような奉仕活動も非常に大事なインパクトになってくる。こういうご理解をいただきたいと思います。ポリオのことについても少し述べさせていただきます。ポリオプラスに対するご寄付をいただいております。ご存知のとおり1985年から8年にかけて本格的にロータリーがポリオ撲滅に取り組み始めました。その頃はまだ30数万件の発症例が世界であったと聞いております。それが昨年20件を切るぐらいまでに減ってきました。これはロータリーが果たして来た大きな世界に対する貢献であります。このことはユネスコも含めまして世界中が非常に大きな注目をしているわけであります。その中であのビルゲイツがロータリーと契約をしました。それは私たちの寄付に対して2倍の寄付をこれから3年間に渡って行います。4億5000万ドルを上限としたものですけども、それだけの寄付を,ポリオ撲滅を目指してビルゲイツはいわばロータリーの世界奉仕に対して非常に共感を示した。これが一つの実例であります。実は私もあまり家の中ではロータリーのことを話さなかったんですけども、さすがにこの役を受けまして、たまにロータリーの話をします。その中でポリオの話をしました。そうするとうちの家内は、ロータリーはすごいいいことをやっているのよねと言いました。これは言った私自身がニコニコしました。ぜひ、皆さん一度ポリオ撲滅の話もおうちに帰ったらしてください。或いは皆様方自身がいろいろ取り組んでおられる奉仕事業の話もしてください。そうやって、いわばロータリーを身近に感じていただく。ロータリーは何をやっているかということをわかっていただく人が1人でも増えていく、奉仕の輪を広げていただくということが極めて大事な私が言う発信であります。このことをお願いしたいなと思うわけであります。私は本当に、宇治に参りまして非常に自然に恵まれ、そして私どもの街よりもはるかな大きな街ですし、この会場も非常に素晴らしい会場で、こうやってお迎えていただいて本当に嬉しい思いでありまして、実はかなり前に宇治に来たことがあります。宇治は紫式部夕顔、源氏物語のオペラがこちらでありました。見に来たことがあります。そういう歴史も皆様方のこの地元にある平等院、まさに鳳凰堂がそうでありますがそういった歴史のあるところの両クラブにはその今までの伝統、そして今までのいろんな奉仕活動をされたことをベースに、ぜひこれから将来に向かって、今日申し上げましたようなこともご参考にいただきながら取り組みいただければ幸いかなというふうに思うわけであります。宇治ロータリークラブ、そして宇治鳳凰ロータリークラブ、両クラブがますます発展されること、そして何よりも会員の皆様が日頃ますますご活躍されること、これを心から祈念申し上げまして私のアドレスと代えさせていただきます。どうもご清聴ありがとうございました。

誘惑の経済学

2018.9.6兵庫一也龍谷大学の兵庫一也と申します。本日は貴重な機会をいただきましてどうもありがとうございます。それでは誘惑の経済学ということでちょっとお話をさせていただければと思っております。林さんに今、紹介していただきましたが、あらためて簡単な自己紹介をさせてください。京都で生まれました。岩倉という左京区の山のふもとで育ちました。そこから中学から奈良にあります東大寺学園に通いまして、今日も来るときに近鉄電車に乗って来ましたが、あの電車に毎日乗ってたなと懐かしい気持ちになりました。うちの母は美容室を経営していました。そんな中で、毎朝毎朝、僕を京都駅まで送ってくれまして、フッとそんなことも思い出しまして、ちょっと母にご飯でも御馳走しようかなと懐かしい気持ちになっていたところです。そして、阪大のほうに行きました。東大寺学園についてですがここでも、林さんとご縁を感じました。今度、9月20日北河原先生が卓話されるということですが、ちょうど私も北河原先生に、昨年にお目にかかりました。インドに日本の仏教界が協力して建てた日本寺というお寺で北河原先生が竺主をされています。林さんもそちらに一緒に行かれたようです。林さんにそのときの写真を見せていいただいて何かすごくご縁を感じました。また北河原先生がお話されるここに同じく私が立っていることに、今日はすごく緊張しております。2007年、ロチェスター大学を卒業してそこで博士号を取りました。本当はハーバード大学とでも紹介したかったんですが。ロチェスター大学には日本人の有名な卒業生としてはノーベル賞を取られた小柴博士がおられます。小柴博士が博士号を、物理学だったと思いますが、取られた大学です。僕自身は意思決定モデルの分析、数学みたいなことをやっています。とはいえ、今日は数式は全然使わずに話をさせていただきます。この方は昨年話題になったロチェスター大学の卒業生でリチャードセーラさんという方です。シカゴ大学、世界でも10本の指に入る大学の教授ですが2017年にノーベル経済学賞を行動経済学という分野での貢献を認められて受賞されました。行動経済学というのはどんなものか。今まで経済学は心理学の研究には見向きもしなかったんですが心理学も同じように人間の行動を研究していますので心理学で実際に観測されているような事実を経済学に取り込んで経済学をもっと豊かにしていこうということで行動経済学が話題になって、2017年にそれでノーベル経済学賞を取られました。多分また10月くらいには新しいノーベル経済学賞が発表されると思います。今日、お話させていただく「誘惑の経済学」というのは行動経済学の一つのトピックになっています。なので今日の話を通じて皆さんにちょっとでも昨年ノーベル賞が出た行動経済学という最新の分野についてお伝えできればなと思っております。では、お話させていただくことを簡単にまとめますとまず最初に何といっても誘惑の経済学なので「誘惑を経済学で考えるというのはどういうことなのか」。なぜ、またなんでそんなことをしたいのかなどをお伝えできればなと思っています。それを通じて行動経済学と呼ばれる新しい経済学の分野について知っていただけるとありがたいなと思っております。そして、その誘惑の経済学からどのような知見が得られるのかをお話します。しかし、だいたい学者のやっていることは、現実に、日々頭を使って考えている皆さんの後追いでして、話を聞いた時にはそんなもの当たり前やんかと思われるかもしれませんが。経済学者がどんなことを考えているのかというのをこの話を通じて知っていただければと思います。メインのメッセージは「選べないことが幸せなこともあるんだよ」ということです。では、誘惑を経済学で考えたい。「経済学って何だろうか」ということをまず最初にお話します。経済学というと高校生の出張講義等で話すことも多いんです。経済学のイメージを語ってくださいというと大体高校生はお金ですか?お金儲けですか、といいます。それは否定はしませんし、実際に経済学の重要な一部ではありますが経済学はもうちょっと僕にとってはロマンのあるものです。お金の流れを理解するのは一部ではあるが全部ではない。やはり大切なのは経世済民、世を経め、民を救うための学問です。経世済民というところから英語のエコノミーを経済という日本語に翻訳しているのは福沢諭吉先生です。福沢諭吉先生は、すごいなと思うんですがその後、第2次世界大戦あたりで経済学とは何だと言う話がやはり学者の間で起こります。やはり、ものの配分を、人々にどんなふうに物を配れば、このものが足りない世の中でどんなふうにものを配れば人々は幸せになるんだろうかというところから経済を定義されました。福沢諭吉さんはその前の前から経済というのに世のため民を救うという言葉を使って、いやすごいな。昔の人はすごいなと思いました。で、経済学の目的なんですが、ですので経済の仕組みをまず理解しないことにはそこから人々を救うことはできない。なので、大事な経済の仕組みを解明して、それからこの世の中をよりよくするためにはどうしたらいいんだ。改善案を提案する。これが経済学の目的だと言っていいだろうと思います。そこで経済学の基本的な考え方について次にお話しします。一個だけ専門用語が入っています。選好という言葉です。簡単に言うと好き嫌いのことです。人それぞれ好みがあります。僕はチョコレートが苦手なんです。苦手な僕にチョコレートをおいしいから食べろと押し付けるのはそれは全然筋違いの話です。人の好き嫌いに優劣なんていうのはこの世の中には多分ないと思います。ひょっとしたらあるのかもしれませんが。人の価値観に優劣はないよというのが経済学の基本的なスタンスです。いろんな人がいて、いろんな好みの人がいて、いろんな価値感の人がいる。その人たちが集まって一つの社会ができている。で、それぞれの人の好み、選好ベースに一人一人の人を見て世界的な状態を判断しましょう。その状態がいいんですか、悪いんですか。一人一人の好みを見て社会的状態を判断しましょうというのが現在の主流派の経済学の基本的な考え方になっています。社会的な価値感、社会的に望ましい、社会的にはこうすべきだなんていうことは考えずにいろんな価値感の人が世の中にいるということを認めて経済を運営していこう。そうすると誘惑ってなんだという話になるんです。ある人は何か誘惑というとすごくネガティブな悪いイメージがあるんです。社会的価値感に反している行動をとる。そういうことが何かに誘惑されているいう話し方は一般ではよく使われるかもしれませんが、経済学ではそうは考えません。誘惑っていうもの人をそれぞれの選好、好みに基づいて考えなくっちゃいけないですよ。ここで最初の壁ができます。それで、タバコを例にとってちょっと考えてみましょう。健康に悪いのに喫っているからタバコは誘惑的、経済学ではこんな考え方はしません。なぜならすべてのリスクを受け入れて、人に迷惑をかけないようにしているならいいでしょう。ちなみに僕は愛煙家ではございませんし、どちらかというと嫌煙家です。タバコ大嫌いなんです。卒園支援ブースというのが本学にあります。ガラス張りになっていて、すごく目立ったところにあります。そこでタバコを喫っているのをみんなに見られながらさらし者にされて卒園支援しようというのがうちの大学の方針らしいです。僕が嫌いなものを端っこのほうで作っていただいて、それで自分もリスクを受けながらいいんじゃないか。それを健康に悪いからタバコなんて喫ったらあかんというのはちょっと違うんじゃないかという話です。でも、一方では同じ喫っている行動を見ても誘惑に苦しみながら喫っている人もいるかもしれません。タバコは皆さんいろんな感情をお持ちかもしれないので、くどいですが僕に引き寄せて考えたいもの、それはから揚げです。僕は9月頃に健康診断があるんです。毎年、お医者さんに怒られます。見ていただいた女医さんもちょっとふくよかな先生だったのでそれで何も言われなかった時もあったりして。妻からはやせなさい、やせなさいと言われています。僕はから揚げが大好きなんです。小倉の駅前を歩いていくと中津からあげいうのが売っていて、ちょっと引かれながらお昼前だったのでお腹減ってきたなと思いながら我慢して歩いてきました。からあげに会った瞬間にそれはもうますます食べたくなりますね。健康に悪い。それはそうでしょう。僕はメタボです。そんな僕が毎日から揚げを食べている姿を想像してください。皆さんきっと止めたくなるに違いありません。健康に悪いのに食べているから唐揚げは誘惑だ。誘惑に負けるなんて、たかだか唐揚げぐらい食べさせてくれよという話です。で、唐揚げなんかだと好きで食べている人、僕みたいに一生懸命あそこに美味しそうな中津からあげのお店があると思って苦しみながら歩いている人間と、2種類いるわけです。これはやはり見分けたいわけです。好きですべて受け入れて食べる人に唐揚げやめろと言えるかというとそれはそんなことをする社会は良くないです。だけどももし僕が苦しみながらも「いやいや食べたくない」、「ああ、ほしい」と悩みながら唐揚げを食べたら、そしたら何とかやめさせてやるという手段を見つけるのは社会として望ましいかもしれません。ちょっともうだいたい、実はメインのメッセージは伝わりつつあるかもしれませんが、誘惑があるとき、誘惑って何だろうと考えてみてください。今、友達とランチのお店、明日ランチ食べに行こう、どの店、予約しようという場合を考えましょう。で、僕はから揚げに誘惑されています。一つのお店はサラダ専門店です。もうサラダしかございません。もう一つなんとから揚げとサラダの店、から揚げ定食も選べるし、サラダも選ぶことができる。サラダVS サラダ&から揚げの店です。オプション、選択肢が多いのはから揚げの店、もう一つはサラダしか食べられないわけです。誘惑に苦しんでいて何とか誘惑をコントロールしようとしている人間なら、どちらのお店を選ぶでしょうか。何とかコントロールしているんです。ずるずると誘惑に引きずられているのではなく、あったら食べる。何とかコントロールしよう。会長にお伺いします。誘惑に僕は苦しんで、何とか誘惑と戦おうとしています。その時、僕はサラダ専門店を選ぶでしょうか。それともひょっとしたら誘惑に負けてしまう。或いはサラダと空揚げの店、どっちの方を選びたいと思いますか。会長:本音ではやっぱりサラダとから揚げですよね。でも誘惑に駆られないと思えばサラダを選びます。ありがとうございます。そうです、まさに今、仰っていただいたのが実はこの誘惑の話の非常にキーになる部分で、さあ、本音の実際に行動を選ぶ、実行者の自分ともうちょっとクールに冷えた頭で、でも、ほんまは誘惑に負けたらアカン、僕はやせなきゃいけないという、そういう、こうしたいと言う自分と実際にやってしまう自分と二人いるわけです。その2人の自分との争い、これが誘惑があるときなんです。で、お店を予約する時にはまだから揚げのあの美味しそうな油のにおいも嗅いでおりません。若干頭は冷えています。そんな時はどちらを選ぶだろうかと考えると、いや僕はできたらから揚げを食べたくないからサラダ専門店に行く。サラダ専門店を選ぶだろうというのが一つの経済学者の仮定です。こんなふうにして誘惑を考えたらいいんじゃないだろうか。多分たばこで戦われていた人はもっと話が早いかもしれません。禁煙したてで自分はタバコを喫いたくない。でも、うっかりお酒を飲んでしまった。たばこを吸ってしまうかもしれない。そんな時にどうせ行くなら同じお酒を飲むんでも完全禁煙の店にしてくれ。完全禁煙の店に行ってしまえばタバコを喫いたい、喫いたい、けど我慢する。喫いたいという心の葛藤のコストを負わなくていいので、すっきりとより狭いオプションのほうを選ぶかもしれません。こんなふうに経済学者は誘惑はコストとして働くんだと考えました。この内容の論文は2000年に、ちょっと前になりますが、発表された論文です。で、僕自身も勉強していることをかいつまんでお話しました。誘惑的な選択肢って何だろうか。社会的な価値感に基づかない。そんなものはないとして、個人の好き嫌いの範囲で個人として誘惑に苦しんでいるかどうか。それを考える時にこんなふうに考えましょうというのが提案されました。二つの選択肢があるとしてください。AとBです。通常はですね、僕たちは生きている限りできるだけ多くの選択肢の物を望むはずです。選択肢が大きければ大きいほどいいですね。だから僕たち一生懸命お金を数えて豊かな暮らしというのはいろいろなものが選べる中から選ぶ。それが豊かな生活なんでしょうか。誘惑の経済学ではちょっと違います。Aが誘惑がある。そうじゃない選択肢だけしか選べない。そんな選択の機会が少ないほうがより選択の幅が大きいより、より好ましい。そんな人を並べたらああこの人は何か葛藤しはるんだな。この人は何か誘惑で悩んでいるんだな。そんなふうに判断しましょうと現在は考えられています、経済学では。で、誘惑ってどんなふうにとらえるのかと言う話をさせていただいたのであと残りの時間でどんな知見が得られるのかということをまとめさせていただきます。通常のこれまでの経済学では豊かになるというのは選択肢をひたすら広げることでした。いろいろ便利になって、いろいろな、ぱっと起きたらそれこそコンビニエンスストアへ行ってバッと好きなものを買って食べる、豊かな生活。で、どんどんGDP を上げて選択肢の幅を広げて行こう。これは豊かな生活。というのは通常の経済学の範囲ですね。選択肢が増えると嬉しい。通常の経済学から導き出される考え方ですが、誘惑の経済学、人間の心理、弱い自分というのを考えた時には完璧なスーパーマンじゃなくって、なんか誘惑に負けてしまうかもしれない、そんな人がこの社会にいるということを考える誘惑の経済学では違います。選択肢が増えると必ず嬉しいわけではありません。嬉しい時ももちろんありますがたまに選択肢が増えるとしんどいことがあるんですね。先程のサラダ専門店か、サラダとからあげを売ってくれるか、そういう違い。こういう人間の心の真理、完璧ではない人間、弱さを持っている人間、或いは間違いを犯してしまうという人間を経済理論に組み込んで行こうというのが行動経済学のメインの目的です。で、誘惑というものを考えたときにどんなふうに経済を考えていけばいいか。誘惑に苦しむ人に対しては選択肢を事前に捨ててしまえるようなそんな自分をコントロールするような自制の手段を用意してあげるのがいいですよね。今まではそんなことは伝統的な経済学では全く考えてきませんでした。選択肢を絞った方がいいことがある。オプションを減らした方がいいことがある。そんなことは今までの経済学では見向きもされてなかったですがこの誘惑の経済学以来盛んに議論されるようになりました。実際2000年に入ってからは一世を風靡する話題です。具体例を、先程も言いましたが学者というのは皆さんの後追いです。世の中にはこれをうまい具合に利用して、実際は当たり前の話です。我慢するのを手助けする。それでお金儲けをされている方々、いっぱいおられます。僕も例を考えて見つけてみました。フライング・アラーム・クロック。アマゾンに売っていました。私は朝起きられない人間で目覚まし時計が大変なんです。二度寝を許さない。二度寝するオプションを削るすてきな道具です。こんな感じで時間になったらピューっと羽がどっかに飛んでいってしまうそうです。起きて羽を挿さないとこれ、目が覚めないのです。ただし Amazon のレビューを見るとさしても止まらないとか、何か評判が悪かったので買う価値があるかどうかはわかりませんが、こんなものが沢山ありますね。昔の作家さんが小説書かせるためにホテルに缶詰にするなんていうのも一つの手段やったかもしれないです。もうちょっとシリアスに日本としてどうするか考えて欲しいものとして国民年金というのがあります。現行の国民年金というのはおそらく現行のままではいろいろ議論があるでしょう。ここにおられる方々はそうじゃないと思うんですが、現実にはですね、弱い自分に負けてしまって夏休みの宿題をぎりぎり期限でやってしまう。そんな人たちも沢山いると思います。そんな感じで、いつか老後の資産形成はいつかやればいいと思って気が付いたら先延ばししてしまう。そういう人が現実には多いわけですね。僕は非常に現状が残念なのは国民年金なかなか活用されていないのですが、もうちょっと真面目に制度設計をし直して、国がふたの開かない貯金箱というのをしっかり作るというのは、一つこれは意味があるのかなとことなのかな。仮に利率が低くてもですね、誘惑に打ち勝つための一つの手段として強制的な貯蓄、あるいは他の積み立てなんかもそうですが、というのが役に立つんじゃないかというのが誘惑の経済学から言えることです。卒煙支援ブースについてですが、卒園支援ブースということで、もし大学の目的が分煙ではなくて、単純な分煙ではなくて、学生のことを考えてタバコで苦しんでいる学生を何とかタバコをやめさせるのを手助けしたい、それがもし大学の目的だった時に卒園支援ブースというのはどれぐらい役に立つんでしょうね。実際、これは大学の非常に目立つところにあります。ここに入ってしまえば簡単にタバコが吸えるんです。タバコを吸うというオプションはある意味大学が用意してしまっているんです。これは目的が卒園支援であれば僕は却って苦しめるんじゃないかなと思います。というわけで今日お話させていただいたことを簡単にまとめます。経済学ってどんなふうに考えているのかなというのをお話させていただきました。そこを通じて去年ノーベル賞が出た行動経済学と呼ばれる新しい分野について少しでもお伝えできればと思って話させていただきました。あと、どのような知見が得られるのかということですが誘惑の経済学を考えた時には選択肢の幅を広げるんじゃなくてむしろ選べないということが幸せなこともあるんですよ。そういうのを政府なり或いは企業なりが一つ誘惑に悩む人を手助けするような手段というもの提供するということが意味があることではないかなと言うことです。もし行動経済学に興味を持っていただいた方がおられましたらリチャード・セーラーさんが書かれた実践行動経済学という本は読みやすく勉強にもなるかなと思いますのでぜひ参考にされてください。ありがとうございました。

「教育改革と今の課題について」

2018、8、30宇治鳳凰ロータリー 卓話                    馬場 勲ご紹介をいただきました馬場勲です。私は莬道高校に勤めていましたので故郷に帰ったような懐かしい気持ちです。また私は草津ロータリーの会員で世話になっております。今日こちらに寄せていただきましたのは、当クラブの林様から卓話に来てくれないかと話があり、私でよければとお受けさせていただきました。充分なお話ができるかどうか心配ですが、限られた時間の中でお話をさせていただきたいと思っております。卓話の時間が限られていますので、資料として、レジメと「統計及び子供を取りまく環境」について準備をいたしました。レジメにそって話を進めさせていただきます。レジメの[1]「はじめに」ここでは人口減少と子供たちを取り巻く環境問題について触れたいと思います。2017年に生まれた子どもの出生数は、前年度より3万人少ない、94万6000人でした。戦後の第一次ベビーブームは、1947年から1949年の間で毎年出生数は250万人以上、第二次ベビーブームは1971年から1974年の間で、年間200万人を超えていましたが、2014年から2018年の間では、94万人と減少しました。国の国力の一つには総人口数と15歳から64歳生産年齢人口の比率も関係します。したがって将来の国力を考えると、出生数の減少は人口減に直結した大きな問題であり、その対策は今後の国の大切な政策の一つとして取り組まれなくてはならないと思います。また、高齢化が進む中でその年齢層の社会への係わりも方も大切です。模式図で示しました「現代の子どもを取り巻く環境」については、社会の変化が激しく子どもたちが翻弄されている状況があります。レジメの[2]「日本と西欧諸国の教育改革」についてです。今日の話の内容は皆さんご承知の通り教育というのは「国家100年の計」と申します。江戸末期から明治維新への移行はいろんな問題がありましたけれども世界各国の列強が介入する余地のない形で江戸から明治に移りました。これはやはり江戸時代の藩校や寺小屋が教育普及に果たした役割は非常に大きかったと思います。1840年には中国の上海でイギリスがアヘン戦争を起こしました。上海をイギリスの艦隊が攻撃して侵略しました。それまでにイギリスはシンガポール、あるいはもっとヨーロッパに近いスリランカのコロンボ、インドの西海岸にありますボンベイ(ムンバイ)など、拠点をどんどん武力で侵略して植民地支配をしていったわけです、江戸末期に日本も開国を迫られていたわけです。イギリスとの薩英戦争で英国艦隊から攻撃され、列強の進んだ軍事力に圧倒された。あるいは長州藩は下関戦争で列強4ヶ国から攻められ開国派へと変わっていきます。英仏などの列強は、当時の日本の国力が東南アジア、或いは南アジアとは違う簡単に武力では侵略できないと感じていた。しかも、当時はロシアが長州藩にお金を貸すから遠慮せずに申し出てくれと言ってきていた。すなわちいろんな国が江戸末期にひたひたと近寄ってきたわけです。そういう中で持ちこたえられたというのはやはり江戸時代の教育のおかげだと思います。当時、明治になりましてから、明治16年に文部省が寺小屋についての調査をしました。どれぐらい寺小屋があったか。なかなか数がわからなかったが江戸時代末期に寺小屋の数がだいたい1万1500~2万箇所あったという調査があるが、種々の調査があり時期によって数も異なっている。一つの寺小屋では50人前後の子供たちがそこで勉強していたわけです。庶民は寺小屋で読み、書き、算数ですね。それから各諸藩では藩校を作って本当に各藩がどう生き抜いていくかということでしっかりした教育をしていたわけです。そういう教育が江戸のベースのところで大きな力を持っていた。例えばペリーがやってきたときに江戸幕府は、開港について1年後に再来日した時に交渉することを約束した。その時、江戸幕府は各藩300程の藩に、ペリーの開港要求の内容を知らせて意見を求めた。ペリーは日本に開港せよ。貿易せよと迫っている。どうしたらいいかと、各藩に聞いているのですが、各藩から提出してきた内容の大半は外国船を打ち払へ、攘夷や尊皇攘夷だと主張。ところが飛び抜けた良い案を出したのが勝海舟でした。岩倉具視西欧視察団が、西欧へ渡航しましたが、最初アメリカに渡りました。その時に勝海舟は咸臨丸の艦長としてサンフランシスコまで随伴し折り返し日本へ帰ってきたのです。世界を見て世界に門戸を開かないとだめだ。そんな中で勝海舟は開国派に動いていくわけです。勝海舟は貧しい家庭でおじいさんが武士の位を買うわけです。おじいさんは目が不自由でその中でコツコツと仕事してお金を貯めて、そのお金で武士の位を買うわけです。勝海舟のお父さんはその貧しい下級武士で、わずか41石の石高を与えられていた。本当に武士の位を持つだけ、そういうような貧しい生活をしている。勝海舟はそれを見て成長したわけです。自分は勉強しなければだめだと強く思ってオランダ語を猛烈に勉強するわけです。お金がないので辞書を一冊借りてそれを写して二冊作成して、そして、その一冊を借りた金10両の返済に充て、もう1冊を自分のものにした。貧しい生活をしながらオランダ語の勉強をします。そして幕府の中でもすぐれた蘭学者となり、地勢的に海に囲まれた日本を守るため航海術、海洋学、兵学その他、あらゆることを勉強しているわけです。これはやはり教育というか、いろんなところで教育が生きてきている。江戸時代の教育、それが明治に受け継がれて明治5年に学制が施行された。主として寺小屋は小中学校へ、藩校は高等学校へと発展していくことになったのです。日本の教育改革の一番大きい変化は江戸から明治への転換期、それから太平洋戦争が終わってからの新学校制度6・3・3制度のスタートからです。太平洋戦争の名称は、戦争の内容から言って本当は大東亜戦争というのが正しいのですが、連合国軍最高司令官総司令部 GHQ が大東亜戦争の表記を全部黒抜きでつぶしたんです。アメリカと日本のみの戦争だとしたかったのです。すなわち、東南アジア諸国は日本が進出することによって欧米から独立していきますから、そういうところのことは少し抑えたいと考えたと察しできます。だから大東亜戦争というのは正しい表現ですが今は太平洋戦争という名称になっております。マッカーサーが組織したGHQにより新しい6・3・3制が開かれたわけです。日本の教育は、憲法、教育基本法、それに基づいて作成された学習指導要領にそって教育が実施されています。社会の変化に対応して学習指導要領は約10年ごとに改訂をされ、2020年から新学習指導要領改訂が実施されます。それは時代の流れとともに時代のニーズに応じて、教育内容が変わってくる。不易な面と変化していく面をしっかり把握して教育をする必要があります。例えば小学校であれば英語教育を入れる。今は5年生から教科書なしでやっていますが、それを3・4年生では英語に親しむ内容で、楽しみながら英語を勉強する。さらに5・6年生では教科書に基づいて英語を勉強することが2020年からスタートする。2020年は小学校1年から6年まで、中学1年から3年まで一気にその年度で変えてしまいます。高校は2021年から学年を追って変えていきます。日本史だったら古代史からやってきて、近現代史の学習の頃になると授業時間不足で最後までやれない結果となります。近現代史を学ばないまま終わってしまうことになります。今の時代は近現代史で日本や世界の歴史を学ぶことが大切です。新しく「歴史総合」という教科が導入されます。レジメの[3]「子どもを取りまく環境と親のしつけ」について。いま一番大きな問題は現在の子供を取りまく環境の変化です。これは学校教育と子供たちを取りまく環境というのが、並行しながら矛盾を抱えながら進んでいくわけです。そのことに関する資料に示されている通りです。核家族化に伴う問題、育児の問題、子供さんを生みたいけどもなかなか預かってくれるところがないという大きな課題。世界の子供たちに共通する長時間のスマホ。光泉中高校はアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドに姉妹校を持って交流しています。向こうの学校でもスマホ対策に頭を痛めています。これは家庭でどうみているか、家庭によっては約束してコントロールできているところもある。ほとんど無理ですね。実際なかなかできていない。親のそこまでの力というか、子供とよくお話し合って使用時間などを制限したらいいのだけれどなかなかそうは出来ていない。スマホの中に潜んでいるものは子どもたちの成長にとってはもうどうにもならないほど悪いものが入っている。スマホの問題は子供たちの読書量も落ちていくし、スマホ使用時間は生徒によっては5時間も6時間も見ているようです。これはもう全国的な問題です。そういうような子供たちがじっくり本を読むということがなかなか出来ない。個人差はありますが。私は世界地理を教えてきた関係で多くの国を見てきました。アメリカ大陸の横断、第一次世界大戦の発火点になったユーゴスラビア、バルカン半島の諸国を視察しました。またイギリス全土を回り地理や世界史に出てくるようなところを見て回りました。そういう中で日本は物があふれているということです。この消費文化の中でそりゃ消費も産業の活性化に必要ですが子供たちにとって、そこはなかなか難しい問題があります。物多くて心貧しいのでは困ります。これは日本の家庭でも学校でも大事な問題です。あるいは退廃的な文化、インスタントの食生活、便利良くなったけれども.それでいいのかなと言う問題がいっぱいあります。すなわち、子供たちを取り巻く環境は、大人が作ってきたのです。家庭だけで対応していくというのは非常に難しい問題です。だから教育での現場で果たせることをきっちりやろうということ。例えば私が今勤めています学校ではいろんなことを具体的に、例えば時間管理を自分でする。学校の始業ベルは鳴らさない。これは近畿圏にある高校では少ないと思います。始業ベルが鳴ってもまだ廊下でまだ遊んでいる生徒はいません。すなわち教員が教室に行った時には生徒は座って授業の準備をしています。管理的というよりもだんだんそうなってきて、それが今スムースに行っている。学校に来られた方々が静かですねと言われます。学校は家庭と同じで、来客が来られたら「今日は」と挨拶する普通のことです。いろんな関係の方がお見えになりますが子供たちの挨拶がいいですねと言っていただいています。そういう場面でしつけというか、足元のしつけから普通に繰り返し行っています。すなわち、社会全体に頼ってもそれは無理なんですから、ご家庭で、あるいは自分たちのいる学校でそういうしつけをしていく。それが習慣となってきます。それをきっちり学校で見て、そしてここは良い、ここは悪いということが毅然と親と話し合いをして進めていくわけです。そういう意味で私たちは子供を育成するのにできるところと、それからこれは社会全体でやっていかねばならない問題とか、そういうことをできるだけ整理をして取り組んでいます。しつけは学校と家庭とで補完関係にあり、それぞれの立場を認め合って子どもを育てていくことが大切です。17年前は光泉高等学校の生徒は700人程度でしたけれど.今はおかげさまで1100人ほど、400人ほど増えました。滋賀県全体で毎年卒業生徒数は中学3年生が1万7000~8000人でした。今ずっと減少して1万4000人前後となっています。これから10年間はその数で推移します。そうすると私学の場合ですといかに生徒を確保して学校経営をするかということ、これもまた大事なことです。子供たちが減ってくる中で本校は逆に受験数が非常に増えてきました。今、近畿で、大阪では私学が100校、京都では40校、滋賀県では10校あります。この3府県で私立高校が150校あるのですが受験数の多さでは本校が5番以内に入っています。これは本当に学校経営上ありがたいことです。本校では一人一人の生徒をよく面倒をみます。一日の生活状況とか、家庭との連絡とか、本当に細かく面倒をみます。そして親との信頼関係をしっかり持つ。それから教員もどんどん成長させていかなければなりませんので研修会を充実して実施しています。本校の教職員は20歳代、30歳代、40歳代、50歳代、60歳代の幅で教員の占める比率をみると、各層とも約16%程度でほぼ均等です。年齢的にバランスのとれた状態です。年配層の高い経験者が若いものに教えたりするというようなことも含んで、要は学校としてできることをきっちりとやっていく中で信頼に応える。従って私が行きました頃は例えば京都山科の東西線地下鉄歩行通路に学校宣伝のための照明付き看板、あるいは学校周辺とか、多くの箇所に看板を立てました。しかし今は生徒募集看板を全部撤去しました。学校の生徒募集は看板では無理で、やはり保護者の信託に応える教育実践しかありません。要するに生徒一人の人間として善悪の判断が出来ること、また希望進路の実現に向けた学力をつけることが大切です。これは次の世代、すなわち次へ伸びていくための学力をつけないことにはどうにもならないわけです。卒業後の希望進路の実現に生徒も教員も努力することしかありません。スポーツをやっている子供たちにはクラブ単位で勉強させる。文武両道に成果が出ているのではないかと思います。さて今申しましたように子供の数が減ってきている。今年成人式を迎えた20歳の青年が約120万人。しかし生まれた子が約94万人ですからその差が減っていくわけです。今後一年間の出生数が80万人台になるんじゃないかという心配があります。そういうように子供の少子化の中で社会をどう作っていくかということは、これはもう個人の問題ではなく国あげての問題ですから国としても取り組んで欲しいと思っているわけです。私たちは学校に来て学んでいる生徒に対してしっかりとした教育を実践していくことが信託そして信頼にこたえるということになります。[4]「教育改革と公的資金」について、イギリスではサッチャー首相の時から教育改革に力を入れてきましたが、その後、ブレア首相になって、イギリスのこれから大切なことは、「一に教育、二に教育、三に教育」。イギリスを良くするには教育しかないと言うことを掲げ徹底的に教育改革をしました。ヨーロッパ各国での大学・大学院を含くむ高等教育機関への公的資金支出額について、日本とOECD諸国を比較すると日本が最下位になっています。IPS研究でノーベル賞を受賞された山中伸弥教授は、研究費の募集のために京都マラソンに出場して募金活動をされていました。研究員300人余のスタッフの給料が不足して一年単位の雇用で研究員の身分が不安定なことを訴えておられた。このように世界的な研究に対して国の支援が不十分であると世界から遅れをとっていくことになる。日本の大学の地位はどんどん落ちてくるということです。今や京大、東大ともどういう基準で選ぶかということも問題ですが、シンガポール大学の地位が上位になっている。だから日本がこれから工業国として、そして素晴らしい文化国家として行くのにはやはり大学教育の中に研究費その他資金投入が大切であります。昨年、私は光泉高校の生徒を引率してイギリスのカンタベリー市にある学校に語学研修にいきました。そこへイタリア・スペイン・ポルトガル・ギリシャ、ロシア・中国などから来た生徒と一緒になって研修するわけです。イギリス以外の国々では母国語に英語を学ばないとこれからやっていけない状況があるのです。ベルギーなんかの場合、周りは数カ国に囲まれています。フランス、オランダ、ドイツなどです。海を渡ればすぐそこにイギリスがある中で、ベルギーのような小さな国は必ず高等学校では2ヶ国語は必修になっているわけです。そうしないと仕事にありつけない。それぐらい英語の習得に熱心なんです。イギリスに夏休みに勉強に行く生徒が沢山おります。昨年中国の学生とも一緒でしたがが英語力はすごかったです。びっくりしました。中国はものすごい貧富の差があります。中国では小学校一年生からもう英語を学んでいます。私の友人が西安の大学で日本語を教えていますが、中国では論語は教えていないと言っていました。論語が日本の思想の考え方に影響を及ぼしていますが、中国では論語はやっていない。オーストラリアでは大学へ入学時の平均年齢は27歳ぐらいです。高校を卒業して一旦働いて自分でお金を貯めて大学に行くからです。日本は高校卒業すればすぐ大学へ行かないと悪いみたいな雰囲気になっています。社会全体がそうですから、なんか浪人すると親に悪いことをしたような雰囲気になっています。外国では働いて自分が金を稼いで大学へ行くことが普通になっているのです。日本の大学進学率は先進諸国の中では低い方です。短大を含んで52~55%位です。さて、今日の話の内容は、それぞれ相当時間をかけて話せる内容ですが。浅く広範囲に及びました。問題提起ということで受け止めてください。日本は要するにこれからさらに教育を充実させていく必要があるということですね。それからやはりあかん事はあかんと言える社会。今日とんでもない事件が次々に起っています。昨日だったか、マンションの上から自転車が降ってきたというような、考えられないような事件が日本に多発している。これは日本の社会の劣化だと思います。そういう意味で私たち大人は、日本人の持つ良い気質、勤勉・正直・親切・高い知識欲・旺盛な好奇心などを誇りに思い守り育てていく教育が大切です。教育に携わっている者はしっかりと、子供たちに教えていく必要があるだろうと思う。[5]「京都府立高等学校の入学選抜と通学圏」について現在の京都府の公立高校の通学圏についてですが、この宇治市地域は山城通学圏に入り、普通科の高等学校に行く生徒は南山城通学圏の中の学校から選んで行けます。ただし、その他に専門学科というのがあります。例えば桃山高等学校の「自然科学科」というのがあります。募集定員は80名。ここへはこの南山城からも行けるわけです。京都府下全域から行けるわけです。或いは堀川高校の「探求学科群」へは160名。これも日本海側から木津の方までどこからでも行けるわけです。すなわちその他の専門学科というところへは宇治の地域を含んで南山城地域在住の生徒は選んで受験することができます。但し、高等学校の普通科を選ぶ場合は今の南山城県内のみの中からで選ぶということになっています。学費については、現在11万8800円というのが公立高校の授業料金学費ですが全額無償となっています。これはオーストラリアもニュージーランドも全部公立高等学校は無料ですからそれに近づいたということになります。[6]「おわりに」日本の21世紀を背負っていく子供たちが「知・徳・体」を身につけてすばらしい若者に成長してくれることを願っています。大人はそれぞれが関われる分野で子ども達の健やかな成長のために努力をしていかねばならない責任があると思います。国際ロータリーという組織に属している私達ロータリーのメンバーもすばらしい子どもたちの育成に尽力できると思います。本日は卓話の機会を与えていただきまして誠にありがとうございました。丁度予定の時間が来ましたのでこれで終わらせていただきます。ありがとうございました。

選挙報道の楽屋話

2018年9月13日産経新聞 京都総局長 木村成宏京都勤務になる以前に大阪本社の選挙対策本部で選挙報道の責任者をしておりましたので、選挙に関して新聞社が取材のほかに、どんな作業やっているかというお話をしたいと思います。まず、選挙の種類ですが、一番注目されるのが衆院選挙です。任期は4年ですが、任期満了を待たずにほとんどが解散で実施される選挙です。参議院選挙は来年の7月にありますが任期6年で定数の半分を3年ごとに改選します。都道府県単位で選挙区があるのと全国単位の比例代表があります。先の通常国会で埼玉の定数が6から8になって、比例代表が96から100、定数が6増えることになりました。  次は統一補欠選挙、これは衆参選挙で死亡、辞職した欠員を補充する選挙で4月、10月の第4日曜に行われるというのが原則になっています。もう一つは来年春にある統一地方選挙です。任期4年の地方自治体の組長と議員の選挙。原則的に3月から5月に任期満了を迎える議員を選ぶ選挙です。一斉にやると投票率がアップしたり、経費削減につながるとして行われているのですが、任期途中で辞任したり、死亡したりしているので、選挙の統一率はもう30%を切っている状況です。さて、昨年10月に行われた衆議院選の特徴としては、1票の格差を是正するために定数が10削減された選挙でした。もう一つは18歳、19歳の人が選挙権を得てから初めての衆院選挙だったということです。このとき、投票日翌日の10月23日までに18歳の誕生日を迎えた人が投票可能だったので高校3年生の中でも投票できる人とできない人が混在する形になりました。もう一つの特徴は女性候補者の割合が前回の選挙は209人で、その前より11人増えて17.7%で、過去最高になったということです。それでも国際的に見ると、非常に低い状態で女性議員を増やす努力は必要といろんなところから指摘されています。選挙結果ですが、自民党と公明党、与党合わせて3分の2の議席を超えて、憲法改正の国会発議も可能な状態になっています。ただ、比例代表の政党別得票率を見ると民主党と、当時の希望の党を合わせると36%で自民党の33%を上回っています。野党が分裂して自民党の大勝を後押ししたのかなということです。小選挙区の政党別得票率で見ると自民党が47%で他を圧倒しています。立憲民主党は8%で、希望は20%。これは理由があって全国289選挙区のうち自民党が候補者を擁立できたのは270、ほぼ9割以上の候補者を立てましたが希望の党は198、分裂した立憲民主は63しかなかったので、やはり安倍首相が電撃的に衆議院を解散したので野党は候補者が立てられなかったということです。その結果、投票した票が候補者の当選につながらない、「死に票」と言われる票が多く生まれました。小選挙区では当選者が1人で第1党に有利な仕組みになっています。乱立する野党に投じられた、落選者に投じられた票は「死に票」になるわけです。死に票の政党別の割合でいうと小選挙区と比例代表の復活で256人が当選した自民党が6.1%にとどまりました。94%ぐらいは当選者が生まれる票になった。公明党も9.9%で9割近い投票の中で候補者が当選しているということです。逆に野党では候補者を206選挙区に立てた共産党は当選したのは5名だけで、投票した票のうち、94.8%が当選に繋がらなかった。198人中の45人の希望の党は6割、日本維新の会も6割5分ぐらいの票が無駄になっているという結果です。立憲民主党で63選挙区のうち45人が当選している死に票率としては20%ぐらいにとどまっています。選挙に関する新聞社の取材、作業の中で一番注目しているのは衆議院選挙の解散の時期です。これはいつ起こるかわからないので、この準備をするのはなかなか難しい。衆議院は4年の任期があるのですが任期を満了したのは三木内閣のとき1回だけです。解散については、首相は嘘をいってもいいと言われています。衆議院では一般的に任期4年のうち、残り2年を切ればだいたい解散する雰囲気が漂ってきます。直近では、安倍首相が昨年9月28日に臨時国会冒頭で解散しました。この時の衆議院の在籍日数が1020日、平均の在職期間976日ということなので解散の時期は熟していたということです。だいたいおよそ2年あまりで解散をしています。任期満了したのは三木内閣の1回だけで、その次に長かったのが麻生内閣の時の選挙です。当時の麻生首相も解散に踏み切れず、追い詰められて解散して、結局民主党に政権を奪われるというような事態になりました。新聞社の方でも衆院任期は2年ぐらいをすぎると、正月明けとか、お盆とかに選挙の特集紙面を作ります。この時点ではまだ候補者がよくわからないですけども、現職とか、あらかじめ候補者が決まっている人の名前を紹介して、どういう選挙になるかという解説記事を掲載します。本社の選挙責任者をしていたのが2012年で、民主党から自民党が政権を奪還して、第2次安倍内閣の誕生につながった選挙です。だいたい実際に選挙が行われる1年以上前からそういう準備を始めて正月用に次の選挙の立候補予定者の名簿や、選挙戦の構図とか、注目点などを紹介する特集紙面を作っていました。当時は6月ぐらいに消費税引き上げの法案をめぐって、与野党の対立が激化しことから、特集誌面を作りました。この時の候補者をあげたのは1002人ですね。11月になって、当時の野田佳彦首相が、安倍晋三自民党総裁との党首討論の中で、16日に解散してもいいと宣言しました。その翌日に作った紙面では候補者の数が1183人に増えています。次に選挙が実際に公示された日で1504人にまで増えました。この当時は民主党、自民党、日本未来の党、公明、維新、共産、みんなの党、社民、新党大地、国民新党、改革など、政党の数も増えました。解散から公示日までの約20日間で1504人分の顔写真と経歴を全部集めるという作業をします。これはなかなか大変で、このときも候補者自体が捕まらない。経歴がわからない人もいっぱい出てきて、そのたびにその支局の記者とかに連絡を取って写真を撮らせてもらって経歴表を書いてもらうという作業をしていました。これは候補者の経歴・顔写真をあわせた名鑑という記事を作成するための作業です。この名鑑では名前と年齢と党派、現職か、元職か、新人か、代表的な肩書き、学歴などを表記します。しかし、字数が限られており、例えば、ファイナンシャルプランナーとか、コンサルタントとか長い名称の職業だと全然入らないですね。ですから無理やりFPとか、何とかコンサルというふうに略したりしています。あと、限られた紙面で情報を掲載するために名鑑では政党の略称を使っています。自民党なら 「自」で、立憲民主党なら「立」とか、このとき12の政党が乱立しまして、「みんなの党」「みどりの風」、「日本未来の党」とか、全部「み」になるような政党がいっぱいできました。みんなの党は「み」みどりの風はカタカナの「ミ」、未来の党は「未」というふうに表記したりしました。こういう名鑑を集めて全部で1500人あまりだったんですけども、それを全部チェックして、修正して各支局に確認してもらうという作業を行います。参院選とか、統一地方選なんかもそうですけども、あらかじめ日程が決まっていますので準備はしやすい。しかし、衆院選だけはいつ解散されるか分からないので、短ければ20日間ぐらいで全部の作業をしないといけないということで大変です。公示日の前日には、本社の近くのホテルに部屋をとるのですが、結局、ホテルに泊ることはなかったです。公示後、どういう記事を書いているかというとこういう各選挙区の候補者の優劣を紹介する情勢記事を掲載します。各新聞社は公示直後の序盤の情勢、公示翌週の木曜日頃にだいたい終盤情勢という記事を掲載しています。選挙報道では基本的に名前の順序を原則届け出順で表記しています。ただ、この情勢原稿は世論調査をもとにした分析原稿なので、その届け出順で書かずに強弱、強そうな候補者を書いています。例えば、大きく電話による世論調査で差が大きく出ている場合は大きくリードとか、引き離しているとかの表現になります。投開票日はNHK、民放含めテレビは午後8時前から、特番が始まります。投票が締め切られた午後8時には、得票0で大体100人以上に一斉に当確が流れます。投票が締め切られただけで開票作業がまだ始まっていないのですから、おかしいといえばおかしいのですが、それまでの世論調査の結果と各マスコミが投票日に全国の投票所で投票をおえた有権者に対して誰入れましたかと聞いています。その出口調査の結果を踏まえて判断しています。出口調査ではっきりした優劣が出なかった選挙区は、開票所で得票を数えるという作業を行います。棚の上に200票ぐらいの票の束を開票にあたる職員の方が積み上げていくのでその束を数えて優劣をみたり、仕分けている票の名前を双眼鏡で覗き込んでカウンターでどれがどれだけ多いという優劣の傾向をつかんだりします。だいたい衆院選の場合は午前0時~1時ぐらいに小選挙区の当選者がほぼ決まります。ただ、比例代表は翌日の朝までに決まります。この日も徹夜作業になるのですが、人工知能(AI)の時代と言われますが。新聞社はまだまだ人力の作業を続けています。

AIと IoT が急激に変える世界

2018.8.23 AIと IoT が急激に変える世界中林賢一始めさせていただきます。AIoTの中林と申します。いつもは1時間ほどかけてお話するようなお話なので、30分で納めるように頑張りますので、はしょってのお話になると思います。何かありましたらご質問いただければと思います。AI と IoT ということでお話させていただきます。AI について知っている、というにはこれぐらい知っておいて欲しいなというような話をキーワードとしてまとめております。IoT に関してもいくつかキーワードを挙げてお話をします。私の会社は、昨年立ち上げたばかりで、AIとIoT をかけた、まさにこれがやりたいと言う会社です。まだ、5人しかいない会社なんですけれど、勝算はあります。AIにしても IoT にしても、例えば IoT に関しては某企業様のほうからソフトウェアをサクッと作ってださいというお話をいただいております。大きな会社さんでも、やはり分業といったらいいんでしょうか、IoT の事業に関してはソフトウェアに投資しづらいというような、実はニッチな分野ではございます。AIに関しても、お前AIをやれと言って社内にできる人はいるかといえばそうじゃない。AIのような、ある程度プロフェッショナルな仕事は、我々のような専門ベンチャーに回って来るんじゃないかということで今、勝算を感じているところです。林様とはAI・IOTについて勉強会で一度お話させていただいて、このロータリーでもかなり興味を持たれているということで、お招きを頂きました。ありがとうございます。会場がこんな立派なところとは思わずに、一度前を通り過ぎてしまいました。キーワードに関しては、AIのブーム、それからAIのレベルについてお話をします。AIというのは囲碁で有名になりました。それからAIで切っては離せない猫があります。猫という動物がキーワードにでてきます。あとは AI といえばやはり2045年問題です。2045年になれば、もう手元の10万円ほどのコンピューターが全人類の今より10億人減ったとして60億人、その人たちの知能がすべて1台のパソコンの中に入ると言うような時代が2045年だと言われております。IoT 、これはインターネット オブ シングス。第4次産業革命、300億、インダストリ4.0、これは第4次産業革命の英訳ですが、CPS 、EnergyハーベスティングLPWA、それからスマートホームというキーワードがあります。最近、どうしてIoT・AI の話をすることが多いかというと、昨年、一昨年の情報通信白書というのがあります。この白書には AIとIoT 、それからビックデータというキーワードがあります。この三つが大々的に取り上げられたのは、まだ2年前です。この前の年にはまだ携帯電話の普及率がどうのこうのというのが書かれていて、まだ AI・IoT が前面に出てくることはなかった。つまり、まだ2年ぐらいの流行の産業でしかないと日本では思われています。それに対し、経産省はかなり日本で AI・IoT の普及率が低いということに対して警鐘を鳴らしていす。普段、我々は企業様の中のシステムをやっておりますので、なかなか外に出せるものがございません。ですが、今回、滋賀県 IoT 推進ラボという取り組みがございまして、その中で我々こういうことができるよ、というようなことを発表させていただいただいたところ、結構最近引き合いが多いです。我々の商品は温度のデータを取ったり、川の水位のデータを取ったりしています。そのデータを取った上でクラウドにしまってそれをパソコンやスマホ、タブレットに出るようにしています。さらにはGoogleHomeと言ったような, 今テレビでも宣伝していますが, 何かしゃべったら答えてくれるスピーカーがあって「ねえGoogle 」とか言うと答えてくれるんですが、「今の温度、何度?」と聞けば答えてくれます。これは田んぼの水位計に使いたいなと思い、農家の方が、別にパソコンも何もなくてもGoogleHomeだけを買ったら「今の田んぼの水位は?」と聞けば何センチと答えてくれるようなものが提供できたらなと思っております。昨年発表された、京セラさんの通信網を使ってまして、月額60円ぐらいでこのサービスを作ることができます。このサービスがでる前は月額2000円ぐらいかかっていましたので、多分こうしたものに対しては、なかなかコストがかかるのだと思っている方が多いんですが、実は昨年あたりからこのIoTに関してかなり進んでいます。プレスリリースでございますが、AI を使った、JR湖西線が遅れる、遅延を知らせるサービスというものを発表させていただいております。これに関しては滋賀県から ICT大賞を今回いただきました。我々の最近の商品を紹介させいただきました。本題に入ります。AI はArtificial Intelligence 人工知能です。2年前の情報通信白書に、初めて AI とは何かということが書かれています。結局は知的なものです、と言う分類しかされていません。要するにまだ何もわかってない、何がAIだということが決められていない状態だと思ってください。その中で松尾先生の「人工知能は人間を超えるか」という本があります。この本は結構わかりやすいので、もしAIに興味を持たれた方がおられましたら読んでみると面白いと思います。AI は、実はコンピューターの歴史そのもので、コンピュータ発明以来、人工知能というのがずっと実現できると思われていました。当たり前といえば当たり前なんですが、日本製のスーパーコンピューター京が世界でトップになったことがあります。計算が1秒間に1京回出来るということはもう人間の能力をとっくに超えている。人工的な知能と呼んで不足はありません。人間の計算は掛け算をすると実際多分10秒はかかると思います。それを1秒間に1京(10000兆)回出来るというような点では、もうとっくに人間を超えている。つまりパソコンが始まった1960年代、そこから、人工の知能と言う形で研究は進んでおりました。現在、 AI のブームと呼ばれる、その指標となっているものは2012年、ディープラーニングという技術が出てきた。この頃からAIは本物だと言われています。では 、AI とは実際何ですかと言われたら、人工知能を実現するための要素技術で、何に使われているかというと、ゲームに勝つ戦略や画像認識、音声認識、それから言葉を理解する、こういったかなり狭められた用途に対して、特殊なことができるものです。先ほど述べましたのは、計算が人より速いということです。特殊な分野に対して、人間より出来るよといった、ゲームを行うだとか、 言葉を認識できる、画像認識が出来るという用途に対して今、AIというブームがきています。実際 、Google の会社が人工知能の会社を買ったというのが2014年に話題になりました。この頃は「何ができるか、本当なの?」という反応でした。どんな会社を買ったかと言いますと、人工知能に、ゲームを人と同じ様にプレーさせるソフトウエアを開発する会社です。スペースインベーダーとか、ブロック崩し、これをカメラで見て高得点をとれるように学習していくプログラムを作っている会社を、Googleが買ったんです。で、その会社は、2016年に囲碁で世界チャンピオンを破ってしまった。つまり、2年前にGoogle が人工知能に対して、投資したことが間違いなかったということです。あとはアップルと Google が二大巨頭ですね、AIの会社を買収している、もちろん IBM Facebook アマゾン マイクロソフトとあるんですが圧倒的にGoogleとアップルが会社を買っています。この中で Google が買った日本の会社があります。ロボットの会社ですがすでに売られてしまっています。取捨選択が激しい動向になっています。AIレベルについてレベルは四つあります。レベル1は決められたとおりに動くアルバイト、レベル2はより多くのことができる一般社員、レベル3は課長さん、レベル4はマネージャです。例えば、今まで高速で株式を売買出来てきた。この程度のことはレベル2であると分類されています。将棋は、2016年以降はプロ棋士がコンピューターに勝てないということでもう人間対コンピュータの対決はやめますと宣言されたんですが、将棋に関してはまだレベル2~3の段階です。ですが例えば将棋、チェスの場合もそうですけれど、全部の手を数えたら10の120乗、220乗という話があります。これを全部コンピューターでまかなう、計算したとしても、宇宙の年齢よりも長い計算時間が必要であるということで、本来こうやってはできない。幾らコンピューターが早くなったとしても、全部の手を総当たりでは探せないのですが、それでも勝てるようにしたというのはある程度レベル2からレベル3の人工知能が入っていると思ってください。囲碁に関しては、絶対人間の方が勝つ、人間に勝てないと思われていたのが、先程のGoogleが買った会社があっさりと2016年に破ってしまった。これは大変な衝撃だったようでインターネット上に意見が上がっています。囲碁でも人間が勝てないということでAIが本物と言われるようになりました。その理由は、2012年に発表されたディープラーニングという技術があって、AIに関してはとても重要です。2012年まではかなり頑張って職人芸で頑張ってきてエラー、間違い率が0.0幾つというところでしのぎを削ってきたのが、ディープラーニングと言う技術を用いた会社が来て10%以上の大差でエラー率を改善してしまった、というのがあります。これが今のAIの本質です。ディープラーニングは、コンピューターが猫はこういうものであるよと教えられずに、何か猫のような形のものがあるんだけれどと、これを分類しました。これを「猫」と呼ぶとはもちろんコンピューターは言わないですけれど、分類したのが始まりです。つまり機械学習で猫というものが存在することを、自分でコンピューターは学習をしたんです。これが AI のレベル4の発端になった論文です。機械に学習させる、人間が学習させるということが、今までずっと必要だったものが、機械が自分で学習していくという時代になっています。要するに、ほっといたら機械がどんどん賢くなってくるんです。で、今後、いろんな問題が将来起こるだろうということは、予測されております。AIでできることに関しては先程、総務省の白書をいいましたが実はもっと前、その3年前にハーバードビジネスレビュー、アメリカの論文ではもうまとめられていたんです。フィンテックAI、これは金融系のAIという意味です。AIは実はどこに来ているかというと、例えば第2次産業革命に関して重工業だとか、第3次はインターネット産業革命ですけども、それらのように、ものづくりに来ているのではなくって、AI は実はサービス業に来ています、まずは。これはちょっとしたキーワードです。具体的にはコールセンターのオペレーターの支援、電話がかかってきたことからAIがオペレーターを支援する。過去のお客さんの履歴を出したり、お客さんが発した言葉をキーワードにして、それに対して検索をかけて、先回りで画面にオペレーターさんにこういう答えをしろ、と回答を出してくれるような仕組みを、みずほ銀行、東京海上、それからJR も導入しています。最近ロボットは、回る寿司屋さんの受付にもいます。このような形で、ロボットがAIを搭載することで、人の仕事をどんどん取っていくような世界が来ております。パン屋さんのレジで、パンをトレーにおいて写真を撮ったら幾らと一瞬にして会計を出してくれる。こういったものも120万円ぐらいで売り出されています。一般の農家さんが、きゅうりの仕分けに先程のディープラーニングの仕組みを使おうということで雑誌に出しました。このように、AI は結構ニッチなところで実現できるんじゃないかということで、我々は産業界にぜひ入れて行こうとしています。昔から産業ロボットは動いていましたが、最近 AI が入ることによって何ができるようになったかというと、今までロボットは硬いものしか掴んでこなかった。AI搭載ロボットは、から揚げが掴めるということで結構有名になっています。つまり弁当屋さんとかで弁当を盛り合わせたりするのにAIとロボットが入ってくる可能性は今後あります。IoTというのは、第4次産業革命の本質だと言われております。AIが第4次産業革命に分類する方もいますが、実際、昨年ダボス会議で第4次産業革命はIoTだと定義されました。IoTというのはインターネットオブシングス、インターネットにモノがつながるという意味で、なんでもインターネットにつないでしまいます。例えば電球1個1個が壊れるタイミングを教えてくれる。そういった、モノをすべてインターネットに繋ぎましょうと言うのが第4次産業革命だと言われています。産業上、先に壊れるタイミングを予測する、壊れる前に取りかえるというところにビジネスチャンスがあります。インダストリ4.0.それに関しては第4次産業革命とはまた別の概念なんですけども、コンピューターの上で今、行っていること全部そのままシミュレーションします。要するに現実の世界とコンピューターの上の世界と全く一緒にしてしまいましょうというような話です。このことをサイバーフィジカルスペース(CPS)といいます。サイバーというのはコンピューター上のこと、フィジカルというのはリアルな世界です。この二つを全く一緒に動くようにしてしまいます。全く一緒にするために、いつもセンサーで採ったデータをそのままコンピューターに乗せて、そのままフィードバックしましょうという話です。要するにコンピューター世界と、現実世界が全く同じように動くものを考えているということです。こういった考えが世界で実現されようとしていますが、経産省は痛みを伴う転換が必要だと言っています。これはなかなか先の話をしていて取っつきにくいところですが、新産業構造ビジョン、それからソサエティー 5.0という言い方で、日本の社会は変わらないといけないということを、経産省は警鐘を鳴らしています。ただ、これは皆さんにも響いてないと思いますのでまた興味があればインターネットで資料を探してみてください。IoT に関しては今までHEMS ・Home Energy Management Systemと呼ばれる、家の屋根に太陽光発電をつけて、家のエネルギーの消費量を全部見られるようにする、と言った話があったと思いますが、これは結構投資がいるような話で、一部の人にしかできなかったと思います。今の IoT というのはどういうことをやっているかというと、Google、アマゾンのスマートスピーカに話すと電気をつけてくれる、エアコンをつけてくれる、テレビをつけてくれる、或いはうちの会社の事務所にもつけていますがスマホで鍵を開けるようにできます。これは2万円ぐらいで、後付で、合鍵を作りたくないというときにスマホで開けることを今やっています。こういったことがIoTですね。で、先程のHEMSというような動きは、結構官民の動きで、つまり補助金がらみで、補助金が終わったらなかなか進まないというのがあったんですが、IoT に関しては、これぐらいのプレーヤー、これはアメリカのグラフになりますが、これほどのプレイヤーが IoT に参加をしていて、今後、 IoT が第4次産業革命といわれる世界が来ています。IoT に関しては、何が IoT を動かすか?ということでセンサーが300億あったところで、それは全部電池がいるとしたら、電池を換えるのは大変だと思います。そこで、電池なしで動かそうとしています。室内の光だとか温度差とか、例えばスイッチを押したら、その物理的なエネルギーで、カチっとやるエネルギーで、それでセンサーを動かそうとしています。LPWAこれは低電力広域通信、2000円が60円になったと言う話です。携帯電話で同じような仕組みを作ると、2000円ぐらいかかっていたものの料金を二桁減らして、低電力でやっている。もちろん通信量は格段に少ないです。携帯電話なら動画が見られるところが、この LPWA では1回に12バイトとかいうかわいい量しか送れない。ですが、センサーに対しては、こういった通信網で十分です。どういうことができるかというと、ヨーロッパでは下水の水位だとか、スマート農業と言うように、こういった広域センサは農業経営にも流行がきています。日本はこの流れには乗っかれてないんですけども、次、来るのはスマート農業かなと思います。あとは、東京電力さんが、メーターにこの LPWAの仕組みでデータを取るということをやっています。AI で何が変わるかなんですが、まずNHKのホームページ、2018年1月21日、「AIで雇用減」をはじめ、3ヶ月ぐらい「おはよう日本」のテーマとしてAIが取り上げられています。例えば40歳代、前後のホワイトカラーの方のうち、5割以上の人は AI で仕事がなくなってしまいます。多くの企業がAIの影響を受けることが報告されています。具体的には日米で1億を超える人が失業するというような報告が出ています。去年、週刊誌にもなくなる職業ということで結構大々的に報道されました。例えば、かつて、ベルトコンベアが導入されて、物を運ぶ役割の方がいらなくなった様に、AIが導入されたらどうなるかというと、実は管理職の方が職を失うことになります。今の頭脳職、事務職、肉体労働職のうち、事務職がなくなっているということはちょうど中産階級ですね、の方が減ってきているということで職業二極化がされているといいますが、これは本当に技術発展に伴う痛みではないかと思います。結局、職業を失ったところで仕事がなくなっても、また新しい職業が出てきますよということで、そんなに悲観するような話でもないかもしれません。ただ2045年問題ですね、これに関しては2030年にはマトリックスの世界が実現される、人間の頭にプラグを差し込んで、人間の脳の内容をインターネットの上にアップロード、全部すい上げるというような時代が2030年に来ると言われています。つまり自分の意識がインターネットに残ったまま、それが現実なのか、インターネットなのかわからないような世界が、2030年に来ると言われております。で、その15年後には1台のパソコンが、全人類60億人、70億人を合わせた力よりもこの1台のパソコンの方が賢いという世界が来ると言われています。ここから先が、人類の発展がわからないという意味でここを特異点(シンギュラリティ)と言われています。それまで私も生きているかわかりませんけども、出来たら見てみたい世界ではあります。本日はご清聴ありがとうございました。

2030年世界はこう変わる

2018、8. 2   ~米国国家情報会議編~松吉 要造ご紹介いただきました松吉でございます。本来、こういうところでお話できるような資格はないのでございますけども、ある勉強会で林先生とご一緒でございまして、林先生には私.「借り」がございまして、言われたら「はい」と言わんといかんようなことがございます。こういう場に招かれて非常に恐縮しています。テーマはその勉強会の時に、ちょうど5ヶ月ほど前にお話、この勉強会は順番でございますのでお話したことを もう一度ということでございます。実は「2030年、世界はこう変わる」こんな本がございまして講談社から出た本ですけども、年甲斐もなく この度は先 どうなるやろうな とか、技術的なこと、或いは社会的な現象だとか、いつも関心があるほうでございまして、本屋でこういうものを見つけたんもので読んで見たら面白かったので、勉強会のメンバーにお話しましたことを今日、お話させていただくことになったのです。あまり時間がございませんので随分端追った、お話というよりも、この本のポイントだけ抜粋させていただきたいと思います。で、この本は米国国家情報会議というアメリカの情報機関が世界のこの先について分析した本でございます。このレポートでございますが これは簡単に申しますと大統領に世の中、こうなるよという報告、レポートをまとめたものでございます。多分これはオバマさんの時代にオバマ大統領が読まれたのではないかと思います。今のトランプさんはこんなレポートを読んだらけとばされると思います。そういう内容でございます。で、項目といたしましては大きな流れⅠⅡⅢⅣとあり、まず世界の流れについてお話しますと言うよりもご案内申し上げたいと思います。メガトレンドⅠ個人の力の拡大世界で起こることの最大の問題の一つは個人の力の拡大ということです。貧困層が激減してアジアを中心に16~20億の新たな中間層が生まれてくる。中間層というのはある種の所得を持った人ですね。中間層が誕生するであろうし、今後15年から20年間に世界が直面する多くの課題を解決する上で個人の力の拡大という要素はとても重大な要素になるだろう。一方では小さな集団が多量の人の命を奪うような破壊的な技術を手にする危険性もある。個人の力が拡大することで、貧困層の縮小が進み、世界的に中間層の劇的増加がもたらすであろう。個人の力が強まるが中間層の拡大は国際的に構造的な変革をもたらし、個人の力は強まるが職を得るための競争が激しくなり、多くの人が将来や政府への不安を抱えた状態になるのではないかという懸念もあります。貧困層は5億人減るまた貧困層は5割減る、5億人減るということです。現在世界で約10億人が極貧と言われる状態で栄養失調であると言われています。一日の収入は1.25ドル以下を貧困と言っている。150円ぐらいと言われていますが貧困層の減少は東アジア、特に中国で顕著におこっている。中国はどんどんと沿岸部から農村部で貧困者は減っている。また 南アジア、中東、北アフリカでも極度の貧困者が減少しているというのはご存知だと思いますが サハラ砂漠以南についてはこれからも貧困層は減らないのではないかとレポートは予測しています。購買力が衰えていく米国と日本このレポートで気になることの一つに購買力が衰えていく米国、日本、中間層の台頭は政治への影響を与える。中間層が増えると民主主義を求める声が高まるとともにポピリズムや独裁政治が生まれやすくなる。しかし1人あたりの GNP が1万5000ドルになると民主主義が定着して独裁政治に戻る可能性はなくなると言われています。世界的な中間層の増加で米国や日本の中間層の購買力は世界的に見てとても小さい比率になってくる。どんどん比率が下がっていくということです。先進国の中間層は世界市場に職を求めざるを得ないがそこには台頭する新興国の中間層との戦いが待っている。北米や欧州の中間層の購買力は今後10年間、年率0.6%の伸びにとどまるがアジア開発銀行の試算によるとアジアの中間層の購買力は2030年まで年率9%ぐらいの伸びていくといい、アジアの中間層の伸びが非常に大きくなるということです。なくならない男女格差いろいろ最近でも問題になっている「男女の格差」ですがアメリカのこのレポートではあまり男女間格差の問題は解決しないであろうと見ています。特に北ヨーロッパでは随分と女性の社会進出が進んでいるわけですけど、やはり、ちょっとむつかしい問題があるではないかといっています。で、女性が政治に進出すると 議会や官庁に女性が増えると腐敗が減るという調査結果もあって、本来はもっと女性の社会進出が必要ではないかと言っております。広がる外部との交流これはスマホが世界的に増殖しているわけです。スマホの普及は非常に外部との情報交換が進むということになります。有線の固定電話は社会インフラの整備に巨額の投資が必要ですが、スマホということになりますとアンテナを引くだけでほぼいけます。非常に社会インフラとしては簡単なにものになりますのでその結果、アフリカ通信網は今現在アフリカ大陸でも65%の人が網羅できるぐらいになっているようです。インターネットを使っていろんなことで外部との交流が深まるであろうし イスラム教の社会でもやはりこういうものを使う人が増えています。人類はより健康にエイズの問題だとか、それから感染症で死亡する人の激変で豊かな国との寿命格差があるけれども人類はより健康になるであろうと言われております。   イデオロギーの衝突不安材料ということで、これは非常に大事なことですけれど、今の世界というのはアメリカのスタンダードというか、世界の経済のグローバル化に伴い欧米流の考え方が世界のあらゆる分野に今後進行する。科学的な立証、個人主義、政経分離、法の順守などが欧米を代表する価値観です。西洋的な豊かさを求める非西洋国の多くがこの理念採り入れようとするだろう。今後新興国では従来の政治、宗教、文化などの価値観とグローバルスタンダードとしての価値観とをどういうふうに融和させ行くかということが大きな課題になると言われています。メガトレンドⅡ権力の拡散この辺はちょっと気になるところだと言っています。アメリカをはじめ欧米各国の力が衰え、世界は覇権国家ゼロの状態になると見ています。で、2030年までに国際社会の権力構造が大きく変化する。発言力を持つ国家の数が増える一方、国家でない非公式な団体やネットワークの発言力が増す。1750年以降続いてきた欧米中心主義を反転させアジアは再び国際社会と国際経済の主役になることを意味する。GDP 人口、軍事費、技術投資の4点から試算した国力比較で2030年までにアジア地域としての力は北米と欧州を含めた力よりも大きくなる見通しである。2020年のどこかで中国は米国を抜き、世界第1の経済大国になる。相対的に低成長を続ける欧州日本、ロシアの経済力は弱まるであろう。といっていますますが ある資料によりますとこれからアジアの時代だと言っています。オランダのグローニンゲン大学の調査で西暦1年(今年2018年)の世界の GNP はインドが33%、中国は26%、その他のアジアは17%で アジア全体で76%を占めています。ローマ帝国ですら11%であったと言っています。西暦1500年でも中国とインドで半分、西洋が歴史の頂点に立ったのはわずか150年前からだという。で、アメリカも同じような見通しを持っています。アジアが非常に強くなってくるのではないかという。その中で中国の覇権は短命ということです。アメリカは 2030年には中国の GNP は日本を140%上回ると見ています。但し、世界の経済大国の地位は意外にも短命になる可能性がある。中国の経済成長率は落ち込む一方で、インドが伸びるからです。中国の労働人口のピークは2016年に到来、中国9億9400万人を頂点に2030年には9億6100万人に減少、インドの人口のピークは2050年頃だということです。抜かれる先進国で世界のトップがいつ米国から中国に交代するか、 GDP、人口、軍事力、技術投資、健康、教育、投機を使ったモデルデザインによると中国が米国を抜くのは2040年以降になる。こんな中で日本の国力はジリジリと低下していくことは見逃せない。今後、先進国は確実に弱まっていく。2030年頃には先進国と非先進国の力関係が逆転するであろうと言っています。これは前例なき覇権国家ゼロの時代ということで世界の次のリーダー国家がなくなってくると言う。中国、米国、EU 、ロシア、いろんなところ覇権国のような感じがしますがそういうもの一国で世界をリードする覇権国は消滅するであろう。その一方で国家でない団体やネットワークが国際社会での発言力を増すようになる 政府が独占していた情報がより民間の手に入りやすくなるためである。メガトレンドⅢ人口構成の変化2030年には世界人口が83億人になる見通しである。2017年が72億人ですから随分増えるわけです。同時に2030年に向け、世界人口の平均年齢が上昇します。ここでも日本の事を言っています ポスト成熟社会は日本とドイツであるが2030年には欧州で東アジアの大半の国がこのポスト成熟社会に入ってくる。ポスト成熟社会では経済成長が停滞しがちで、年金や社会保障制度の効率化を通じて労働人口の生活水準を下げずに高齢者を支えるという難しい問題のかじ取りが求められます。このような政治課題を先進国を中心に持つであろう。それから移民の問題もあり、日本もこの移民については考えざるを得ない時に来ているわけです。メガトレンドⅣ食料、水、エネルギーの問題食料、水、そして気象、特に気象変動が これが大きな要因になる可能性があります。人口が増えると食料、水、エネルギーが不足することになりますが2030年までには食糧需要が35%拡大する見込みである。しかし食料生産は減少になる。直近の10年間で1.1%減少するようである。さらにアメリカのトウモロコシなんかは石油の代わりに燃料に30から40%化けているようです。今後の気象変動の結果次第では乾燥地帯が増えて中東.北アフリカ、中央アジアの西部では乾燥地帯に入って食糧増産に非常な影響を受けるであろう。気候変動については非常に慎重に考えないといけないと言っています。将来人口の多い中国とか、インドの食料自給率に注目しておく必要がある。最近では中国、サウジアラビア、アラビア首長国などは積極的に国外の農地を買い上げて将来の食料不足に備える動きがあり、海外の土地を買っている。日本でも水源のところを抑えられているという話がないわけではない。そういった動きがもうすでに世界的に起こっているということです。アメリカのエレルギーについてはアメリカの専門家は石油はシエルオイル・ガス だとか、そういうものが増えて、まずまず30年ぐらいまでは問題はないだろうと見ております。失速する中国経済ここで触れておきたいことはやはり失速する中国ということで、高齢化の問題、現在65歳以上の人口比率が8%、2030年には16%になる。労働人口は直近の72%をピークに2030年には68%に落ちる。経済成長率の伸びの鈍化とともに国民1人当たりの収入の伸びも減速する。成長の鈍化とともに国民の不満が爆発する危険性が出ている。政情不安が広がると経済はうまくいかない可能性がある。インドの躍進。インドは15年から20年後に日本やドイツを抜き、中国、米国に次ぐ経済大国に成長すると思われる。2025年、中国とインドの経済力を合わせると世界経済の貢献度は米国とユーロ経済圏を合わせた規模の約2倍になる。中国、インドも国内の貧富の問題を抱えているがインドは民主主義が確立されているので大きな混乱はないであろうとレポートでは見ています。従ってこれからはインドが大きく発展するのではないかと思います。時間が来ました。ありがとうございました。

健康寿命

2018.7.26京都府立大学名誉教授中坊幸弘こんにちは中坊幸弘でございます。本日、林さんのご依頼を受けまして、ちょっと躊躇したんですけども皆さんのお役に立てればと思いましてこういうふうなテーマを選ばせていただきました。だいたい世の中、お金ができて、地位もあって、それなりに名誉がある。そうすると後、望むものといえば長生き、長寿です。それで、寝たきりではなくて、健康に長生きしたい、古今東西、歴史的に世界中見回しても最終的にはそのあたりは人として変わりがないようです。そこで本日は健康長寿というお話をさせていただきます。ちょうど1週間ほど前に2018年度の平均寿命の公式発表がございました。日本の平均寿命というのは世界で現在男性が3位、女性が2位ということです。最近の推移、平均寿命は女性が87歳、男性が80.7歳、健康寿命は1990年からずーと伸びてきています。京都府民について調べますと平均寿命は女性が87.35歳で、全国的には9位、男性は3位。平均寿命というのは厳密には今80歳の人が後7年間生きられるという数え方ではなくて、今年生まれた子が将来的にはどれぐらいまで寿命が行けるんだろうというのが平均寿命。ところが健康寿命を見ますと女性の場合京都府民、44位に下がります。それから男性も28位。だいたい平均寿命と健康寿命の間というのは10年から14年なんです。すなわち、14年から10数年間は何らかの介護とか支援を得ながら生きている。健康で、自立した形で生活できるのは平均寿命よりも10年から14年ぐらい短い。そのあたりをできるだけ健康寿命、支援とか、介護を必要とせずに平均寿命を全うするにはどうすればいいかというのが本日のテーマにさせていただきます。日本人の寿命がこの数十年間で世界一になった。平均寿命としては現在、香港がトップでそれから日本は男性が3位で女性が2位。この数十年間で世界2位になったという因子を挙げてますとまず、戦後経済発展、それから一番大きなのはやはり戦争がなかった。これは戦争がありますと若い年代とそれから中高年が亡くなります。だからどうしても平均寿命が短くなってくるわけです。それから戦後の社会環境の整備。医療の進歩。それとよく言われるのが日本型の食生活というところです。すなわち、米飯ですね。米を主食としていることによって水分が多くて、低脂肪という主食。それからそれまでは植物性食品からが多かったんですが戦後、動物性食品の摂取量が増えまして、そのバランスが良くなった。それからたんぱく質源が魚、穀類、卵、豆に加えて戦後、経済発展に伴って肉とか乳製品の摂取量が増えてきたという。このような食のバランスが保っている。そのことによって、寿命が延長しているというふうに考えられます。最近の厚生労働省が発表しています支援。要支援1、要支援2、それから五つのレベルがある介護です。支援と介護を必要となる原因について脳血管疾患があります。いわゆる脳卒中、認知症、高齢による衰弱。骨折、転倒、関節疾患、それから心疾患です。で、その他です。そうしますとこういうふうな原因によって要支援とか要介護、いわゆる自立できできずに他人のお世話にならなければいけないと統計上はそうなっています。これらは全体の中で23%が高齢、運動器官の障害ですね。それで運動器官というのはロコモティブシンドローム。最近ハイカラな名前でそう呼ばれてますけども、骨折、或いは関節痛とか筋肉の減少によって運動系の不安定症。運動器官の不安定によってお世話になる。それから19%が脳血管疾患。16%が認知症です。そして高齢による衰弱。そこの部分については最近の言葉ではサルコペニャ、フレイルというのもお耳にされたこともあるかもしれません。いわゆる加齢に伴って運動量と食事量、それの低下によって骨格筋とか筋肉量の低下。それがサルコペニアです。フレイルというのは加齢に伴って予備能力が低下する。いわゆる衰弱している。脆弱性が増すということです。で、食欲の低下、摂取量の低下があると低栄養になって、それで体重の減少、それから筋力が低下して基礎代謝が減ってエネルギー摂取量が低下して疲れやすい。さらに動きにくいというふうなサイクル、これがフレイルサイクルと呼ばれるものです。だから今日皆さんはお昼からとんかつを召し上がって、間食される方はまだまだ元気かなと思いますが暑いと摂取量が減ったり運動量が減ってくるとやはり人間というのは衰弱してきます。そのあたりをどういうふうに過ごしていくか。それで食物を摂取しては私達、酸素を吸って炭酸ガスと水に変えるときにATP を体で作ります。私たち人間はエネルギー源は電気でもないし、ガソリンでもなく、腹が減ったからといってコンセントに指を突っ込んで充電したってだめなんです。やはり食べなければ、或いは呼吸しなければエネルギーは作れない。私たちのエネルギー源というのは ATP です。それで ATP というとみなさん昔、聞かれたかと思います。いわゆるホタルのお尻のあの青白く光る。光を当てると、紫外線を当てると光る。あそこに ATP は実際には我々見える形では存在を意識できるわけです。この ATP がエネルギーを供給する。それを使って体をつくる。それから体の働きを調整する。それらはすべて食物によってできる。そうすると何をどれだけ食べるのかというと食物でしか栄養素がないわけです。その栄養素はエネルギー源、タンパク質、脂質、糖質、ビタミン、ミネラル。ここで皆さんにお聞きしたいのは必要な栄養素全部含む食物というのはあるでしょうか。今日の昼食で野菜からデザート、ご飯、麺類、いろいろ種類を出していただきました。だけど私たちが必要なもの全部を含む食物、一品で。どうですか。例えばモンシロチョウはキャベツだけで、お蚕さんは桑の葉だけでという生活ができるわけですけども、人が必要とするものを全部含んでいて、一品だけで事足りるという食物がございますでしょうか。まあ、カロリーメイトとか、あのような合成のものはみんな混ぜてあるわけです。そうでなくて、皆さん.みんな一度はお世話になっているわけです。母乳。正解です。で、このとき牛乳というとだめなんです。母乳、人のミルクでないとだめです。それでここにはすべての栄養素が含まれています。母乳だけです。だけど林さん、母乳だけでいいのに今、面倒くさいですね、いろんなものを食べんといかん。なんでやめたの。一品で済むんだったらそれずっとやっときゃいいのに。まあ、大体はお母さんが乳離れさせようと思って苦労されるわけです。液体食です。この液体食を固形食にするのが離乳なんです。水分を少なくして胃の容量がありますから、だから固形を主体とした食事形態に変えるのが離乳です。そうするとそれではミルクの水分を飛ばしてしまえばいいと考えたのがチーズ、ヨーグルトで、いろんな栄養素を取っている民族も沢山いるわけです。だけど、牛乳を母乳の代わりに与えてみますと牛乳の場合には甘い、甘すぎる、糖質が多いんです。それからミネラルか多いんです。ところが人間に必要なビタミン C とかいろんなビタミン類は人と動物で違いますからビタミン C は犬でも猫でも動物はビタミン C はビタミンではないんです。アスコルビン酸はビタミンではありません。だから人間、サル、モルモット以外にアスコルビン酸を必要とする動物はいません。彼らはみんなグルコースから合成することができるわけです。そういうことで間違った知識で子育てをされた場合にはその母乳が出ないから乳児に牛乳を与えすぎると腎臓障害が起こってきます。ミネラル量が多い。それから糖質量も牛乳の方が多いので肥満が起こりやすい。そういうことの食物と食べ方について少し考えていただきます。今日お昼をいただきました食事の役割、それでレベルとしては3段階あります。いわゆる生きるための食事というのは、これは私たち生まれつき空腹感と満腹感、これでコントロールされているわけです。これは本能です。生まれたと同時に脳でいわゆる空腹、腹減った、或いは腹が満たされた。そういうことを意識して最低限生きるための食事というのは生まれつき備わった形でこの世に生まれて来ています。だから赤ちゃんもお腹がすいたら泣いて、それで満腹になったら泣き止んでということをずーと続けていくわけです。これが最低、いわゆる基礎の生きるための食事です。これはほっといても空腹感と満腹感、これがなくなったらもう生きられないということです。第2段階のレベル2は楽しむための食事です。いわゆる食欲。これは生活経験の中で生まれてから生活体験をする中で養われるものが食欲と嗜好です。だから今日はいいことがあったから、或いは誕生日だから一緒に食事をしよう、家族がそろったからどこそこへ行こう。このような食事、楽しむための食事。それでどういうものを食べたいかというのはその人がいい経験をしたり、思い出があった。そういうものを食べたい。今暑いからこういうものを食べたい。嗜好というのは同じビールでもどこそこのビール、あそこの酒でないと、或いはあの焼酎でないといかんというこだわりですね。これが嗜好です。これは生きるための食事を基礎にして.楽しむための食事です。それでレベル3というのは健康長寿のための食事、いわゆる、病気を防ぎ、治すための、これはそれぞれに生まれつき備わっているのではないんです。学習と知識です。まさに今皆さんに一つでも持って帰っていただければと思う知識、ここでレベル3の健康長寿のための食事という食べ方。だからこの食事の役割というのは生きるため、楽しむため、それから健康長寿のための食事というのを私たちは日々しているわけです。それで望ましい食べ方。バランスを考えるということですけれど、どういう食べ方をすればいいか。一つは主となる主食です。これは穀類でも、麺類でも、米飯でも、なんでもいいんです。主食となるもの。それからおかず、主となるおかず。それから副となるおかず。だから酢の物でも、あえものでも.何でも。それから汁もの。それで汁物も血圧、塩分といいますけども具を沢山入れることによって、その汁の部分が少なくなるということもありますから年齢を重ねますと唾液の分泌も悪くなりますので食事ごとに汁物があったほうがよろしいということで主食、主菜、副菜、汁物、それから牛乳とか乳製品、それから果物。それで一日15食品以上を目標にする。以前は25とか言ってましたが家庭で年寄りだけだと1回作ったら一度に食べられないから2、3日食べるということもありますから一日15食品以上を目標にする。食事を偏らないということが大切かなと思います。忙しくて面倒くさい時にはサプリメントとか健康食品だけでいいんとちゃうかということもありますけども、健康食品とかサプリメントというのはお腹の足しにはなりません。空腹感を満たすものではないんですね。いわゆるエネルギー源と言いますけども、あくまでも機能性の食品とか栄養の補助、それは過不足のない食事の上に積み上げられるものです。だから、少なくともベースになるものがあって、そこに健康食品とか、サプリメントがその機能を発揮する。ところがこれ以上摂取すると体に良くない量というのがあります。容器などに表示義務があります。例えば骨を強くすると言うのでカルシウム。牛乳で摂っていればとりすぎるということはないんですがそのカルシウムを錠剤にしてしまうと、まあ明日の分も摂っておこうかということでふたつぶ、みつぶ、一日分をパッと摂ってしまう。そうすると過剰になります。だからその容器に表示義務がありますから書いてあるのでそれは守る必要があります。過剰症の恐れとか障害の危険性です。特に妊産婦とか、そういうふうな過剰症の危険性があるもの、ビタミンA とか E とか、或いはカルシウムの場合でも摂りすぎると結石ができたり、結石ですね。それから便秘になったりすることがありますのでそのあたりは注意しておく必要があります。それであと、何を目標にと言うとやはり体重です。体重の場合には痩せすぎの人も太りすぎもよくない。痩せすぎの人も太りすぎの人も死亡率が上がるんです。女性の場合もそうです。だから標準体重を維持する。だいたい人間の体重というのは山形か谷型になります。多すぎても少なすぎても良くない。血中のコレステロールの値もそうです。だいたい220から230、240ぐらいまでですけども、低くても190とか180、血中のコレステロールが低いからうれしい。これは危険です。いわゆる血管がもろくなって、それでそこに血圧が高いのが重なりますと脳卒中を起こしたりします。だからやせ過ぎも太りすぎも良くない。皆さんお金でもそうです。沢山持ってたら心配ですね。いつ襲われるかわからない。少なくとも心配ですね。買いたいものがあるけどもなかなか買えない。まあ、ほどほどに。ほどほどにというのがどうも人の世界ではあるようです。それで最後に栄養摂取と同時に運動ですね、体を動かす。それで一時、1万歩。だいたい1万歩という説が出ていましたが最近はまあ、8000歩ぐらいまで。青柳という先生が5000人だったかを調べてグラフを作られました。それでメタボリックシンドロームを予防する。いわゆる体重を減らすためには1万歩ぐらい必要でしょう。それで歩くといっても普通に会話できる程度の速さですね。ゆったりゆったり、或いは急ぎ足でなくってという普通に会話しながらウオークという運動量です。1万歩でメタボリックシンドロームを予防できます。8000歩で高血圧とか糖尿病とかを予防できます。7000歩だと骨粗しょう症とかがん。それから5000歩ぐらいだと認知症とか、心疾患、脳卒中を予防できます。4000歩は寝たきり、鬱病を予防。まあとにかく体を動かしましょうということです。それでその時に膝とか手、足が動かしにくい場合には立っているだけで大丈夫なんです。だから座ってるとか寝てるといわゆる廃用性萎縮という体に重力がかからない。だからベットの横でもいいですから自分で立つということ。これによって骨に刺激を与えます。それからできることなら家の中、さらには家の周り、日に当たるということです。それを一日に何回かやることによって寝たきりを防ぐことができます。とにかく私たちの体は自立して、それでそのための栄養素を摂取することによって寝たきり、認知症、そういうものを防いで元気に平均寿命まで長生きしていただきたいと思います。以上で今日のお話を終わります。質疑応答切地1)家内の作った食事はおいしいです。が、最近、年をとったせいか空腹になる前に食事を与えられることがあります。若いころと比べ、空腹感のない時の食事はつらいな。肉食獣であっても空腹でないときは食べないと聞きます。人の場合、一日きっちり三食の習慣を守っているところがある。回答おなかが空いてないのに食べんといかんのかという。腹が減ってないというのが問題です。一日三食でなくても二食でもよろしい。ただ、食べる時刻は決めたほうがよろしい。減ってなくても少量でもいいから腹に入れるというのが大切。時刻合わせをすることによって体のほうが準備をしますので、思わぬ時に食物が入ってくると一生懸命、大変なことが起こります、体全体が。だから、決めた時刻にお腹が空いてなければまったく食べないのではなくて、少量は入れてやる。いわゆる、予知反応といいますけども、体はそういうことで動いています。2)私は、主食はご飯ですが液体が主食になったりして必ずや、ご飯を食べることがなくなった。これは体に悪いか回答主食は何でもよろしい。ところが液体の時にアルコールがどれだけ影響するか、アルコールというのはエネルギーで5Kカロリーぐらいです。ほとんど私たちの活動に使えるエネルギーというのは少ないですから。(足しにはなりません)

♪僕の胸でおやすみ♪

2018.6.14宇治市福祉サービス公社事務局次長 川北雄一郎ご紹介いただきました宇治市福祉サービス公社で地域福祉の仕事をしております、川北雄一郎と申します。本日は宇治鳳凰ロータリークラブ例会にお招きいただき本当にありがとうございます。私は1967年、広島県福山市で生を受けました。そしてご縁があって平成2年からこの宇治で老人介護の仕事に長く携わらせていただいております。現在は宇治市福祉サービス公社で勤務しております。ご承知の通り宇治市にかかわらず、日本は超高齢社会と言われております。宇治市の高齢化率が28%を超えている状況でございます。そんな中にあって宇治市では超高齢社会で大きな課題となっています認知症の方々に対して、認知症になってもいつまでも住み慣れた地域で安心して暮らせるように平成27年に山本市長が全国で初めて「認知症の人にやさしいまち・うじ宣言」を出されております。そうした認知症の様々な取り組みを私ども宇治福祉サービス公社が宇治市から委託を受けて取り組んでいます。今日はそういった福祉、とりわけ認知症の取り組みのご紹介のお話をと思ったのですが、実はロータリーの会員さんの中に音楽仲間の方もおられまして、小むつかしい話よりも楽しい話でも、ということで今日はこんな姿でギターを抱えてやって参りました。私は中学1年ぐらいからギターを弾いて歌うのが趣味でした。就職しますとなかなかそういった機会もなくなって参りましたが、今から10年ほど前になりますが平成19年にこれも宇治市の事業で輝き支援2015という事業を行いました。これはいわゆる団塊世代のみなさん方がちょうど65歳以上の高齢期を迎えられるのが2015年に向けて、宇治市でこれから高齢期を迎えられる方々に地域で元気に活躍をしてもらいたいという趣旨の事業を行っておりました。その時に団塊の世代=70年代フォークソングという切り口で、そういう所謂、おじさんを対象にした音楽イベントを立ち上げました。  その時に知り合った健さんという方、今現在78歳なのですが、当時は68歳でしたけども定年退職後に病気をされて、その病気治療の一環でギターを習い始めた方だったのですが、そういった方との出会いから私もまたギターを片手に歌うようになりました。音楽というのは皆さんもいろんなジャンルをお聴きかと思います。音楽の一番いいところはその懐かしい音楽を聴くとその時の気持ちに戻れる、その時の思い出がよみがえってくる。これが音楽の一番素晴らしいところではないかと思っています。正にタイムマシンだと思っております。そんな事があって、最近では宇治市の高齢者を対象とした脳活性化事業の一環でこういった歌を取り入れて昔懐かしい歌を歌っていただいて、その歌が流行っていた時代を思い出していただくような、そんな事業にも取り組んでいます。 そうしたことで今日は難しい話はさておいてフォークソングを皆様にご披露して、思い出を呼び起こしていただけたらと思っております。よろしくお付き合いください。最初にチューリップの「心の旅」を歌います。リーダの財津和夫さんはもう70歳になれておられます。最近ちょっと病気をされて復帰される予定らしいですが現在も闘病中です。(歌「心の旅」)私が好きなのは1970年代、昭和40年から50年にかけてのフォークソング、皆様方の中にもおそらくギター片手に歌っていた方がおられると思います。私はフォーク世代ではないのですけが、昔のフォークソングが大好きで沢山歌っております。70年代のフォークといえばやはり「かぐや姫」というグループ、南こうせつさん、伊勢正三さん、山田パンダさんの3人組でした。そのかぐや姫の歌を歌います。(歌「僕の胸でおやすみ」「妹」「なごり雪」)今の歌と違って昔の歌、フォークソングというのは歌詞がとてもわかりやすいというか、歌詞を聴くだけで、読むだけでもうその時の風景のようなものが蘇ると言いますか、自分の歌ではないのですけども、それぞれに自分の歌のように風景が浮かんできたり、思い出がよみがえってきたりするのが歌のよさではないでしょうか。現在、音楽の好きな宇治の市民の方がギター片手に音楽をやっている集まりがありまして、宇治市フォークソング愛好会と言いますが、80名ぐらいの会員さんがいらっしゃいまして、皆さんと同じような年代の方たちがギターを抱えて昔懐かしい歌をあちこちで歌われたり、歌だけではなくて例えば施設ボランティアで演奏に行かれたり、宇治市内のいろんなイベントで歌ったり、団塊の世代、シニアの皆さんが生き生きと活動されておられます。宇治ではとてもフォークソングは盛んになってきていまして、そんな元気なシニアの皆さんがどんどん地域で活躍いただくことがこれからの超高齢社会にとってはとても明るい兆しではないかと思います。次の歌は中島みゆきさんです。人と人とのめぐり合い。人と人との出合いというのを縦糸、横の糸になぞえてすてきな歌で「糸」を歌います。(歌「糸」)とてもいい歌だと思いませんか。人と人との出会い、私は社会福祉の仕事を志して大学を出て、宇治でずっと福祉の仕事をさせていただいております。やはり福祉の仕事は人と人との出会いのような仕事です。どちらかというと私達の仕事は人様の悩み事とか、困りごと、辛いこと、そういったところに向かい合う仕事が大半です。だからこそ、そういった出会いを本当に大事にしたいなと思っています。最近では人と人にまつわる嫌な出来事が多い世の中です。だからこそ、そんな中でいい人との出会いというのでしょうか、その人にとって出会えてよかったと思っていただける存在でありたいと思っています。宇治でもそういった福祉の仕事を沢山の人が志を持って頑張っています。しかし、介護の業界も本当に人不足でありまして、何とかしたいというのが最近の私の仕事上の悩みです。本日、チラシをお配りしております。6月28日にアルプラザ 東宇治で「介活広場」というイベントを開催します。婚活とか就活とかいう言葉がありますが、介活というのは介護をもっと身近に感じていただくきっかけになればと開催します。人は誰でも歳をとって、そのときに誰かの世話になることは人間として当たり前のことなのですが、どこか介護を少し遠い先、もっと言うならば自分とはあまり関係ないところに置いている方がまだまだ多いです。ですから介護をもっと身近に感じてもらえないかと思っていて、私の今勤務しております福祉公社で初めてアルプラザの一角をお借りしましてこうしたイベントを企画しました。ロータリアンの皆様も日々宇治の中で様々な活動されておられると思いますので、是非、このような催しにもお力をお貸しいただければ幸いです。では最後に私の大好きな小田和正さんの歌をお送りします。この人は70歳になられましたけども、素晴らしい美声を引き出しておられます。「あなたに会えて本当によかった、うれしくて言葉にできない。」この曲を最後に私の卓話を終わりたいと思います。本日はありがとうございました。川北雄一郎でした。

ボイストレーナーという職業

2018.5.24大奈皆さま、こんにちは。ただいまご紹介に与りました大奈と申します。今日は皆さまの大切な例会にお呼びいただき感謝しております。私のことを知ってくれてはる方、いらっしゃいますか。ありがとうございます、嬉しいですね。2002年に故郷に戻りましてもう16年目に入りました、本当に早いです。年齢も行きました~ハーイ、でも、ある時から一つ一つ年を取るごとに一つ一つ若返えろうというような気持ちで鞭打って頑張っております(笑)。私は歌手として2002年故郷から再び歩き始めたわけです。夢を持ち東京の方に約10数年ですね、頑張っておりました。20歳で東京に行ったわけですが、その時は今の時代とは違いまして、ネットもない、携帯もない。携帯を持っておられた方もいらっしゃったかもしれませんが大きな携帯やったと思います。そんな時代でした。まあ、辛うじてポケベルというものがあったいうことでございますが、その中で両親や兄弟、友達と離れ、故郷を離れ、大きな経験をさせていただきました。そこの話しはまた何かの機会にさせていただければ嬉しいです。私は経験と一緒に挫折というものですね、、、自分の中では挫折とは思っておりません、経験ですけども、人から見ると挫折という言葉を使われることが多いです。そして故郷に戻ってまいりました。諦めよう、もうすべてをやり直そうというつもりもあったんです。しかし、ある方のお言葉とかお声掛けなどで、私はまたゼロから1からこの故郷の宇治から歩いてみようと、2002年の1月に宇治橋のたもとのところに座りました。大きな宇治川の流れる音、そして右の方を見上げますと大きな山、木々が大きく揺れているのを見て、初めて逞しい自然を魂で感じました。再び歩き始めるんだという決心をしたのを本当に昨日の事のように思い出します。今日この故郷宇治この場で宇治の皆さまの前でお話しし、その時の気持ちに今なっております。歌手としてやっていくのに、昔は東京で有名なレコード会社や事務所で、有名な作詞家作曲家の先生に書いていただいてというのが主流でございました。時代とともに変わった部分もありまして、「自分で書いてみたらどうや」というようなお声もあり故郷に帰る前にCD を作りました。それを名刺代わりに宇治を歩き始めました。色んなところにお呼びいただき、色んな方々と出会わせていただいたご縁で今こうして自分があるわけです。そして、司会の仕事や講演の仕事というのも、歌の仕事だけではなく自然と入るようになりました。その中で10年ぐらい経ちました時にちょっと振り返ってみたんです、歌うことで人を元気にするということもそうなんですが、もっと具体的に自分ができる事はないかと3年ぐらい模索しました。その間になぜか府立医大の研究科や大学院にも模索をするのに行ったということもあるんですが。やはり振り返ってみると現在もそうですが私は声をとても使っている。ラジオもそうです。聞いていただいている方もいらっしゃる、ありがたいことです。ラジオは16年目に入りました。パーソナリティという自分の番組で話しているということ、これも声ですね。そして講演にしても司会にしても、本当に声を表に出すというか、声がなければ成立しない仕事をさせていただいている。そして2002年に宇治から再出発する時にも思いましたが、東京で20代を過ごしました、女性としてはとても大切な時期でございましたが、その20代に多くの経験をしたこと、そしてありがたいことに業界の一流の方々と接することができたということが私の他に多くないものであると、それを持って何ができるかということを考えました時に、ボイストレーナーという仕事をしてみよう。本当におこがましいんです、まだまだ未熟ではございますが、人に直接何かを教えるというか、指導ができるというようなことをしていきたいと思いました。皆さん、ボイストレーニングというのは、歌うための声出しとか、声優さんになりたいとか、アナウンサーになりたいとかいう方へのボイストレーニングというのがパッと浮かばれることが多いと思います、当然それにも繋がりますけども、私が行うボイストレーニングは、実際、皆さん普段お声を出されますよね、声をあまり出されない方、言葉少ない方もいらっしゃるかもしれませんけども、声を出してコミュニケーション、自分というものを人に理解をしてもらう中で生きております。そこを大事に、やはり一般の方に声を通じて何かを伝えたいというように思いました。私は武道をしております。剣道をしておりますけども、それも小さい時にやっていました。東京から帰ってきてからたまたまラジオで「小さい時に先生に泣きながら向かっていった、泣いて泣いて、こかされてもこかされても、立ち上がり真っすぐに先生に向かっていったあの時の気持ちを社会に出てからもなくしたくない。」いうような思いで過ごしていることをラジオで話しました。それを聞いてくださっていた一度しか会ったことのない社長さんからご連絡をいただきました。その社長さんも剣道を偶然されているということで、「共感した、頑張っているね」なんていうことで再会したことをきっかけに20数年ぶりに剣道を再開いたしました。その時一級やったのが、今は四段で今度五段を目指そうということで頑張って稽古しています。まぁおかげさまで華奢な体もがっちりとなってきましたけども(笑)ネ、お相撲さんとかはよく使わはります、心技体、私らは剣道をしてますので、気剣体と使います。これが一致した時に1本ということになるんです。私はボイストレーナーとして、剣の部分、技の部分が声というような気持ちでボイストレーニングをさせていただいています。生きるという人生でございますが「じんせい」でもいろいろございます。私は振り返ってみるとこの「人声」でございまして、これからもきっとそうだろうと思っています。生きる力は、声の力にも比例しているんじゃないかと感じています。皆さま、まだまだお元気ですが、体が弱ってしまうと食べられなくなる。食べられなくなると動けなくなる。そして次は声が弱くなってくる。というのを本当に感じております。一般的に声の大きい方とか、よくお喋りになる方というのはやっぱりお元気です。年齢と共にどうしようもない、やはり病気を抱えたりとか、そういうことでも弱ってくるとかございます。しかし、そういうことがあっても声に力のある間は病気を持っておられても「元気やな~、元気ですね」と見られる、言われはると思います。で、声があるのと同時に耳がありまして、その声を受け止める聞く耳というものがありますが、耳は最後まで残ると言われています。本当に息を引き取った瞬間でも声をかけると反応する。まさに本当にそうやなというのを亡き父で体験しております。一度しかない人生の中で、声は自分の体から出る音なんですね。私には私のこの声があります。皆さんそれぞれのオリジナルな声質というのがありまして、それはどこから出るのかというと口だけで出るのではなくて、やはり生きるのに大事な三つの中、なんやと思います。これを1個でもかけたら無理というか、死んじゃうことですね。まず一つは、やはり水、水を飲まないといけない。水分が要ります。そして栄養、栄養要りますよね。そして呼吸です。睡眠というのもございますけども。声というのは呼吸をしないと出ないわけです。息に乗っかって声が出る。なので、特にマイクを使う時とかは別に大きな声で「アアッ」と言わなくてもいいわけです。ささやくような声でも通るわけですね。ひらってくれて。それはやはり息を多く使っているかどうかみたいな、息を吸って「ハアー」と吐く。皆さんちょっと手を15センチぐらい前に出して、そこではっと息をかけてもらっていいですか。「ハアー」って。そしてそのまま、「おはよう」と言ってください。おはようの「は」を息かけてもらって、お「は」ようと言った時に「は」で息がかかってましたか。まさに腹式呼吸とよく言われますけども私も舞台をやった時に言われたんです。「腹から声出せ~」と、お腹に口もあらへんのにどこから出すんやと全然分からない。息を吸ってお腹を膨らまして、ということですね。息を吐いていったらお腹も凹む。へっこんでいくというような形で歌うというのが当時よく分からなかったです。皆さん生まれてきました。お腹から。その時に「オギャ~」って、大きな声を出されたと思います。だから現実に今こうしていらっしゃる。「オギャ~」というあの声は腹式呼吸なんです。で、生まれて、色んな環境からストレスもかかったりして、どうしてもお腹から声が出なくなってきた。皆さんお幾つぐらいでしょうか。平均年齢を先程伺いしましたが、平均が61歳ということでとても皆さんお若く見えるんですけども、その60年間の癖がありますよね。喋り癖や声の出し方の癖がありますね。それをいきなり1日でコロっとは変わらないと思いますけれど、意識する中で変わっていく。私自身も言われて言われて意識して、そしてまたラジオで人の姿が見えない中で話す。声だけで分かってもらわないととなると自然に滑舌を気にして話すようになったことで、大分変わったと思うんです。そして、私は武道をやっている。スポーツをやっていますが、そのスポーツをやる中でもやはり大きな声を出すということが大事なことなんです。色んな理由があります。怪我をさせない為とか、コンタクトを上手くとる為とか理由は色々あります。先程「孫がお世話になってます」と、お声掛けていただきました。私がいる道場に来てくれている可愛らしい小学校3年生の男の子のおじいちゃんということを今知ったんです。やはり道場で大きな声を出すようにと一生懸命指導しています。気持ちや気合い心と声というのはやはり繋がっていると思います。例えば、ここは強調したいと思ったら声も強くなる。声は人間の体から出ることでございます、約200種類ぐらいの骨があり、それを囲んでいる約400種類ぐらいの筋肉がございますね。やはり筋肉が硬まってたりとか、そうなってくるとやはり声も出しにくくなります。当然体の筋肉が硬まってたり痛んでるのにいきなり何かをしようとすると折れたり切れたり、いろんな支障が出てきます。喉もそうですね、喉の周りの筋肉、ここも大事なんです。特に歌を歌うことが好きな人、高い声を出す時なんか本当に首の筋肉をよく使うんです。特に女性だったら首すじにシワが出てきたら美容でも気になるところでございます。こういうところの筋肉を鍛えるのに一つは寝て首だけ起こし、足のつま先を見る。これは寝ながらでもできます。あと「イイイー」と出す時、きつく「イイイー」とやったら顎の下のほうの筋肉に力が入ります。おでこに手をやって、手をぐっと押すのと反対に逆におでこを前に押すときに首まわりに力が入るので、お互いに抑えあうことで首筋の筋肉を若返らせることができます。    会長さんに先程お話しを聞いたんですけども、今でもいい声をされていると思うんすけど、「首の怪我したことで声を出すのがなかなかしんどくなりました」と。やはり喉から声を出そうと思うと本当に大変だと思います。しかし、お腹から声を出す、腹式呼吸を使い息を「ハーッ」と、息に乗せて声を「ハーッ」と出していく。するとすごく軽くて透き通るいい声になりますし、喉が楽なるのでそういうことを意識して声を出していただきたい。特にマイクを使うと分かります。私宣伝みたいになりますけども、ボイストレーニングを色々なところでさせていただきますが、現在定期的には、大久保のところで月に1回、平均年齢60代の方です、ほとんど健康のためにさせていただいているんです。「誤嚥性肺炎とかが起こらないように」とか、「肺活量が少ないとお医者さんに言われたから」という方もいらっしゃいます。それとまた別に、京都駅の八条口出たところに綺麗な建物が昨年出来ました。イオンと新都ホテルの横です。ワコールスタディホール京都さんです。ご縁がありまして、去年の秋から講師させていただいてます。今回も今回もとご依頼いただき有り難く続けさせていただいてますが、そこでは椅子に座って声を出すだけじゃなく、体全体を使い大きな声を出しましょうということで、棒を使ったりボールを使ったりもして行わせていただいております。やはり体の方、これはスポーツにおいても何においてもそうだと思いますけど幹が大事ですね。ゴルフをされている方もそう感じられると思います。この幹の部分、体幹部分を鍛えることによって声の芯がより出てくると思います。元気な声は元気な体から、鍛えていきましょうねということでやらさせていただいております。そうしたらですね、やりはじめに出された声と1時間半ぐらいレッスンした最後に出された声とはもうやっぱり全然違っています。一つは肩に力が抜けて変なところに力が入っていない。皆さん声を出されているのを普通に当たり前のように出されていると思うんですが、声とか呼吸というのはやはり心の問題とかにも繋がっています。心臓とかは自分で動かせません、コントロールできない部分でございますが、呼吸はコントロールできますから、例えば緊張していると息が浅くなったりして、極端に言えば声が震えたり手が震えてきたりします。大きくゆっくりと呼吸を使ったりすることによって声も安定しますし、届きやすくなる。震えないということがあり、気持ちも落ち着きます。実際、私もステージに立って、いつもそうです、今日もそうですよ、皆様の前でお話しするの照れくさかったり、そういうこともあるんです。またその緊張感というのもとても大切なことです。歌う前なんかは特にそうなんです。歌うときは話すよりも息を3倍は使うので、沢山吸わなくてはならない。沢山吸うのが余っていると吸えない吐けないということになるので、出番前は舞台袖で待機している時にストレッチしてお腹から声を出すように、肩の力を抜くよう意識を下に持っていくようにということをするんです。呼吸を整えるということは物凄く声に繋がっているなと感じています。ボイストレーニングをさせていただくことによって何が一番の目的かというと、当然いい声を出してもらう、自分が満足いくような大きさの声で、例えば歌がうまくなりたいんやったら前よりも上手くなったよとか、それもそうなんですけども人生ですね、大奈のボイストレーニングをしたことによって何か日々が変わった、まあ、ストレス発散でもいいんですけども、笑顔が多くなった、前向きに明るくなった、元気を出してもらうような形のボイストレーニングをしていきたいと考えております。他にないオリジナリティーな形で楽しく学んでもらえ直ぐにでも実践していってもらえるということを目的とさせていただいております。最後にはいつも大声で笑っていただきます。笑いは免疫力を上げるとも言われていますし、本当に心も豊かにしてくれます。私は、笑顔がモットーで歩いて参りましたが、本当に笑顔で救われることも沢山ございました。自分自身も笑顔でいることで乗り越えられたことも沢山ございます。笑顔というのは本当に無償です、お金もかからないし、元手もいらない。相手と笑顔でニコッとし合うと気持ちがいいですよね。そして笑顔でいることはそれだけじゃないんです。声にも繋がってまして、当然姿勢も大事ですよ真っすぐに。そしてやはり口角をあげるということがいい声に繋がっていく、口角を上げないで話すと「皆さんこんにちは、おはようございます、よろしくお願いします。」という暗い声になります。それをちょっと口角を上げる事によって「皆さんこんにちは、おはようございます、よろしくお願いします。」という明るい声に変わりますし、見た目の印象も変わります。これは直ぐにでもできることです。顔の筋肉も段々落ちてくるんです。今日は時間がないのでちょっとしていただけないんですが、ボイストレーニングをしていただくと皆さん、「頬のところ何か痛い疲れる」と言われます。それだけ使ってないということです。口はここだけじゃない。鼻腔も使って声を出しているので、「こんだけが口や。もうほんまに顔全体が口やと思って声を出して~」とトレーニングの時は言うんです。これからも本当に声を大切に、当然、体も大切に、、、時間がなくなってきました。最近、お歌で皆さんに聴いていただける夏祭りで7月29日の日曜日は左京の方ですけども、みやこめっせで「左京区民まつり」の歌ステージ、総合司会させていただきます。8月2日の木曜日は京都グランヴィアホテルで「京のゆかたまつり」、こちらも司会と歌のステージをさせていただきます。8月4日は城陽の友が丘で40周年の夏祭りということで「友が丘夏祭り」に出演させていただきます。またお時間があればお越しいただきたいです。そして私はやはり曲を作るということがはじめにございます、ずっと思ってきました故郷に対しての曲をこの16年書きたいなと思いながら書けていません。今年遅くとも来年の春ぐらいまでには、思い出じゃなくて、まだまだ先に進んでいく未来に向かう故郷の曲を作りたいということを目標にしております。これからもやはり地元の故郷の宇治の皆さんには本当に応援をしていただきたいなと思いますし、ずっとこうやって元気にお会いしたいと思います。これからもどうぞよろしくお願いいたします。本日はありがとうございました(*^_^*)

「宇治・久御山の安全で安心なまちづくりに向けて」

2018.4、12宇治警察署 生活安全課長  塚原 稔ただいまご紹介に預かりました宇治警察署生活安全課長の塚原と申します。本日は宇治・久御山安全安心まちづくりについてお話をさせていただきたいと思います。まず始めにせっかくの機会ですので私の自己紹介をさせていただきます。私は宇治署生活安全課長として昨年の4月に着任し、今春で1年目になります。住まいは京都市左京区で、1時間ぐらいかけて毎日通っております。宇治と言いますとやはりお茶ということなんですが、実は私の趣味は茶道で約25年ぐらいやっています。茶道と言いましてもいろいろと流派がございますが私の場合は裏千家で左京区真如堂のほうで教えていただいております。どの程度までできるのかというと全然まだまだ下手くそでございまして、ちょっと茶道をされている方ならご存じと思いますが四ヶ伝あたりまでお免状をいただいています。茶道を通じて豊富な経験をさせていただいており、茶道のお茶どころである宇治に勤務させていただいて本当に嬉しい限りでございます。自然と歴史文化が香るこの地域で、どのように宇治・久御山が安全安心なでまちづくりとして行くのか、これまでの取り組んで来た1年間の軌跡をご紹介したいと思います。宇治・久御山安全安心まちづくり協定というのがございます。これは宇治警察署、そして宇治市、久御山町が宇治市民、久御山町民の安全安心を確保するために安心・安全に向けた協定を平成28年に結びました。これまで警察と行政、市役所と連携はしているんですがそれぞれの持っている理想図をしっかりと出し合って安心安全を実現するにはもっとお互いがタッグを組んでやるべきではないかというところで平成28年8月10日宇治警察署長そして山本市長、信貴町長と協定を締結させていただきました。そして宇治市長、久御山町長、宇治警察署長による宇治久御山安心安全まちづくり推進連絡協議会を設置し、トップが顔を合わせて協議ができる場を持ったということなんです。役所といいますのは皆さんもご存知の通り、下からいろんな意見を上げて最終市長とか、トップに判断を仰いで.そしてまた下に落ちてくる。しかし、その協議会によってトップが関わってこうましょう決めていただければスムーズに意思決定ができるというのが最大のメリットです。協定を具体的に進めていくためにはそれぞれの役割分担を明らかにしましょうということで昨年運動プログラムを作りました。こうしたプログラムに基づいて安心安全を進めて行こうというのが内容です。そして何が大きな柱としてあるのか、どこが、誰が関わってくるのかというのを示したものがこのプログラムになります。そのメニューは犯罪予防、交通安全、国際化への対応、災害への対策、高齢者への対応、そして子供への対応です。六つの大きな柱を持って関係機関、地元の皆さんと力を合わせて安心安全な街を作って行こう。これが基本的なコンセプトです。宇治市版と久御山町版があります。それではどんなことを具体的にやっていくか、防犯に関する犯罪予防は皆さんに対して情報を発信したり、皆さんと一緒にパトロールしたり、防犯灯、防犯カメラを設置したり、子供・女性・高齢者を犯罪から守る様々な施策をやっていくということです。高齢者の方の防犯教室もそうですし、子供を見守る活動などがあります。交通安全も非常に大切です。毎年お亡くなりになられる悲しい事故が発生しています。そのために一人一人の交通安全意識の向上、そして駐車車両とか、放置車両の排除.そして道路環境整備、こういったものをやって行こうということで、取り決めさせていただきました。災害への対策では防災やテロの訓練に防災会議、防災パトロールに通じたハザードマップの点検.そして防災情報の提供です。国際化への対応、多くの訪日の外国人もおられます。今年は民泊の法制化がされたということで多くの外国人をお迎えしています。やはり、しっかりとした行政サービスをするには英語の表示が必要だということで警察官も英語の勉強をしています。遺失とか拾得物に英語で対応して外国へのサービスを向上させています。高齢者の対応については、これも本当に行政の力が大きいところなんです。認知高齢者の対応、警察であれば、徘徊されている高齢者の方を保護をしたり、家族の方へ引き渡したりとか、そういった対応もしています。犯罪に合わないよう、特殊詐欺被害防止対策とか、高齢者が犯罪に会わないように様々な対策をやっているところです。そして子供への対応に関すること、これはやはり行政や教育で頑張っていただいているところなんですけれど、子供たちの安心安全に向け、通学児童の見守り活動をはじめ子供たちが犯罪に走らないように少年の健全育成に向けた取り組みや非行防止教室など、取り組みを行い、宇治の子供たちが安心して大人になっていただく。こんな街づくりを目指しているところです。ここで、行政、警察、業者と連携した学校ということで昨年1年間具体的な活動をしてきた内容について皆様にご紹介します。平成29年5月、小学校の通学路警戒です。昨年5月、ある小学校に子供がねらわれているというメールが来まして、校長先生からすぐに宇治警察署に連絡がありました。「課長こんなん来ました、どうしましょう」と相談を受けました。それは大変だ、まず子供たちの安全が第一ということで登下校を警戒しましょうということで活動して参りました。警察官、学校が集まって、地図を広げてどこが通学路なんだ、子供たちがどこを通っているのか、皆さんが確認して、そしてその地域をパトカー、そして地域の方と一緒に警戒していただきました。行政のほうは青色防犯パトロール車に出動していただき、子どもたちの登下校時、回っていただきました。おかげさまでこの脅迫のようなメールは子供たちには全く危害はなく、無事終息したというのがこの取り組みの結果でした。続きまして、これは久御山イオンの協力で4月20日、防犯啓発活動を行いました。この活動のテーマは「鍵かけ」です。毎年ゴールデンウイークの間に皆さんお出かけになった後によく空き巣が入るんです。その日を迎えるに当たって皆さん鍵かけしましょうという PR をさせていただきました。防犯ボランティア、防犯推進委員の皆様にも協力いただいて、警察官、そしてマスコットたちも登場して買い物客の方に PR させていただきました。6月には縣まつりということで宇治久御山平安レディースという女性の防犯ボランティアの方に一緒にパトロールを取り組んでいただきました。屋台が沢山立ち並ぶところでスリとか、置引とか犯罪も発生しますので.そういったことがないように防犯ボランティア、女性の方たちに見守っていただいて安全で安心なお祭りを実現していただきました。7月、社会を明るくする運動は宇治市、久御山町でそれぞれ啓発活動を行いました。当初、宇治市の山本市長も来ていただき、当時の警察署長、信貴町長も参加していただき、皆さんで社会を明るくする運動の啓発をさせていただいたところです。7月19日、交通事故防止府民運動というのがございます。初日には宇治茶レディーの方々もご協力いただいてスタート式を行い、皆さんで交通事故のない安心安全な街を目指すことを誓い合った活動でした。次の「オールミックス・スイングホップ大作戦」という活動ですが、オールミックスというネーミングは、実はディスクジョッキーの言葉です。DJ がいろんな音楽を採り入れて一つの楽曲を作るのを オールミックスと言うらしのです。そういったネーミングに沿って、みんなの力を結集させ、特殊詐欺を防ごうということで特殊詐欺対策の啓発活動を京都銀行宇治支店で行いました。このスイングホップといいますのはモビールのようなステッカーで、よくスーパーの特売なんかで、使われるユラユラと動くようなステッカーです。このステッカーに、特殊詐欺にだまされないでというメッセージを書いてATMに取り付けATM から送金しないでくださいと呼びかける活動をさせていただきました。宇治・久御山安心安全まちづくり協定を結んだことにより、行政、警察、住民の皆様が力を合わせて安心安全なまちづくりを推進して参りましょうということで昨年一年間活動してきた内容でございます。更に、このプログラムを作った大きな成果を一つ紹介したいと思います。実は京都市で行われている街頭防犯カメラの補助事業です。地域住民の方が行政から補助金をもらって、公園や道路に防犯カメラをつけていただいています。設置したことによって本当に子供たちが安心して遊べる公園になったとか、ここはちょっと物騒なので防犯カメラをつけたらものすごく安心して通れるようになるよという形で地域の方が声を上げ、行政の補助を受け、地域住民の力で防犯カメラをつけていただいているのが京都市のスタイルでございます。実は私も参りました京都市が防犯カメラの補助事業をやっていることを昨年、宇治のほうにお話をして参りました。そして、平成30年度から120万の予算を宇治市の方で防犯カメラの補助事業を実現していただきました。これも協定による大きな成果なのかなと考えております。こういった形で行政が持ってる力とそして警察が持っている力、そして事業者の皆さんが持っている力、それぞれ地域の皆さんの力、こういったもの結集して安心安全なまちづくりに向けて取り組んでいく。そうするとより素晴らしい街になっていくんではないかと考えています。犯罪をなくすのは警察の仕事には間違いはないんですけれど、それだけではなかなか今の時代では実現しない。それぞれの持ち味を生かしながら、手をたずさえて同じ目的に向かって進むことでより安心安全な街ができるということでございます。皆さんもここで安心安全を支えにしていただけることもありましたらぜひこのプログラムにご参加いただければありがたいと思っております。防犯チラシ配りに一緒に参加するとか、チラシにちょっとオーナーの一言を入れていただくとか、何かコラボレーションできることがありましたら皆さんのお力をぜひお借りしたいと考えております。以上をもって宇治・久御山最新安全まちづくり協定についてのお話を終わらせていただきます。最後に皆さんと一緒に特殊詐欺被害防止の替え歌を歌いたいながらお話しを終わりたいと思います。京都府警 特殊詐欺被害防止替え歌を一緒に歌いましょう。愛の水中花が原曲です。1) ニセ息子のサギ オレオレ風邪ひいた 電話番号かわった 会社ノカネ使った 女性妊娠させた お願い母さん 代わりの者行かすから これがサギのやりかたよこれもサギ あれもサギ 多分サギ きっとサギ…。日本音楽著作権協会A-170407    

建築士という職業

2018.5.10橋本一級建築デザイン事務所主宰橋本光生大勢の前で話すということはあまり慣れてないものですから多少いろいろとトチリがあるかもしれませんが、今ご紹介に預かりました藤森さんとは同級生でいつも仲良くさせていただいております。もともと私の方は設計事務所をやっていたわけではなく、ハウスメーカーのほうに長年、27年ほど勤めておりました。その中でいろんな建物の話であるとか、ハウスメーカーといっても建設関連もやっとりました。営業もやったり、工事もやったり、当然設計もやったり品質管理を行ったりということをしておりました。その中で50才を前に、43歳ぐらいの時にそろそろ、自分の第3の人生をやりたいなということがあって、一念発起をして独立を致しました。おかげさまで人の繋がりというか、人の交流おかげで今に至っております。本日は藤森さんから建築に関して話してくれということだったので、今日は建築士という職業についてどういうものかを話させていただきます。先ずは建築士っていろいろな事が言われると思います。建築士というのは基本的に建物関連と限定していただいたほうがいいと思いますが建物の設計とか監理が主です、あと、建物調査というのが抜けている方が多いですね。それら等を、その人の名前、例えば橋本なら橋本、藤森なら藤森という名前で建築士免許の名に置いて行う業務や行為の規模に関連して必要な国家資格でございます。内容としては建築士は独占職業になっておりまして、建築士でないとできない仕事というのは多々あります。建築士の仕事は、過去に置いて大きな問題になりますので、しっかりとした免許制度になっているということです。建築士の免許はいろいろございまして、中でも行える建物の大きさ、例えば高さ、階数、面積によっていろいろあります。それによって免許の種類が異なってきます。一般的にあまり聞かれたことはないと思いますが先ずは木造建築士、こちらは国家資格の中で都道府県知事の許可で基本的には木造建築物と決まっています。ですので最近ハウスメーカーさんの2階建てで、鉄骨構造の○○ホームさんとか○○ハウスさんとかいうのは、木造建築士免許では設計や監理できない様になっております。基本的に木造ということになります。では、この木造建築士はなぜ有るのか。そんなに歴史は古く無いんです。なぜ出来たかと言うと、例えば宇治とかに有ります様に、古い伝統建築の大工さんたちが、設計をしたり、管理をする時に誰か建築士さんにお願いをしないといけないということが必要だったんです。然しながら、伝統建築とかは建築士として経験が必要なんですが経験が無いことが有った場合に、現場の方との意志疎通が出来き難い、本当はこの様に納めなければ成らないんだけども理解出来ないとか言う事が有ったので、木造建築士制度というのを導入した形になります。一部地域によりますと神主さん依頼の神社仏閣をやる棟梁(宮大工様)は民間の建物をやると手が汚れるのでやらないという方もたまにはおられるようでございます。そういう方は是非に必要だとの事で、取得されております。現在、木造建築士は非常に広まって来まして、学生さんが二級建築士の前に取ろうということも増えてきているのが現状でございます。現在では木造建築士はかなり多い様です。次に昔からあります二級建築士、同じように都道府県知事の免許になっておりまして、木造だけではなくて小規模な鉄骨や鉄筋コンクリートとか、高さが13m以内の建物とか、軒高9m以内が設計できます。延べ面積は木造は300㎡までと決まっておりますので、だいたい90坪ぐらいですね、100坪はちょっと無理なんですけども、だいたいそれぐらいのものを設計出来ると言う物に成って居ります。最後に一級建築士というのがありまして、国土交通省、国土交通大臣に免許を貰うという形になりまして、私たちは一級建築士は東京法務局に登記をされています。設計できる大きさは特に指定はありませんよと言うものになります。    その他に耐震偽装問題がありました。あれが出たことで一級建築士といってもだめじゃないか!と言う話が沢山出て来ました。更に、大規模建築で行きますと建築設計、構造設計だけではなくて設備設計というのが非常に重要になります。配管のダクト配管だとか、各種配管とか将来に改修に必要になってきます。そこで構造設計の為の構造一級建築士というものが必要でございますし、それとあわせて説部設計の為の設備設計一級建築士というものが創設されております。これはそれぞれ一級建築士を取得してから専門職に就いてかつ、実務経験を積み専門の試験を受けて取得します。まあ、建築士とは何?と言う事はこれだけ免許が多岐に渡り有りますよという事になります。じゃあ建築士の職責は何かと言うとこれはちょっと若干恥ずかしいですが、こういうことを法文に書かれているというのは建築士ぐらいなんでしょうけれど、職責として、建築士は常に品位を保持して業務に関する法令とか、業務に精通して建築の質を向上する様にと言う事を、建築士法という法律の中に記載されておりますので、私共は日々勉強しなければいけないとは言われております。然しながら中々難しいところがありますし見ての通り、そんなに品位があるとも私達あまり思っておりませんので、頑張っていきたいなと思っています。建築士制度の中のちょっと「よもやま話」なんですけども、いつできたかというと結構皆さんご存知ない方が多い様です。田中角栄が議員立法として国会に提出して昭和25年建築士法という制度が制定されました。法律に詳しいとか国会に詳しい方ですとよく言われます。なんで議員立法なんですか?。国の資格制度、普通は政府が国会に提出するべきでしょうという話がよくあります。これは当時の建設省が提出すべきなんでしょうけど、当時は昭和25年ですから戦後5年、 GHQ の占領下にあり法案成立にはGHQの承認が必要で、政府からすでに住宅金融公庫法案、今は住宅支援機構に変わっています。あとは建築基準法案、こちらを出しておりました。更に合わせて建築士法案を出そうとすると中々通らないんじゃないかということで、議員立法で建築士制度というのができております。では、一級建築士の第1号は誰がなったか?ということはご存知の方おいでですか??。(シーン)。結構、巷では田中角栄さんが建築士第1号になったんだという話を聞かれることがあるかもしれません。実は一号ではないんです。通常は試験を受けてなるんですけれど、議員立法を出された田中角栄さん、実は1号ではなくて、「(公社)日本建築士会連合会」が発行する「建築士」に依りますと、議員立法で制度を作りました功労者ですから建築士をあげてもいいではないかという話があったのですが.実際は登録する事を忘れていたんですね、実際1号というのは正しかったみたいです。正しかったのですが本人が忙しすぎて登録するのをコロッと忘れてしまって実際登録したのは16989号と言うことで、かなり後の方ではあるということになっております。まあ実際は1号じゃないよということと議員立法の功労者ですので試験を受けずに免許は持ってますということです。ちなみに合格率はどれぐらいあるかということですがだいたい一級建築士、建築試験は二つあります。学科試験と製図実務試験があります。それぞれ種類によって試験時間が違います。一級の合格率がだいたい全体受験者の10.8%、2級が24.3%、木造建築が40.1%が平成29年度のものです。次に建築士の仕事は何をするんですか。仕事はよく言われるのは町のお医者さんです。町のお医者さんって何ですかというとお医者さんですと内科外科その他の方いろいろおられます。建築も全く同じでしていろいろなものを見ていかないといけないということになります。街のお医者さんということで行くとほぼほぼ多いのはやはり住宅、皆さんが日常使っておられる家、住んでおられるお家なんかのメンテナンスとか、古くなったお家の改修、それとか耐震診断です。地震が起きるたびに耐震診断をしてくださいという依頼は増えて来ます。地震が落ち着つくと診断はだんだんと減ってくるわけです。また地震が起きるとダーッと増えてくる。あとは現況調査というのがあります。空き家ですね。皆様のおうちの周りにも空き家が最近増えてきていると思いませんか。人が住んでいない家とかが。そちらの状態をどういう状況かと見るようにしております。そのようなものの現状を見てまず把握する。そして、こうしたら良いよと提案する。その提案にそれぞれのライフスタイルとか費用という非常に重要な問題があります。それを考えてご提案を行い、建物が痛んで来ない様に配慮するのがお医者さんとしての仕事だと思います。建物に関しては大抵のことは知っております。先月、4月1日から既存住宅を売買するときに今までは宅地建物取引業者さんの方で建物売買していたのですが、その際に今回からはその中の建築士の免許の範囲(一級、2級、木造)内に置いて建物を現状調査してその建物の劣化問題があるのか、ないのか調査したものを売買の時の重要事項を添付する制度が制定されております(任意です)。これによって建物売買したときにはこの家って大丈夫なのか?の問題を少しでも防ごうということで国の政策で法律が決定され、今年の4月1日から実際に実施されております。私の方も4月26日に一件ありまして、状況調査をして来ました。消費者様は既存住宅を流通に関して安心だと非常に喜んでおられました。また既存住宅という名前がよく出てきます。皆さん中古住宅って聞かれると思います。中古車と同じように。でも中古というのは最近増えてきている名前ですのでちょっと呼び方を変えようということで中古とは言わずに今後は既存住宅という名前になってきております。その他に、新築の時や改修計画の時の予算配分、どうしたら実現できるのか?、建物の形とか、耐震性ですね。計算しながら予算内に収めるアイディアを考えて居ります。皆さんよく新築を作っている建築士が多いと思っておられると思われますが実は建築士の大部分は新築住宅とか、新築の建物はあまり設計したりしておりません。している方というのは本当に限られています。大多数はリフォームとか、改修、その他の調査をやっている人が多いです。他に構造計算専門の方も行います。建築士の仕事の中で重要な部分に工事監理というのがあります。工事監理と工事管理。私ども最初の監理の方を下に皿が書いてありますのでさら(皿)かんといいます。もう一つの方はたけ(竹)かんとか、くだかんとかいます。こちらは実は法律上非常に重要なものになっております。さらかんというのは建築士の独占業務となっております。では何が違うかと言いますとさらかんというのは工事監理、現場を見て問題があるかどうかということを設計図書と照合するということを確認するというものです。こちらのほうをチェックして建築主、(注文主ともいいます。もしくはクライアントともいます)に対して正しく仕事をしているかをチェックして報告するのが建築士のさらかんの仕事の内容です。こちらは法律的にも決められている関係上、きっちりとやらなければ当然、罰則規定もあります。次に、くだかんとは何かというと要するに建築士の免許を持ってない方です。会社に入って1年とか、2年目とかで免許を持ってない方とか、現場を管理する、お金、支払い。施工業者さんの番頭さんの感じです。現場の品質管理がさらかん。たけかんの方はそれをサポートする、工程管理や安全管理、原価管理を行う方をたけかんということになります。ただ、この違いたけかんの方は施工業者さんの番頭さん、責任者となっておりますので、現場では、お金の管理が非常に必要なんです。工程管理とか、そちらのほうがたけかんの仕事となっております。どちらかというとさらかんは建築主様側にの仕事をやっているという事になります。じゃあ、お客様側に立っているのがさらかんの監理者で施工業者さんがたけかんの管理者です。一例で、お客さんから設計者なら橋本に設計してください。工事は藤森さんにお願いしますということでお客さんが連れてきた施工業者様。では現場監理のほうは橋本君見てくださいね。了解ですということで現場監理するわけです。で、問題があったら当然橋本さんは藤森さんに指摘、是正勧告してくれるんですよねと?言う話を聞きます。これはよく問題になる話なんです。いや、一般の消費者からみると当たり前の話ですし、当然私も万が一間違っていたら藤森さんお願いしますねと言う話をするわけです。処が、藤森さんがいやいや何言ってるんだ、橋本くんが言ったって、そんなん俺は違う。これが良い、ということも有ります。この場合、私にその是正指示権限があるかというと実は権限がないんです。これはなぜないか?。法律上でお客様、要は施主様、もしくは建築主様と私とは設計監理契約というのを行うわけです。業者さんと私とは別に契約関係がないわけです。業者様とお客さんは直接に請負契約関係になっております。その場合はどういうことになるかというと建築士と施工業者は直接の契約関係がない為、指摘に従わない場合、私は建築主に施工業者さん、指摘に従っていただけませんと建築主に報告し、建築主から施工業者さんに言っていただくという流れになります。これは実際の法律の流れですし、それを越権するとやはり非常に大きなトラブルになりますので、こういうふうな仕事になっているということを覚えておいてください。結構この辺りで建築士はなぜやってくれないんだとか、そこまでやってくれると思っているということは結構多いです。これに関する問い合わせが結構あります。次に実際によく聞く話、よくチラシとかに設計士があなたの満足する家を設計しますとあります。建築士と何が違うんですか?と問い合わせが来るわけです。設計士が設計するわけですから建築士と何が違うかって聞かない人も多いですけどもまあ、何が違うかっというと、ハウスメーカーとか、デザイナーズハウスにいる設計士というのは建築士という免許を持ってない方がいます。で、建築士というのは士ですから士制度、国家資格ですので設計者とか設計士とかというのは特に資格がありませんし、法律もありません。ですので簡単な講習やこのようにプランを変えたらいいよとかを教えられて私は設計士ですという人は多いんです。ハウスメーカーではすごく多いんです。最近コンプライアンスが入ってきましたので少し減ってきましたけども、それでもやはり1年ぐらい実務をやっていて建築士の勉強をしている人が設計士ですと名刺に書いて設計をやっている人が多い様です。これが悪いというわけではないと思いますが問題があります。知り合の方などで住宅の設計をお願いする時にするのに、設計士としか名刺に記載が無かったら一度「建築士免許は?」と聞いてもらった良いかと思います。実は設計士だけの方の大多数は若い方が多いので子育ての経験がないとか、家事の経験が少ない方もいますので、やはり水廻りの設計とか、収納力や仕舞い方提案が不足する事も有ります。経験が付いてきますと、自宅にお邪魔した時にその家のリビングまで通る間に部屋をさり気無く見ることによって、この家は荷物が多くて物が出ているのか、ちょっと収納の不足や仕方が苦手で荷物が出ているのかの判断するくせが結構つくんです。で、それの経験がない方はわからないわけです。そうすると出来上がってよくモノがあふれて、収納が不足しているから家が汚いなどと言う問題が出てきたりとか、子供さんと一緒に子育て経験がない方だというのは結構子供さんに危ない家というのができたり「デザイン優先の為」して、だいたい完成してまたこれも問題になってくる場合もあるんです。そういうことがありますのでちょっとそこら辺は注意されたほうがいい。之もよくある話ですがメーカーでプランが決定しました。設計士とご家族で夢の家図面ができました。図面ができましたと言った後に、じゃこれを建築士さんにお願いして確認してもらえますね!といきなり言われることが多いようです。特にローコスト住宅と言われている会社はよく聞きます。これはどういうことかというと皆さんと夜も遅くまで家族で会議して決めたもの。こちらの思いでやっと決めた家なのに。設計士に構造的に安心かどうか聞いてみますと言われた後に、いゃあ、すみません。ここは壁が必要なんですよとか、いや、ここはちょっと窓を減らさないと耐震性が足りないんですよ。地震に弱くなるんですよと言われることがあります。やっとの思いでまとめ上げたのに、それはちょっと問題点だろうということでトラブルが起きてくるということがあります。建築士の免許を持っていたら防げた問題ですね。これから建築士というのはどんどん仕事が増えて来るであろうと思います。先程の既存住宅の現況調査、こちらの方がこれから増えてくるということで私の所属している建築士会であるとか、宅建業会様と合同でいろいろ勉強をやろうとしております。最後に成りますが、昭和56年5月31日以前に着工している家、こちらのほうに関しましては耐震診断が今年もあります。改修金額は昨年にプラスして宇治市、城陽市にお住まいの方は90万円まで出ましたがプラス10万円で100万円の改修費用が出る予定ですので、ぜひぜひ市役所に申し込みに行ってください。一般市民の方は3000円で調査もしてくれるし、改修計画も立ててくれると思います。またリフォーム提案できることもありますし、いろいろと相談していただければ良いかなと思います。建築士としてはこのような仕事でまた何か機会がありましたら実際の現場に行ってこんな問題があったとか、あんな問題があった、いろんな事がありますのでまた呼んでいただければと思います。以上です。ありがとうございました。