RYLA受講報告

2019.5.30


受講生 登りこども園 竹之内沙季

本日は、お忙しい中、時間を割いていただきありがとうございます。また、研修費用も出して下さりありがとうございました。講義の先生からたくさんの事を学び、グループのみんなでおいしいご飯を食べ、楽しい時間を過ごす事が出来ました。ありがとうございました。これから3日間の研修を通しての学びや楽しかった思い出など、お話させていただきます。宜しくお願い致します。

まずは1日目です。後藤先生からの「子どもが守られる社会に」というテーマについてのお話でした。私は保育教諭として働いていますので日々、子どもとたくさん触れ合っています。このテーマでは、子どもの虐待の現状について児童相談所への通告件数は年々増加を続けているというお話がありました。核家族化が進んでいる一方で、地域との交流は減少しており挨拶をするだけという方も多くなっています。そんな環境の中で私たちが子どもを守る為に出来る事は、子どもと関わりながら小さな変化にも気づく事が出来るようにしっかりと様子を見て、また、子どもだけでなく、保護者の微妙な変化や様子にも気づく事が大切だと思いました。保護者が悩んでいても、その悩みを相談する人がいない、我慢をしてしまう方が増えていると感じる事も多いので、相談の窓口になれるような存在になっていきたいと思いました。

続いて津田久資先生からの「AI時代にリーダーがしなければいけないこと」というテーマについてのお話です。私はあまりリーダーになって何かをしたいという考えは持っていないタイプなので、自分には向いていない話かなと思っていたのですが、その考えとは逆に全講義の中で1番これからの自分の中で足りない部分をどうやって補うか想像ができ、人として成長できるお話を聞かせていただいたと感じました。今までの私は、1つの物事に対して決められた事以外の事が思い浮かばず、つまってしまう事がよくありました。津田先生がおっしゃっていた日本人は考えることが苦手という言葉は、まさにその通りだと思いました。しかし、書く事が大切と教わり、文字に書き起こす事で、新たなアイデアが生まれてくるかもしれないと感じました。今までは、自分自身に自信がなかった為にリーダーなんて自分には無関係だと思っていたのかもしれません。とにかく考え付いたことを書き出すことで、アイデアが生まれアイデアの量だけ自分自身にも自信がついていくかもしれないと思ったので、実行してみようと思いました。

次は、班ごとに自己紹介を兼ねたBBQの時間です。この時はまだ、全員が緊張していて話すことも少なかったので、ただ美味しいお肉や、新鮮な野菜を焼いて食べることを楽しむだけ、今思えば必要最低限の会話しかしていなかったこの時間がもったいないことをしてしまったと思います。すでに交流が深まっている班もいくつかあり、このグループはどうなっていくのかと不安にもなりました。

続いて2日目です。まずは朝のラジオ体操の時間です。広い琵琶湖の景色を見ながら、みんなで行う体操は、とても気持ち良く、清々しい気持ちで朝が始まりました。1つ目の講義は三浦準司先生の「ジャーナリズムの現在地・フェイクニュースにだまされるな」というテーマでした。以前に話題になった地震の影響で動物園からライオンが出てきたとツイッターに投稿した例も上がっていたのですが、大きな地震が起こって気持ちが不安定になっている中、あのような不適切な投稿をする人の気持ちが全く理解出来ず、人の気持ちを思う心が欠けていると思いました。そういった投稿をしないことは当たり前なのですが、だまされない為には、どうしたら良いのか、とても悩みました。現状の私たちはSNSを頻繁に利用するので、良い情報も悪い情報もすぐに手に入ります。悪い情報は必要ないからといってSNSをなくしてしまうと不便になって、日常生活を送ることも難しくなるかもしれません。また、ウソのニュースの方が「目新しい」為、速く広く拡散すると学んで、とても怖い気持ちになりました。どう見分けるかの方法として「大きなニュースならマスメディアも出しているはず」という言葉を聞いて、確かにその通りだと思いました。そして私たちも、すぐに信じ込まない、また安易に情報を拡散しないことがフェイクニュースを防ぐことに繋がると思いました。

次は安土文芸の郷に行き、岡村遍導先生のお話を聞いた後、信長の館と安土城考古博物館の見学をしました。見学では、昔の武装や王者の服装、安土城の模型等、普段見る機会がないので、歴史を感じながら見学をしていました。また、同じ班の人と行動したので、交流を深めながら見学する事が出来ました。見学が終わった後は、グループごとに自由散策の時間です。散策マップを持って、行きたい場所を話し合いながら散策しました。数珠の店で、綺麗な数珠や木製のアクセサリーを見たり、おいしい食べ物を探したり、楽しく過ごしました。船が運行されていたので、みんなで乗ろうとしたのですが、時間の都合で乗る事が出来ませんでしたが、ロープウェイで山の上まで行く事が出来ました。この頃には、班のみんなとも仲良くなっていたので「きれいー!」「すごーい!」とみんなで感動を共有していました。1日目はグループ行動も出来ずに、ばらばらだった私たちが2日目には、みんなで一緒に行動して会話を楽しんでいる事に、とても嬉しく思いました。そしてお土産を買ってバスで休暇村まで帰って来ました。研修最後の講義は、朝廣佳子先生の「市民がつくるまちづくり~真のリーダーシップとは~」についてのテーマでした。奈良の燈火会についてのお話がありました。私は今まで燈火会に参加したことはなかったのですが、燈火会という言葉には、ろうそくの火が消えた時に花の形になると縁起が良いと中国で言われており、また、人がたくさん集まるようにという願いが込められている事を知りました。私も、たくさんのろうそくの火が灯されている景色を見て、参加してみたいなと思いました。他にも奈良にはたくさんのイベントが開催されており、このお話を通して知った物がたくさんありました。そのイベントの裏側には朝廣先生の熱い思いがある事も感じる事が出来ました。人と人を繋げたいという思いや、失敗は成功の糧になるので、まずは1歩を踏み出すことが大切である事など、その思いが奈良のイベントの活性化に繋がっているのだと思いました。また、リーダーになる為の12のポイントも教わりました。内容は、

①夢やビジョンを語る…言い切ることが大事

②ポジティブシンキング

③迷ったらやる やらずに後悔するよりやって失敗を経験する

④Plan→Do→Check→Action

⑤わからなくなったら初心に立ち戻る

⑥客観的な目を持つ(俯瞰で見る)

⑦前例踏襲主義を打ち破る

⑧ピンチはチャンス。反対者は味方に取り込む

⑨自分の周りに2人キーマンを作る

⑩どんなことでもよくなるきっかけだと知る(無駄なことはない)

⑪ぶれずにやりきる覚悟を持つ、決してあきらめない情熱と根気

⑫周りに感謝

この12のポイントは分かってはいても出来ないこと、忘れてしまいがちな事が沢山あるので、一つずつでもよいので、意識を持つことが大切だと学びました。講義が終わった後は、班でミーティングを行いました。1日目は何も決まらず終わってしまったのですが、2日目は1日目とは反対に意見が沢山出て、まとめきれない程でした。その結果、この現状を最終的に発表する事で良いのではないかという意見に辿り着き、たくさん意見が出た為、まとまらなかったこと、また、どうしたら良かったのかを発表する事になりました。

考える力はあったのか?アイデアは沢山出ていたので、考える力はあったはず!では、リーダーシップについてはどうだったか?リーダーの意見を尊重する力は欠けていたかもしれない等、振り返る事で反省点に気づく事が出来ました。朝廣先生がおっしゃっていたように、これらの反省点は失敗ではなく、次に繋げる成功の過程だという事にも気が付く事ができた班ミーティングとなりました。

最終日の発表の時間では、それぞれのグループが3日間の研修を通じて学んだ事を発表しました。写真を使ったり、イラストを描いたり、模造紙で折り鶴や亀を折って、研修会の委員長に感謝の気持ちを込めて渡したりと、表現の仕方は様々で、それぞれのグループのオリジナルがあり、とても面白かったです。

今回の研修では、今の私たちにとって必要な力を学ぶことが出来ました。今の年代は、考える力や発信する力が弱く、学ぶチャンスを逃している事が多かったのではないかと感じました。分かってはいても、勇気が無かったり、携帯もあるので調べたら良いと考えることも多かったですが、そうではなく言葉にすることで相手が理解してくれようとしたり、質問を勇気をもってしたりする事などで、話し合いの中でしか得られない学びがあったりと、とても良い経験となりました。普段、携わっている教育・保育に関する研修ではなかったのですが、“人との関わり”“仕事をする上での大切な事”等、改めて再認識する事が出来ました。3日間、ありがとうございました。

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